日々これ楽日

桜情報を機に始めたブログがH25年猫は天国に、娘は結婚、夫は認知症と一気に環境が変わって老老介護の記録になって来ました。

7月の野草園②

2012-07-21 23:24:26 | 野草

あんなにひどかった西日本の雨にもかかわらず仙台では雨も大して降りませんでしたが、今日の寒い事。布団も薄手では間に合わず上に毛布を掛けました。
我が家のご主人様は寒くてセーターを羽織っています。私も勿論長袖です。

 先週野草園に行ってから1週間も経って、もう野草園の様子も変わってしまったことと思いますが記憶をたどっていくつかアップしたいと思います。

 バイカツツジはもう終わりに近そうでしたが木ごとに2,3輪残っていました。花は名のごとく梅の花によく似た2センチくらいの小さく可愛らしい躑躅です。

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マツムシソウが入ってすぐの所にたった1本だけ随分早く咲いていました。
というのは秋の花と思っていたからで、私の好きな花です。
この名前は昔、巡礼に回る人が「松虫」という鐘を鳴らしたのだそうですが、その鐘にマツムシソウの実の形が似ているからついた名前だとか。

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木立の中に目の覚めるような真白いはノリウツギです。
樹皮から和紙をすく時の糊を取るのだとか。

       

ナミキソウが咲いていました。この花は海辺に咲く花で、名前は波が打ち寄せるようなところに生えるからとも、また花の形が打ち寄せる波に似ているからともいわれるようです。

花壇の縁などでよくみかける立浪草によく似ていますが少し大きめです。どちらもシソ科の植物です。
   
         

 同じ区域に咲くハマナデシコです。名前は分かりやすく浜に咲くナデシコだからです。 

        

野草園入り口に秋の七草でもあるナデシコが咲いていました。女子サッカーチームですっかりおなじみの大和撫子です。見るからに可憐で繊細、心は強い様はまさに今のチームにピッタリです

撫子はなでる様に可愛がっている子の意味だそうですからあまりに可憐なので撫でたくなるのでついた名前でしょうか?          

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 たくさんのアジサイが咲いていましたが中でも私のお気に入りはこのエゾアジサイでした。エゾアジサイも色がいろいろ変りますが、この涼やかな青が清楚な風情の花が心を癒してくれます。 

       


7月の野草園 ①

2012-07-16 23:51:36 | 野草

14日の土曜日朝方雨が降っていましたが野草園に出かけました。先月とは違って草は大きくなり鬱蒼としています。朝方降った雨で道は濡れていました。

高山区にシソ科のイブキジャコウソウが咲いていました。
伊吹山に多く、全体に佳い香りがあるのでついた名前だそうです。

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 小さくてうっかり見逃してしまいそうなミゾカクシ(溝隠し)。草丈は10センチほど。花も1センチくらいです。田の畦などに生えていて溝をかくしてしまうほどびっしりと生えるのでついた名前とか。 

       

紫の花が1本の茎からたくさんの花がつくクガイソウ(九階草)。葉は輪になっていますがそれがいくつもの段(階)になって咲いているのでついた名前とか。真っ白なオカトラノオによく似た花ですがゴマノハグサ科です。

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そのオカトラノオもあちこちに群れて咲いていました。どこにでも見られ、夏の前触れを告げる花です。白く長い穂を横になびかせて咲く姿がトラの尾のようだとついた名前です。この花はサクラソウ科で、小さい花がびっしりと集まっています。

       

針葉樹林の奥の方にツチアケビ(ラン科)の花が咲いていました。秋になると異様な真っ赤な実をつけますがこの実が土から出るアケビのようなのでついた名前です。 

       

   花を大きくすると・・・

    

        

 これが秋になり実がついたツチアケビです。これは2005年定義山で撮ったものです。
あまりの不気味さに1度見ると忘れられません。

             

 


森の防潮堤への第一歩 種拾い

2012-07-06 23:51:35 | 防潮堤

今夜は仙台でも大雨が降っています。

一昨日夕方輪王寺のご住職から突然の電話がありました。
用件は先日野草園での森の防潮堤のお話を伺った折、「苗を作る為の種拾いをしているけれど人手が足りない」とお聞きしたのでそのくらいなら私にも出来るのではないかとメールでお尋ねしていたのですが、その後何の返信もなかったのでもう人手も十分になったのだろうと思っていたのです。
その種拾いの件で「明日行くが都合はどうだろうか」という事でした。
丁度予定がなかったので早速参加させていただく事にしました。

そして昨日、亘理方面に出かけたのです。
朝起きた時は雷が鳴り大雨でこんなお天気なのに出掛けるのかと心配でしたが何の連絡もないので出かけるのだろうと思って準備、近くまで車を回していただき9時ころには出発。
輪王寺の職員の方とお坊さん2人、ボランティアの方と私の5人で出かけました。女性は私一人で、
私以外はみな長靴姿です。
その謎は現場に行って納得。
今回は桜の種?を拾うのだとか。それも山桜、かすみ桜の種限定です。
もう花も終わった今頃どのようにするのかと思っていたら葉でわかるのだそうです。

あらかじめ何日か前あちこち山を回って下見をしたのだとか。

まず行ったのは深山山麓少年の森、ここには山桜の木があってその種を拾うのです。

さてその種ですが、辛子の種位の小さい物で、色は砂と同じようは灰色。
あたりは砂利が敷いてあり見分けが大変。私がその砂の中から見つけたのは何粒もなく山際からやっと少し拾う事が出来ましたが、私にも出来そうと思ったのはまったくの予測違い。却ってご迷惑になるのではないかと思ったほどです。
一時間くらいは拾い集め、全員で10
00粒くらいは拾っただろうと云う事でした。
私は50粒あったでしょうか?

