まぁちゃんが。
「あんた、ゆうの事知ってる?」
「はぁ?何が?」
「先々週の金曜日ねぇ。4時くらいにあたしがスーパーから帰ってきたらここの前を制服のゆうが男の子と歩いてるの。いや、どう見ても高校生じゃないしねぇ……。あたし、◯◯(元パパ)かと思ってビックリした!」
「???あたしその時いた?」
「あんた車なかったからいなかった。もしかしたら家から出てきたのかも。」
「いや、ゆうの部屋は汚部屋だから絶対にうちには入れないから大丈夫。」
「そんで、思わずこの前ゆうに聞いたのよー。「ゆうちゃん?あんたこの前うちの前を男の人と歩いてたでしょ?あれ誰?」ってゆったら「あたしの彼氏」ってっ!!!」
「はぁっ???アイツ彼氏出来たの???」
「彼氏出来たじゃないわよっ!高校生とならまだしも、「あの子いくつよっ?」って聞いたらハタチってっ!!!専門学校だってっ!!!」
「へぇ。彼氏出来たんだぁ。言えばいいのに。」
「何言ってるのっ!あの子は
まだ高校生よっ!!!」
うっとおしいくらいに根掘り葉掘りボンだわ。
そっかぁ。
ゆうも彼氏出来たかぁ。
ってか、よく出掛けてるしお化粧もかわいくしてるし、とは思ってたから別に驚かないけど、何で言わないかなぁ。
ご飯くらい食べにこさせたらいいのに。
…ってか、こうも自分から受験のために振ったけど、やっぱり好きだった元カノと556ダンナるいに「まだ好きなら行けやぁっ!」とハッパ掛けてもらったお陰で連絡とり始めたらしい。
バクダン達、幸せじゃないか!
いや、待て。
チューもしてるかどうか分からないこうのラブラブとは…ちょっと違う…。
あたし、その男に会ったら…
「アンタ、いい年こいて高校生しか相手いないのか?ダサ。うちの娘つついたら殺すぞ?」
って目を見てキッパリ言ってしまいそう。
もう、遅いか???
とりあえず椅子の足蹴り飛ばさないように気を付けよう。
さぁ、本人に聞いてみよっと。
ってか、まぁちゃん、ゆうは高2だけど、あたし高1の時の彼氏ハタチだよ?