モーツァルト「レクイエム」越谷公演

先日、この演奏会を聴いてきた。





指揮は山本誠一郎氏。東日本大震災、ウクライナ等への支援コンサートを行っている。支援金は既に1500万以上だそうで、頭が下がる。

さて今回のオケは特別編成の「コンセール イン・テラ・パクス」

今回のレクイエムだが、ジェスマイヤー版を採用。

歌唱だが、テノールソロの方の声質が少し特徴的。対してMSやBの方はとても上手かった。オケは管楽器に少し音程が気になる部分があったが、
全体としてはいい演奏だったと思う。

モーツァルトのレクイエム、私が初めてこの曲に接したのは小学校の時。父が買ったLPだったと思う。
その後、作曲背景を知りたく、図書館等で調べ、死神がモーツァルトに「レクイエム」を依頼にやって来た...というエピソード
（今やそれは完全否定されているが）を知って、それを思いながらよく聴いたものだ。

冒頭のClaはクラリネット協奏曲のような雰囲気はない。当然、短調だし。しかし、ただ短調ゆえというものでもないわけで。

またジェスマイヤー版以外に、今やレヴィン版始め、多くの版が存在する。各版の細かな検証を音楽学者がやってほしいと思う。