くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

母と焼肉食べ放題

2017-09-21 13:58:14 | 日記
先日、突然母が私のアパートへ参上した。

カラオケが趣味である母。
近日、なんとかホール(名前は忘れたが)、市民ホールでカラオケ大会があるらしく、その準備の帰り道のようだった。

私はタバコを吸う喫煙者だが、部屋がヤニ臭くなったりするのが嫌なので、いつもキッチンで換気扇を回しながら一服している。
母もタバコを吸うが、どうやらこの分煙が気に入らないらしい。キッチンには常に私用のイスは置いてあるけれど、誰かが来た時の来客時(喫煙者)には、折り畳みのイスを出すようにしていた。
するとここで事件が。

「はい、オフクロ。まぁ座ってよ。」

……母の背中を見ながらイスを用意すると、何を思ったのか母は自分が座るはずのイスの位置も確かめずに腰を下ろした。

次の瞬間、



『ストーン!』




と母はイスではなく、フローリングの床に豪快に尻餅をついた。

『イッタ~い(>_<)』



私はヒヤリとし、「大丈夫かよ、オフクロ?」…と声をかけたが、しばらくの間(約2分ぐらい)母はずっと腰を押さえて苦しんでいた。
幸い重症ではなさそうだったので、数分後には何事もなかったかのようにイスに座り一服していた母だったが、年々母の注意不足が加速してきているようにも感じた。

そうは言っても未だに朝の4時ぐらいから昼頃まで、ホテルの朝食バイキングの仕込み、調理、配膳、片付けなどの仕事を73歳になりながらもテキパキとこなしている。

「おかあさん、仕事しなくなったら多分ボケるかもね。未だに使ってくれる会社やスタッフにはホントに恵まれているわ。」

と常々言っている母。




そんな母が、

「オマエ、晩御飯まだだよね?焼肉でも食べに行かない?」



……と言ったので、久しぶりに母と二人で食べ放題の焼肉屋へ行ってきました。会計は言い出しっぺの母のおごり。

「オマエねー、ホントだったら長男であるオマエがお母さんを連れていってあげるぐらいのことをしてほしいわや~。」

………と、まったく反論の余地のない一言を浴びながらも二人してばくばくとカルビ、ハラミなどを食いまくった。


「でもまぁいいわ。オマエの人生だから、好きなようにすればいいわ。
お母さんもオマエの一喜一憂に振り回されず、自分のことを考えるようになってから、熱も出なくなったわ。」



昨年まで母はよく原因不明の熱を、少なくとも月に2~3回は発症したりしていた。
母の行きつけの主治医曰く、"自律神経失調症"とも言われていた。

だが、どうしてなのかは分からないけれど、今年に入ってからはまったくその原因不明の熱は出なくなったようだ。




「病は気から………」





よく聞く言葉だけれど、ホントにそうなのかもしれない。
(オマエが言うな)


焼肉屋へ行ったのにビールを飲まなかったなんて何年ぶりだろう………
不思議とそれほど飲みたいという感覚は無かった。
けれど、まったく無意識に『自分は酒を飲めない人』……などという感覚になることはおそらくこの先もないだろう………



私にとってはこれから『飲まない幸せ』を手に入れることは、自分次第で可能だと思っている。
だが、残念ながら『飲みながらも幸せ』であることはこの先、私にとってはきっと無いような気がする。

いづれは飲めるようになりたい。

そういった願望は常に頭の中にはあるけれど、アルコールに対するコントロールを失った私の脳ミソはきっとこう言い出す。

「この前は少し飲んでも大丈夫だったじゃん。だから晩酌ぐらいならいいんじゃね?」



…………と。



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今日はかつて私が入院していた病院での「AA病院メッセージ」を頼まれている。
もう3回~4回行ってはいるけれど、人前で、しかもほぼ初対面の人達の前でイロイロ語ることなど苦手な私。



けれどそこに行く。




"誰かの為に"……などとはこれっぽっちも思ってはいない。ではなぜ行くのか?

なぜなら、これは私自身にとっては最高のリハビリ場所だと考えているからです。
今日も「どん底だった自分」を忘れないためにも、現在入院中の患者さんと自分を照らし合わせながら話をしてこようと思っています。