次に行ったのはすぐ近くまで津波が襲ってきた場所でカスミザクラです。先ほどよりずっと大きいけどやっぱり見つけるのは大変です。
ここは下は草で覆われ、雨の後という事もありぬかるみです。
ここで長靴が威力を発揮です。虫よけジェルも用意されており、お坊さんは蚊に襲われないように頭に手拭いを被っていました。手袋をしたのでは種を拾う事は出来ず、素手で草をかき分け拾うので手は泥だらけです。
虫もたくさんいてお昼寝のところ御免なさいと言いながらかき分けます。 

遠くに見えるのは松林?手前は田んぼだったのでしょうか?雑草が生い茂っています。

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雨の後の湿ったところにあるカスミザクラの種。小豆の3分の1くらいでしょうか?

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杉林は塩害で枯れています。その後方の桜は元気です。

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荒れ地の中のあちこちのケシの花が咲いています。

            

  お化けのように枯れかかっている雑草

        

  次の葉は山桜?アケボノ桜?分かりますか 

       

     

       
       (上が山桜だそうです) 

車の通りぬける道路脇で2か所。 

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よく見つけたと思うほど山の中にもありました。

気になる所があると見に行くと山桜とカスミザクラの混合種。これもOKなのだそうです。

ここでなぜその2種類なのか、お聞きするともともと北国で咲いていたのはこの2種類でこの防潮堤を作るのにあたってその土地本来の樹種が選択の基本なのだとか。その為にこの2種類にこだわっているのだそうです。

また雨でも出かけなくてならないのは雨が降ると種が流されてしまうので兎に角拾わなくてはならないのだそうです。

森の防潮堤を作るという考えに共感して何かお手伝いしたいと思って今回参加させていただきました。が、手伝いになったかどうか疑問です。
「まず参加する事に意義がある」と言っていただきましたが・・・。

この種を蒔き発芽してそれを苗にして植えて防潮堤になるまでには多くの人手と年月がかかり、私の生きている間に見る事は叶わないと思いますがこの種ひろいが防潮堤への第一歩。人を救う防潮堤への思いが募ります。

 


世界谷地原生花園ハイキング

2012-07-01 23:44:56 | 里山

 

6月31日。天候はまずまずの晴れ。里山メンバー総勢71名で栗駒山 世界谷地原生花園に参加しました。

 歩き始めは少々登り道がありましたが、10分もかからなかったでしょうか、すぐに木道になります。 

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歩き始めるとすぐにウラジロヨウラク、ニッコウキスゲ、ワタスゲが咲いていました。もう盛りは過ぎましたがまだ見頃です。  

ニッコウキスゲ 別名 ゼンテイカ(ニッコウキスゲが別名となっているのもあります)    花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため付いた名前

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 ウラジロヨウラク  花の様子が仏像が身につけている装身具(瓔珞・ようらく)に似ていること、葉の裏が白いことから付けられたなまえです。

 

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 ワタスゲ  綿帽子のような綿毛がゆらゆら揺れるさまは,初夏の湿原の風物詩として有名です。綿毛の様子から来た名前ですが,実はこれは果実であり,それよりしばらく前,灰色のめだたない花が咲くそうです。

 

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ニッコウキスゲ ワタスゲ入り乱れて綺麗でした。

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栗駒山にはまだ雪がくっきりと見えています。栗駒山の語源になる駒(馬)の雪の形は見られません。見る場所が違うのかもしれません。
木道はお互いに譲り合ってすり違うのがやっとですが、綺麗に整備されています。 

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遠くの山の景色や、群れて咲いているニッコウキスゲ、ワタスゲばかり見て足元の花を観察するのを忘れていました。
サワラン、トキソウが見えたと教えられ、まだ集合時間には時間があったのでもう1度見てくることにしました。

小さなサワランの蕾がいくつかと、トキソウは戻ってすぐの所に二つ、こちらに顔を見せてくれず、後姿だけを見せてくれました。   

サワランは湿原に生える花ですが、まだここではやっと見つけた固い蕾です。 トキソウと時期を同じくして同じような 場所に生えるますが,色が濃紅紫色であることと,花があまり開かないことなどで識別出来ます。

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花の色がトキの羽と似ていることが名前の由来となっている希少種。自然の中で咲くトキソウは初めて見ました。     

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歩いている時、姿は見えませんが鶯があちこちで鳴き競っているように切れ目なく鳴き、木道を出て帰り道今度はセミが大きな声で競うように鳴いていました。

途中小さなウメガサソウ(梅笠草)を見つけた人がいて小さいのをよくみつけたと感心しながら観察。 
この花名前の由来は、形が梅に似て、笠のように下向きに咲くことによるものだそうです。
(先にウメバチソウと書きましたが私の勘違いでした。野原の青虫様にさりげなくご指摘いただきました。ありがとうございました)


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真白く幽霊茸(ユウレイタケ)の異名を持つギンリョウソウです。
全体の姿を竜に見立て、白銀色をしているところから付いた名前です。

 

          

食事はくりこま荘でイワナの定食をたべました。
山菜料理とイワナの味噌田楽?、川魚特有の臭みもなく塩焼きとは又違った味を楽しみました。

          

帰りはいつものように直売所“あじわいの朝”で買い物をして2時間半くらいかけての帰宅です。
あまり歩かなくなった私ですが大した距離ではありませんでしたが、山と名のつくところを歩く事が出来た事はまた、かなり自信になりました。
         

しかし疲れました。