shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

スタジオジブリ、日本テレビ傘下に入る/「君たちは…」よりも面白い「海がきこえる」(1993)

2023-09-27 | アニメ
突然、テレビニュースでスタジオジブリの名前が出た。

2023年9月21日付東京新聞記事
「「ジブリ」なぜ日テレ傘下に 
 1時間の会見で語られた問題とは 鈴木社長「ことごとく失敗に終わった」
 【会見詳報】」
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/278896


日本テレビホールディングス(東京)は21日、
子会社の日本テレビ放送網(同)がアニメーション制作会社のスタジオジブリを10月6日付で子会社化すると発表した。
ジブリの鈴木敏夫社長は取締役議長になり、後任の社長に日本テレビの福田博之専務執行役員が就く。

鈴木氏はまた
「吾朗に継いでもらいたいという思いを僕は持っていたが、最後まで反対したのが宮崎。
 理由は簡単。
 宮崎という名前のもと、ジブリを支配するのは違うのではないかと。
 もっと広い目でやったほうがいいというのが理由として大きかった
」と話した。

鈴木氏は21日の会見で
「宮崎(駿監督)が、82歳、僕が気付いたら75歳。
 一種、老害を考えなきゃいけない年齢になった」と説明。
スタジオジブリの今後について、宮崎氏の長男の吾朗氏に「すべてを託してやっていこう」と相談したが、
「残念ながら彼の方からそうじゃないという答えが出た。
 一人で引き受けるのは難しいと。僕らが始めた時と違っていまのジブリは大きな存在になった」
という結論が出たという。

Question:
 製作部門を10年前に一度解散し、その後アニメーターを集めた。
 社員として雇用を継続してアニメを作る体制をもう一度作り直すイメージなのか。
鈴木氏:
「それは、要するに、そういう考えに至るまでに随分時間がかかった。
 作家主義なのか企画主義か。
 ぼくは実は、そういう人材を育てるのもひとつの才能だと思う。
 若干開き直りに聞こえるかもしれないが、そういう人材の育て方、
 ぼくと宮崎はちょっと下手ですね。
 これは正直に申し上げます。
 誰か別の人がきて、ある考え方をつくる、
 それによって先に行くというありようはあるのだと思います。
 そう思っています。」

冷静に考えたら、次の世代や価値観を創ってゆくことが「継続と発展」だと思いますし、
それなくしてジブリ・パーク&美術館なども含む「宮崎駿&高畑勲レガシー」と宮崎吾朗作品だけで
廻していくのは大間違いだと思います。


きっとこれで良いんだと思います。
宮崎駿氏・高畑勲氏不参加の「海がきこえる」(1993)のような
フレッシュなものが生まれるのを期待しています。


Ocean Waves 海がきこえる - Official Trailer


「その人はね...お風呂で寝る人なんだよ」【海がきこえる】

「…東京にね、あたし逢いたい人がいるんだ。
 誰かっていうと、その人はね…お風呂で寝る人なんだよ」 ↓

  © 1993 氷室冴子・Studio Ghibli・N


 2022年4月リリース、デジタルリマスター版。
 個人的には、ジャケットは拓と里伽子が陽だまりの防波堤を歩く前デザインのほうが好きです。

原作:氷室冴子
脚本:中村香
方言指導:渡部猛、島本須美
キャラクター設計&作画監督:近藤勝也
美術監督:田中直哉
音楽:永田茂
監督:望月智充

スタジオジブリ公式ホームページ:
 https://www.ghibli.jp/works/umi/


「久石譲がいなくとも、名作を生み出せると証明した作品。
 冒頭の駅のシーンの空気感、どこの都市にもあるありふれた日本の景色を、
 これほどまでに美しく、魅力的に描けた時点で、ジブリの面目躍如だと思う。」  
  @masssa767 さんのコメント。
 →同感です。
  「もののけ姫」以降、確実にジブリは宮崎駿的価値観(=閉塞性)で凝り固まってしまったと思います。

「ふとした時に見たくなります!
 好きすぎてこの間は高知県まで行ってきました!」
  @ri-ln4zv さんのコメント。
 →アニメ聖地巡礼、素敵じゃないですか。 
  かく言う自分もそれで広島に回帰したわけで…(笑)
  で、京都市宇治市にはハマらなかった…
   (わたくし、京文化とは一線を引いてます。"ぶぶ漬けいかが"等 いけ好かないし)

「高校生のとき、ぼーっとTVを見てたら海がきこえるの番宣が流れてて、
 急にがバッと体を起こし焦ってVHSを録画セットしたことを思い出しました。
 あの時、日テレを見てなかったら未だにこの作品を知らなかったと思うとラッキーでした。
 いろいろ問題があってもせめて5年に一遍くらいは再放送してほしい」
  @taturat4889 さんのコメント。

ざ淡く切ない10代。
 いつ見ても色褪せないであろう作品。

  @user-lo9hd1dq1v さんのコメント。

「ジブリを見たり好きになるような歳に見たら地味に感じるかもしれないし
 最初はわからないけど、めちゃくちゃ良い作品
 ジブリほぼ全部見て最終的にここに行った(笑)
 ある程度大人にならないと良さが全然わからないと思います。。。
 ただわかるようになったらめちゃくちゃ良いと思える

  @user-nv1ll1ng6l さんのコメント。

天才、近藤勝也。(注:当作品&魔女の宅急便 キャラクターデザイン&作画監督)
 そう呼んでも差し支えないと思うけど、
 近藤さんはジブリが育んだもう一人の天才だと思う。
 彼の描くキャラには、宮崎さんの絵にはない現代的な魅力が溢れている。
 武藤理伽子はその筆頭で、
 こんな女の子が身近にいたら、好きにならない方がどうかしている

  @masssa767 さんのコメント。

「これ大好き!
 パヤオ
(=宮崎駿)は怒ったらしいけど好き、"君たちは、、"よりいいよね(笑)」
  @koifuna さんのコメント。 大賛成です(笑)。

「氷室冴子さんの書く気の強い女の子は魅力的なんだよなあ。」
  @user-du5mp7fh2i さんのコメント。

女の子がリアルだから今風ではないけど
 実際頼られると "可愛いなコイツ" ってなるタイプ。

 ・・・ずっとエモい。」
  @pom6927 さんのコメント。

原作は氷室冴子さん(北海道岩見沢市出身、1957 - 2008)。
肺がんで亡くなられたのが、ものすごく残念でたまらない。
この人の「なぎさボーイ/多恵子ガール」(1984-1985)が好きだったなあ~。
文庫本のイラストが渡辺多恵子さん(著名作「ファミリー!」)で、
これもアニメ化にふさわしい作品でした。
(プロダクションならClover Works かJ.C.Staff が適役でしょうか)


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お付き合いいただき、ありがとうございました。

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