昨日の夜は、栗本薫のミステリー小説『絃の聖域』を読み返しておりました。
私は栗本薫の小説だとこの『絃の聖域』が一番好きかなぁ?
初期の頃の栗本薫の文章は硬くて格調高くて好きだ。『グイン・サーガ』も最初の頃はとても面白い。
でも中期以降は登場人物の内面を詳細に語る文章になっていく。それはそれで面白いのだけれども、読み手の想像する余地が少なくなってしまう。栗本薫の中期以降の作品では「もっと読者を信用して!」とよく思ったものです。
栗本薫の作品は、彼女が死去された後も続々と発表されて随分と驚かされました。
本当に死の間際まで小説を書いていたんだなぁ。
今さらながらではありますが、栗本薫氏の御冥福をお祈りいたします。
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