日々これ楽日

桜情報を機に始めたブログがH25年猫は天国に、娘は結婚、夫は認知症と一気に環境が変わって老老介護の記録になって来ました。

藤袴(フジバカマ)

2006-10-26 00:04:12 | 野草

秋の七草の七つ目になりました。名前の通り藤色ですが渋い色で花も派手ではありませんが秋に相応しい趣のある花で私の好きな花です。この写真も3枚も撮ったのにピンボケになってしまいました。

源氏物語にも藤袴の巻があったように思いますが、読み始めてもあまりに複雑で私の頭では整理がつかず途中で放り出してしまった本の1冊です。

藤袴は今は野草としてはあまり見かけなくなり園芸種としてたくさんの種類が出ているようです。野草でも茎の紫がかった物がありますがこれは何かとの雑種だと書いた本がありましたがどうなのでしょうか?

名前の由来は、花の色が藤色で花弁が袴に似た形をしているからと書いてあります。

又悲しい物語もあるようで美しい女性が野辺をさまよってきて泣き悲しみながらついになくなり、哀れに思った人たちが何処のお姫様かと近寄って見ると藤の蔓をさらして織った袴をつけていました。ところがそこからこの草が出てきたので藤袴と名前を付けたと記した本もありました。


石竹

2006-10-24 00:42:26 | 野草

この写真は石竹です。唐撫子(カラナデシコ)とも言われ、大和撫子と同じナデシコ科で仲間ですが大和ナデシコの方が花が細く切れていて繊細な花です。秋の七草に入っているのはこの大和ナデシコでカワラナデシコとも云われます。

秋の七草のカワラナデシコを写真に収めたいと思って9月下旬から随分あちこち眺め廻りましたが、とうとう見つからず石竹の登場となりました。

この石竹は電力ビル前の花壇に植えられていた物ですが、私の知っている石竹の花丈から見ると随分小さく思います。観賞用に矮小かされているのでしょうか?


トケイソウ

2006-10-21 22:49:17 | 野草

パソコンのご機嫌が悪くなかなかブログを開くことが出来ずに前のアップから1週間もたってしまいました。

1ヵ月以上も前の9月1日、トケイソウが通りがかりの家の垣根に咲いていました。真上から見ると全く名前の通り時計の文字盤のように見え、余計な説明はいらないくらいです。

欧米ではキリスト教の受難(passion)に見立てパッションフラワーと呼ばれるとか。中央の茶色い部分が釘で、はりつけの刑にされたキリストに例え、細かく放射状に広がる部分をキリストの後光に例えたとか。云われて見ればなるほどと思いますがキリスト教とはあまり縁のない私にはトケイソウの名前がしっくりきます。

垣根に咲いていたのを見たのは初めて。原産はペルーやブラジルとか。常緑宿根草でつる性の花です。秋になると黄色い実がなるとか。今度は実も見たいと思いますがこの花が咲いていたお宅はどの辺りだったか記憶が定かではありません。

 


桔梗

2006-10-13 22:25:58 | 野草

秋になって来たのでひまわりから風見鶏に模様替えをして見ました。

桔梗も秋の七草のひとつで、もともと野草ですが花が美しいので今は鑑賞用に栽培される事も多くなりました。この写真は9月末に通りがかりの家の庭にたった一輪咲いているのを無断で撮らせていただいたものです。秋の七草とは云え、8月はじめからお盆の頃に咲いて今の季節にはあまり咲いていないのです。蕾は折紙で折った紙風船のようにぷっくりと可愛らしい表情です。山上憶良が秋の七草のひとつで朝顔と詠んでいるのはこの桔梗のことと言われています。

根にはサポニンを含んでいて去痰作用があり昔から漢方薬や家庭薬に処方されます。


ススキ

2006-10-10 23:39:02 | 野草

日当たりの良い乾いた山野のあちこちに見られます。秋の七草の一つでカヤや尾花ともいわれます。昔はかやぶき屋根に使われましたが今はかやぶき屋根を維持する経費も大変ですし、何より職人さんもいなくなってしまいました。そして火災にもなりやすいのでよほど田舎に行かないと見られなくなりました。

最初は茶色ですがだんだん銀色になってきて、それが群落している風景は地味な花なのにとても美しく目に映ります。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは川柳でしょうか?夜、枯れかかったススキが風にそよぐ様はそう見えるかも知れません。十五夜に飾るのもこのススキで、真ん丸いお月様とススキは風情があり絵になる光景です。

 

 

 


オミナエシ

2006-10-07 22:29:47 | 野草

秋の七草の一種、女郎花。どうしてこの字が当てはめられたのかは分かりませんが美しい花の意味がこめられているのでしょうか?日当たりの良い山野に自生しています。春の七草は七草粥に入れられるくらいですのでどれも食べられ地味ですが、秋の七草は秋に相応しく、華やかさはありませんが、はかなげで風情があり、万葉の昔から歌にもたくさん詠われているようです。

 


キンモクセイ

2006-10-03 22:17:12 | 野草

今日は秋晴れの気持ちよい日でした。

今キンモクセイがあちこちで満開です。花の香りが良く大気汚染や潮風にも強く、苅込にも強いのであちこちに植栽されています。花の色もいかにも秋らしくその名の通り日の光に当たると橙色がいよいよ濃く金色?になってきます。この花は雌雄異株で日本には雄株しかないので実はならないのだそうです。だったら原産国中国や他の国では雌株があり実が見られるのでしょうか?そして花は??いつかどんな実か見たいと思っています。

 

子供たちはトイレの匂いと言うとか、なるほどこの頃は無臭の消臭剤も多くなりましたが、少し前まではトイレの消臭剤というとこの香りが多かったようです。

 

日の短くなったこの頃はちょっと遅くなると日がすぐに暮れてしまいます。急ぎ足で歩いていても、ンモクセイの香りがあちこちから匂っていました。