shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

CMはプロが創るもの(サミーデービス Jr. と梅沢富美男の場合)

2021-08-21 | 音楽
自分が幼かった1970代で、忘れられないCMがある。
サミー・デービスJr.(1925~1990)が
サントリーのウィスキー「ホワイト」に出演したものだ。

彼のウィキペディア解説は、
https://w.wiki/3vuL


まずは、太田滋 さんのコメントより。
『このCMは、大阪万博でのステージのために来日していたサミーに直談判するという、
 若きCMディレクターのむこうみずな挑戦によって生まれた。
 彼は「ウイスキーは難しい顔をして飲むもの」というイメージを変えたかったのだ。

 そのディレクターの回想録を思い出すと…
 いきなりホテルを訪れては、こういうことをやって欲しい!と、
 このCMの動きをやってみせる若者に、サミーは言った。

「お前、上手いじゃないか。だったらお前がそのCMに出ろよ。
 …いいか、俺はこの世界で40年食ってる。
 この俺をお前みたいな若造がディレクションするって言うのか?」

「そうだ」

 若いディレクターは引かなかった。
 少しでも怯んだら全てが終わると、上司に釘を刺されていたのだ。
 長い沈黙のあと、

「…面白い。やってみようじゃないか」

 果たして翌日、すっぽかされても仕方のない状況の中、
 スタジオにサミーは現れた。
 
 すかさず撮影がスタート。
 …完璧だった。

 前日のうちに相当練習を積んだ跡が見てとれたという。
 ディレクターの情熱がサミーのプロ根性に火をつけたのだ。
 私服のままでの撮影だったが、指輪などの装飾品が出す音が図らずもその芸を彩っていた。

 結果、この作品はカンヌ国際映画祭のコマーシャル部門で賞を取り、
 広告主のサントリーはまったく同じトロフィーを作らせてサミーに贈った。
 以後そのディレクターとサミーは家族ぐるみで親交を深めたという。』

では、その完成品をどうぞ。

1974 - Suntory Whisky, 'Sammy Davis Jr ad libs



このCMを思い出したきっかけは、
このCMをテレビで観たからだった。

こだわり酒場のレモンサワー『はなうた』篇 60秒 梅沢富美男 サントリー CM


こだわり酒場のレモンサワー
https://www.suntory.co.jp/wnb/kodawarisakaba/


・・・・・・(笑)。

梅沢さん、
あなたは素晴らしい!
企画した広告スタッフも。


まだやるぞ。
ヨコハマタイヤ「ASPEC」の1980年代CMもプロフェッショナル精神にあふれててカッコイイ。

YOKOHAMAタイヤCMいろいろ



やはりCMはプロがやると説得力が違う。
上記作品群を観て改めて思った。




では、いま女性で頑張っている人を思い出すのは……
綾瀬はるか さんなどどうだろう。


人気CM|再生率100万回超・綾瀬はるか ・出演 パナソニック



綾瀬はるか CM パナソニック プライベート・ビエラ



芸(エンターテインメント)もCMも、
説得力が「要(かなめ)」じゃないかと思う。



と、いうのも、
周囲がお膳立てして、それだけでいい気になっている女子のCMには
石をぶつけたくなるものがあるからだ。
「ビズリーチ!」とか・・・

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