
昨日の夜は、映画『ANIARA アニアーラ』のDVDを観ていました。
巨大宇宙旅客船アニアーラ号は、地球から火星へ移住を希望する8000人の乗客を乗せて火星へ向けて出発した。
約二週間の航行で火星に到着するはずだった。
しかし、アニアーラ号は不慮の事故によって燃料を失い、火星への軌道を外れて彷徨うことになってしまう。
火星への軌道に戻ることも地球に引き返すこともできない。
遥か彼方に飛ばされて歳月だけが過ぎていく中、希望を失い狂気へ落ちそうになった乗客達は……。
監督は、ペラ・コーゲルマン、 ヒューゴ・リリャ。
出演者は、エメリー・ヨンソン、アルビン・カナニアン、ビアンカ・クルゼイロ、イェニー・シルフベルヘルム、など。
原作は、スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンの代表作「アニアーラ」だそうです。
粗筋を読むと、「この危機をどのように脱するか?」というお話に思えますが、そうではないのです。
諸行無常を表現しているのです。
絶望の中で脱落していく人達と無理矢理に希望を生み出し縋るものを作り出してていく人達。
しかし無理矢理に希望を生み出しても現実がその希望を潰していく……。圧倒的な絶望感。
では、その現実を受け入れることができるかというと……。
おそらくは原作のエッセンスを抽出してまとめる為に、端折った部分があるのだろうと思います。
もう少しじっくり描いて欲しかったところが多々ありました。
でも、面白かったですよ。
楽しめました。
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