高橋のブログ

不定期に..

被災地の市民オケ(栃木.真岡市民交響楽団定期演奏会)を聴く 

2012-05-20 07:25:42 | 日記
期日: 2012年5月19日(土)17:30開場 18:00開演

場所: 真岡市二宮文化会館 大ホール(栃木県真岡市さくら1-15-1)
    

曲目: ワーグナー  歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
    ウォーロック  カプリオール組曲(フルオーケストラ版)
    ラヴェル  古風なメヌエット
    メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

指揮: 佐藤和男 


真岡市は3.11の「震度6」、そして先日の竜巻という自然災害にまきこまれました。

コンサート会場、そして練習場確保としていた真岡市民文化会館は損傷。あと2年使えません。

新たな練習場所の模索、、また代替ホールもオケには適していないところでの演奏会。


開演前



厳しいホールです。



終演後





ワーグナーの冒頭を聴いて、残響の無さに驚きます。覚悟はしていたのですが...。
この響き、何かに似ている。そうだ、あのクナッパーツブッシュのブルックナー8番の録音のような感じ。


直接音のみなので、奏者達は相当辛かったと思います。


あと2年、ここで演奏せざるをえないわけで、そう考えるとベートーヴェンの交響曲あたりが精一杯のような気もしました。
ラヴェルでは潤いを感じることは出来なかったし、本当に可哀相。

何というか、たとえば、戦時下、あちこちのホールが爆撃される中も、音楽を続けていこうとしたフルトヴェングラー・ベルリンフィルの
多くのエピソードを思い出しながら鑑賞しました。

ホールの劣悪な状況を越えて、音が迫ってくる部分もありました。「スコットランド」の3mvは特に。

また、この曲はHnにとっては、第4楽章後半が大変。マラソンで言えば、35km地点に急に登り坂があるようなもの。
音がうわずっていて、少し厳しかったですが、これは、とにかくホールが響かないので、いつも以上に強く吹かざるをえなかったからだと思います。


上に飛ぶ音が客席に届かないのが一番の要因だったと思います。

「カプリオール」は、フィナーレでもう少しおどけてもいいように思えました。とても面白い曲なので、また真岡市民会館の工事が終わったら、再演して欲しいです。


本当に厳しい環境があと2年続きます。

しかし、今のこの状況にくじけることなく、頑張って欲しいです。次回は12月、ブラームス1番です。まさに今の真岡オケにふさわしい曲のように思えます。





今回の会場の外観。


 

真岡はイチゴも有名。ストロ君じゃなくて、ストロー君なんだ(^^;。



それから、開演後、遅れてきた聴衆が何人もうろついて空席を捜すのには参りました。
オケのサイトのアンケート集計を見ると、問題になっています。

それが生かされていないのが残念。演奏が始まったら、ドアは締めるべき。またギリギリに入った方はドア付近で立って鑑賞がルールでしょう。

これは猛省して欲しいです。聴衆どころか、指揮者・演奏者にとっても迷惑ですから。










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2 コメント

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観客席 (ありさん)
2012-06-12 15:44:07
観客席と舞台上ではかなり音の響きが違いますね~?

トライアングルの音色はいかがでしたか?

\(^ー^)/
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Unknown (高橋)
2012-06-13 05:58:46
あの会館は、本来、音楽には不適ですよね。「マイスタージンガー」の冒頭音だけで、これは大変!!と感じてしまいました。

とにかく、全く響かないので、直接音のみ。

各楽器の音色を楽しむ状況ではなかったというのが実状です。

でも次回も、ここでやらざるを得ない。厳しいですね。

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