狐の日記帳

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『新・日本の七不思議』/鯨 統一郎

2011年05月22日 21時19分41秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、鯨 統一郎は短編小説集『新・日本の七不思議』を読んでおりました。
 歴史ミステリー短編集で、『邪馬台国はどこですか?』や『新・世界の七不思議』の続編です。

 今回扱っているネタは、「原日本人」、「邪馬台国」、「万葉集」、「空海」、「本能寺の変」、「写楽」、「真珠湾攻撃」です。

 ちなみに『邪馬台国はどこですか?』で扱われたネタは、「ブッダは悟りを開いたのか?」、「邪馬台国の比定地」、「聖徳太子の正体」、「光秀謀叛の動機」、「明治維新の黒幕」、「イエス復活のからくり」の六つ。
 『新・日本の七不思議』で扱われたネタは、「アトランティス大陸」、「ストーンヘンジ」、「ピラミッド」、「ノアの方舟」、「始皇帝」、「ナスカの地上絵」、「モアイ像」の七つです。


 歴史をネタに扱っていますが、あくまでも小説です。
 このシリーズは、描かれた説が本当に正しいか正しくないかは問題ではなく、読者が驚くような説を提示してアクロバチックに論理を展開して驚くような説を読者に納得させてしまうのが醍醐味。でも、今作は新説はあるものの前々作の『邪馬台国はどこですか?』の論の補強版って感じかな。前作・前々作ほどの切れ味が無い……。
 もっと暴れるのです! 鯨統一郎様。



 前作・前々作を読んでいないと分からない部分もあるので、興味を持たれた方は、『邪馬台国はどこですか?』と『新・世界の七不思議』を読んでからのほうがよいかと思われます。







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