goo blog サービス終了のお知らせ 

shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

ピケティ、格差、貧困、テロ&戦争、破滅、そしてワイツゼッカー:すべては連鎖する

2015-02-03 | 日記
ここ数日のことをあげようとしたら、
うまく連鎖している事を思い出した。

「Capital in the Twenty-First Century(21世紀の資本)」が世界中でベストセラーを起こしているThomas Piketty(トマ・ピケティ)氏が話題になっている。
わが日本にも来日され、昨日はNHK「クローズアップ現代」にも国谷キャスターのインタビューで出演されていた。

彼は、アメリカやその価値観に毒された経済学者とは一線を置き、「格差」「不平等」の拡大に警鐘を鳴らしている。
労働で得る収入では、資産家の持つ資本に勝てない、というのも彼の持説だ。
その処方箋には世界規模の富裕層への課税が必要だと唱えている。
詳細は2月8日付の東京新聞も参照を。
【社説】「週のはじめに考える ピケティと暮らしの明日」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020802000129.html

東京新聞 電子版 (まず会員登録からどうぞ)
http://digital.tokyo-np.jp/

経済学者は低所得者にも「トリクルダウン」という効果をあげていたが、ピケティ氏ははっきりと否定した。 自分もそんなものは実感した覚えがない。
資産家・資本家はあらゆる“内部留保”などの手段を用いて身内外に恩恵がいかないように策を講じている。 
さながら梁漁のように、“The winner takes it all”(勝者はすべてを奪い取る)なのだ。

そしてアメリカでは貧しい者が軍隊に誘い込まれてやむなく戦争に駆り出されたり、
欧州では居場所や仕事のない者は“ネオナチ”や極右などの外国人排斥運動に傾いたり、かの「イスラム国」の誘惑に安直に乗ってしまう愚か者もいる。
もちろんそれは日本でも例外ではない。

憎悪は憎悪を生み、やがてほんとうの戦争に発展してゆくのは過去の歴史が証明している。
そして1945年、日本は一度敗戦・破滅に至ったではないか。 決して「終戦」なんかじゃない。
その「歴史に盲目になる者は、未来にも盲目になる」と明言を、西ドイツのワイツゼッカー元大統領がおっしゃった。
残念ながら、そのワイツゼッカー氏が、先日逝去されてしまった。
ご冥福をお祈りします。
東京新聞 社説・2015年2月3日
「ワイツゼッカー氏 貫いた過去への眼差し」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020302000144.html



私たちは、過去の歴史をしっかり見つめなければ、そして過去の過ちを決して繰り返してはならない。
勝者・資本家・資産家たちは愚かな過去を繰り返さないためにも、恩恵を独占せずにしっかり下層にもシェアしなければならない。
(そうでなければ、日本でも内戦やテロが本格化する可能性もあり得る。)
そして、国民は企業や資産家の「富の独占」を許さず、「公正な富の分配」に尽力する政党に投票しなければならない。 それが自民党・維新や石原慎太郎の党でないことは、このブログご愛読の方にはおわかりのはずだ。
そして、悪者の憎悪に乗ってしまってはいけないのだ。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« “歳の差カップル”がもっとあ... | TOP | 島津亜矢にポップス・カバー... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 日記