先日いつもの老年科に行きました。
夫は前回漢方薬が変わってから少し元気になり食欲も大分出てきたと思っていましたが暑くなってからは「夏は胃腸の調子が悪くなるからたくさん食べる訳には行かない」と気に入った物以外は口をつけようともしません。
この頃夫の頭の中には亡くなったお姉さんが顔を出しているようです。「怖かったけれど面倒見の良い姉だった」と何回も言っています。
いつの間にか私はそのお姉さんになっているようです。
未だ計算は出来ていて先日の検査の待ち人数がは12,3人以上でしたが自分の番号札を見て後何人待ちだと言っています。
おお、まだ計算は大丈夫!!
今の事は検査をした事も、お風呂に入った事も、今言った事もすぐ忘れてしまいますが、昔の自分の生活の知恵は兎に角良く残っています。
先日も暑い日でしたがお風呂を沸かすからと言って午前中から水張りを始めました。
「今はエコ給湯になっているから水を張らないで入る少し前に沸かせばそれでいいのだから」と云うと怒り出します。
「夏は早めに水を入れておくものだ」(そうでしたね・・・・昔は)
別の日は「お風呂は沸かし直しでいいんじゃない」というと夫は「まず沸かしてから今は暑いから冷ますんだ」?と言っています。
「確かに暑い時はぬるめでいいから、温度の設定を低くして沸かせばいいんじゃない」と云いますがこれは納得してもらえず・・・
兎に角今の時代、器械には不向きなようです。
ご飯を炊くにもお米の研ぎ方、水量の決め方もお釜についている目盛では納得せず昔のように「水は手を入れてくるぶしまでにするものだ。そんな事も知らないのか」と怒っています。
「それでは自分で納得できるようにやって」と云いますが
「それは俺の仕事ではない」と。
だったら口出し無用です。
昔の事はよく覚えているので私がそれに従わないとイライラ。
そしてそれに対して私もイライラ。
でもやっぱり昔にこだわる夫です。
気を取り直して下の花は時計草です。
上から見ると花が文字盤に雌しべ?は時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせます。ブラジル原産のようですが仙台でも地植えにしてあるのを見かけた事があるので寒さに強いのかもしれません。
いつも自然の妙に感心させられます。