狐の日記帳

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『ジーン・ワルツ』/海堂尊

2013年03月17日 18時09分26秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、海堂尊の小説「ジーン・ワルツ」を読んでいました。


 顕微鏡下人工授精のエキスパートである帝華大学医学部助教授で産婦人科医・曾根崎理恵が主人公。
 彼女は大学での勤務の他、閉院間際のマリアクリニックで診療をしている。
 彼女の上司である清川吾郎准教授は彼女が代理母出産に手を貸しているという噂を聞きつけて……。


 産婦人科のお話。
 多分、物語を作る最初の核の部分はカッコウのお話しなんだろうけど、できれば主人公を二つに分離させて欲しかった。
 正論を踏み越えて(完全犯罪の形で)代理母出産に挑む人物と、崖っぷちの産婦人科医療を根本から変える事業に挑む人物。
 分けたほうが良かったのではないかなぁ? 
 キャラは立っているんだけどでも曖昧な気がする。
 だからこそ聖と悪が入り混じった面白いキャラにはなっているんだけど。
 二つに分離させないならもっと凄味のある悪役にしてほしかった気もする。
 でもこれは私の個人的な好みの問題かもしんない。


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