【 玉桙( たまほこ )の 道行( ゆ )かずしあらば ねもころの かる恋には あはざらましを 】 玉で飾ったほこのような みちさえ 行かなかったら & . . . 本文を読む
【 巌( いはほ )すら 行( ゆ )き通るべき ますらをも 恋といふことは 後( のち )の悔( くい )あり 】 岩さえも 貫いていく 勇気のある男でも 恋ということには あとになって . . . 本文を読む
【 我( あ )が背子( せこ )は 幸( さき )くいますと 帰り来て 我( あれ )に告( つ )げ来( こ )む 人も来( こ )ぬかも 】 あなたの 大切な人は ご無事ですょと . . . 本文を読む
【 人の親の 娘子児( おとめこ )据( す )ゑて 守山辺( もるやまへ )から 朝( あさ )な朝( さ )な 通( かよ )ひし君が 来( こ )ねば悲しも 】 ひとの親が 乙女を 秘めて まもるとぃぅ 名前の 守山辺から . . . 本文を読む
【 梓弓( あづさゆみ ) 弓束( ゆづか )巻き替へ 中見( なかみ )わき 更( さら )に引くとも 君がまにまに 】 梓弓の 弓を射るときに にぎる 弓束さまを 革や桜の皮などで   . . . 本文を読む
【 音( おと )のみを 聞きて恋( こ )ひむ まそ鏡( かがみ ) 直目( ただめ )に逢( あ )ひて 恋ひまくもいたく 】 言霊を きいて 恋しい 鏡にうつる心 &nbs . . . 本文を読む
【 はしきやし 逢はぬ児故( こゆゑ )に いたづらに 宇治川( うぢかは )の瀬に 裳( も )の裾濡( すそぬ )らしつ 】 いきどおりを かんじるんだ 逢ってくれない あなたのせいだね . . . 本文を読む
【 妹( いも )があたり 遠( とほ )くも見れば 怪( あや )しくも 我( あれ )は恋ふるか 逢( あ )ふよしをなみ 】 あなたのあたり 遠くにでも みると ふしぎだな &nbs . . . 本文を読む
【 恋( こ )ひ死なば 恋ひも死ねとや 我妹子( わぎもこ )が 我家( わぎへ )の門( かど )を 過ぎて行( ゆ )くらむ 】 大好きすぎて きえそうなら すきなまま きえろというのかな   . . . 本文を読む
【 海原( うなはら )の 路( みち )に乗りてや 我( あ )が恋( こ )ひ居( を )らむ 大船( おほぶね )の ゆたにあるらむ 人の児故( こゆゑ )に 】 母なる海の 船旅で こまって いるような恋だょ . . . 本文を読む