狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

快い眠りこそは自然が人間に与えてくれる優しい懐かしい看護師だ。

2013年10月21日 20時12分12秒 | 季節の御挨拶




 本日10月21日は、マゼランがマゼラン海峡を発見した日で、フランスとスペインの海軍がネルソン提督のイギリス海軍に敗れた日で、台湾民主国が崩壊した日で、スバス・チャンドラ・ボースを指導者とした自由インド仮政府が発足した日で、神風特別攻撃隊が初出撃した日で、新宿騒乱があった日で、あかりの日です。

 本日の倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は二十三度。最低気温は十四度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。


 天高く空気も澄んで秋もたけなわとなってまいりました。
 先だってまでは暑い暑いで暮らしていましたのに早いものでございます。
 秋色いよいよ濃くなりますこの頃、皆様、如何お過ごしでしょうか? 
 もりもり食べて飲んでいますか? 
 ぐっすり眠れていますか? 
 もりもり食べてぐっすり眠ることができるなら大抵のことは何とかなります。
 一年で一番快適な季節です。
 皆様の一層の御活躍を祈りあげます。
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『虚像の砦』/真山 仁

2013年10月21日 19時17分29秒 | 小説・本に関する日記


 昨日の夜は、真山 仁の小説『虚像の砦』を読んでいました。


 中東で日本人が誘拐される。
 その情報を手に入れた民放のTV局PTBのディレクター・風見はスクープとして放送しようとするが局内・局外の動きに翻弄されて他局に先んじて放送することができない……。
 同じくPTBのバラエティ班のプロデューサー・黒岩は「無敵の笑い」を目指していたのに視聴率に囚われて下品な笑いの番組を作っていることに自嘲して悩んでいた……。

 TV局の内幕を描いたお話です。



 決して潰れることのない集団は腐敗や事故や不祥事を起こしやすい。
 普通なら潰れてしまうような不祥事を起こしても取って代るものがいないから潰れない。頭さえ挿げ替えれば存続できる。なので腐敗や不祥事に甘くなる。
 護送船団方式の業界は腐敗や不祥事の温床となる可能性がある。
 なので監視役が必要となるがマスメディアには基本的には監視役はいない。
 あえてあげるとするなら利用者である国民が監視役となるのだけれども、意図的に報道されない事柄に関しては利用者は知ることができないので監視役になれない。
 そして表現の自由や報道の自由や知る権利の観点からマスメディアに監視役はつけるべきでもない。

 しかしマスメディアを100%信用できるかとなるとそんなの無理。
 各メディアにそれぞれの事情があるだろうから各メディアは自分達の都合で報道するだろう。
 そこで各メディアの都合を見抜く目が必要となってくるのだけれども、それも難しい。

 この小説で最初に疑問に思ったのは、「何故ルポルタージュの形で発表しなかったのだろうか?」という点。
 かつて現実に起こったことを名前だけ変えて物語が進んでいく。
 ここまであからさまならルポでもよいのではと思った。
 しかしルポの形で発表するのは無理ですね。
 何故ならば作者の願望が込められているから。願望が込められているってことは恐らく現実はそうではないってこと。
 或いは物語にしなければ訴えたいことを訴えることができなかったのかもしれない。
 虚構にしなければ訴えたいことが描けないとするなら、虚構が現実に打ち勝ったってことになる。

 物語なのでドキドキの展開で進んでいきます。
 でも報道する人達のメンタリティーって本当にこんなメンタリティーなのかな? 
 だとするならすごく気味が悪い。主人公の考え方もいびつに感じるところがある。
 ま、でも物語なのでワザといびつにしているのかもしんない。

 面白かったですよ。
 真山 仁の他の作品も読んでみることにいたします。
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