高橋のブログ

不定期に..

コロナ禍の演奏会、2021.01.24 ザ・シンフォニカ第69回定期演奏会を聴く

2021-01-27 06:44:41 | 日記
シンフォニカを初めて聴いたのが1991年の「英雄の生涯」なので、かれこれ30年聴いてきたことになる(途中、数回かは仕事の都合で聴けなかったが、ほぼ毎回鑑賞)。
今回は当初の予定曲目が変更され、「ライン」「運命」というプログラムになった。

チューニングでコンマスが立ち上がっても、オーボエの音色が聞こえず、ふと奏者を見ると、何か物思いに浸っているのか、自分の世界に入っていた。今日を迎えた..と特別な気持ちになっていたのかもしれない。
周囲の団員さんが促して、我に返った感じで音出し。この情景だけでも今回の演奏会への団員達の想いを感じた。

「ライン」ではセカンドヴァイオリンとヴィオラの刻みリレーもよく聞こえたし、金管コラールもとても上手かった。

「運命」では第3楽章のチェロが秀演。僅か6人だったが、その6人全て上手かった。アマチュア6人でこんなに力強く、音程も良いとは、その技量に驚いた。
木管楽器で僅かに惜しいところがあったものの、今のコロナ禍の状況下、メンバーよく頑張ったと思う。

私は2FのLBで聴いたのだが、今回は弦が1人譜面台体制、少し距離も取り、ステージを広く使っていたためかどうかはわからないのだが、管と弦がうまく融合して聞こえてきた。


指揮者の海老原光氏に接したのは、このオケの第65回定期(ラフマニノフ3番など)以来、2回目。
前回はあまり感じなかったのだが、今回、特に「ライン」での指揮ではしゃがみ込んでみたり、指揮台の前後に激しく移動したりと少しダンスのような感じで、ちょっと私は苦手な感じかな..とは思った。
恐らく、自身の身体全てを使って表現し、自分の考える音楽を団員に伝えようとしたのかと思う。
今後、共演が続けば相互理解も更に深まり、もう少し落ち着いた指揮になるかもしれない。

「運命」の指揮においては「ライン」ほどではなかったが、第3楽章がやはりこの傾向が出て、少し悩む自分がいた。また、時に各パートへの直前の「キュー出し」というか、それが結構あった。
私ならこんな指示が来ると萎縮してしまう。シンフォニカはかなり高いアンサンブル能力があるだけに、細かく指示しなくとも十分、演奏は可能ではないか?とも思ったりもした。

「ライン」のコンマスは金坂ご主人、「運命」のコンミスは金坂奥様。最強のご夫婦。

前半の「ライン」演奏後、拍手音の中で叫び声が聞こえ、??と思ったら、指揮者が「ホルン!トロンボーン!等、各パートを労い、団員を立たせていた(海老原氏はマスク着用で指揮)。

「運命」が終わったあと、指揮者が「今回の演奏会を開催するかについて賛否両論がありました」と過程を話され、「しかし、音楽は・・・」と力説、最後に「シンフォニカをよろしくお願いします!」と締めくくった。


ホール前での聴衆一人一人への消毒のお願い(団員、スタッフ目視確認)、全聴衆の体温チェック(サーモグラフィー、モニター設置、監視)、チケット半券は自分で切り、プログラムも自分で取る、
全席指定(前後左右各1席空けられていた)、1F中央席、最前列から4列目までは聴衆を座らせない、演奏前後のコロナ対策アナウンス、前半プロ終了後、団員が手分けしてステージを消毒(椅子、譜面台等)、
客席ブロック毎の退場誘導..。

今回の演奏会にあたり練習場での密対策もあっただろうし、コロナ対策の議論も相当あったと思う。本当にご苦労様でした。
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