狐の日記帳

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『絃の聖域』/栗本薫

2011年11月23日 18時05分28秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、栗本薫のミステリー小説『絃の聖域』を読み返しておりました。
 私は栗本薫の小説だとこの『絃の聖域』が一番好きかなぁ? 

 初期の頃の栗本薫の文章は硬くて格調高くて好きだ。『グイン・サーガ』も最初の頃はとても面白い。
 でも中期以降は登場人物の内面を詳細に語る文章になっていく。それはそれで面白いのだけれども、読み手の想像する余地が少なくなってしまう。栗本薫の中期以降の作品では「もっと読者を信用して!」とよく思ったものです。

 栗本薫の作品は、彼女が死去された後も続々と発表されて随分と驚かされました。
 本当に死の間際まで小説を書いていたんだなぁ。

 今さらながらではありますが、栗本薫氏の御冥福をお祈りいたします。


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