湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

2006年走り納め ~秦野峠林道・足柄峠~

2006年12月24日 | 自転車生活
 神奈川の代表的な峠を3つあげろと言われたら、箱根峠・足柄峠・ヤビツ峠と僕は即答する。雰囲気の良い峠、走りやすい峠は他にいくつもあると思うけれども、とくに自転車乗りにとって代表的な峠となるとこの3つの峠になるのではないかといつの頃からか僕は自然に考えるようになっていた。

 このうち箱根峠とヤビツ峠に関しては今年すでに上っている。でも足柄峠に関しては行こう行こうと思いながら、アプローチが少し面倒なこともあってずっと後まわしにしてしまった。というわけで、2006年の走り納めはこの足柄峠を目指そう!ということで行ってきました。13年振り、二度目の足柄峠へ。



 この日は8時少し前に部屋を出た。前日夜更かししたわりにはこれくらいの時間に出走できて良かった。しかしこの時期だとこれくらいの時間でも、まだ“早朝”の気配が濃厚ですね。



 足柄峠までのアプローチはかなり悩むところ。R246はなるべく走りたくないし、足柄峠だけではちょっと物足りないかなと思い、まずはいつもの金目川沿いを遡り、渋沢から秦野峠林道に向かうことにした。



 金目川越しに望む富士山。ただその姿がいまひとつくっきりしていないのが気になる。一応この日は富嶽二景ツーリングのリベンジという意味合いもあるので。



 前回同様、渋沢から中山峠を目指す途中にあらわれる丹沢の山容。旧ヤビツ峠あたりを越えるという送電線がちょっと残念だけれども、やはり見事な景色だと思う。おそらく送電線の少し右の鞍部がきっと現在のヤビツ峠なのだと思う。



 そして中山峠。やはり前回同様、丹沢の峰々の向うにほんのわずか白い富士の頂がその姿を見せていた。

 ところで中山峠は今回が3度目なんですが(すべて今年)、今回はすでにこの時点でかなり足にきちゃいました。これまでの2回はきつい印象なんてまったく受けなかったのに。どうも、少し体調が良くなさそうです。



 中山峠を越えて、今度は秦野峠林道を目指して中津川沿いを遡ります。すると林道入口の少し手前の川原で猟友会?の人々が仕留めたばかりの鹿を解体していました。動物の解体作業を生でみるなんてはじめてのことだったので、少し自転車をとめてその作業をながめていました。



 そして林道ゲート手前、寄大橋に到着。素晴らしい空の色だ!ここから秦野峠林道を上っていきます。



 でも適当に写真を撮りながら上っているというのにとってもきついです。とくに勾配のきつい前半部分がこの日はとてもきつく感じました。



 ただ体力的に少しきつく感じてもこの景色です!丹沢とは思えないこのスケールの大きな景色がこの秦野峠林道の魅力だと思います。



 そしてなんとか無事秦野峠着。富士山は雲に隠れはじめちゃったけれども、自転車でたつ峠というのはいつも本当に気持ち良いです。



 峠での少しの休憩の後の下り。道は細く、勾配もきつく、また浮いた砂利などもあったりするのでスピードは出せないけれども、静かな気持ちの良い下りでした。

 そしてそこからもう一度上り返して、



 開放感のある日影山鞍部へたつ。標高800m弱にしてこの景色。ちょっと変な言い方ですが、神奈川離れした景色ですよね。



 丹沢湖方面への下り。前回色づいていた木々はすっかりその葉を落としていた。次は新緑の頃に走りに来てみたい。



 残念ながら丹沢湖の向うに見えるはずの富士山はすっかり雲のなかだった。



 さて丹沢湖からは一度R246まで下り、今度は足柄峠を目指します。



 で、足柄峠を上りはじめたんですが、こんなにきつかったんですね。足柄峠って。13年前に来たときは駿河小山からの輪行ということもあったかもしれないけど、まったくきついなんて思わなかったんですけど。まぁあれから歳もとったし、当然脚力も落ちているので当たり前なんですが、足つきありありで上ったにもかかわらず、かなりいっぱいいっぱいになってしまいました。



 ドカーンと見えるはずの富士山が見えないのはもう諦めたけれども、いやいや、ホントにきついです。



 で、ようやく着いた足柄之関。今年は結構いろいろなところを走ったので、正直今回のコースであればもっと楽に走れると思ったんですが、ちょっとしたロングライド並に疲れてようやくたどり着きました。でもきっとこういう終わり方もいいんだろうなぁって少し思いました。下手に走れるようになったと思って終わるより。そんなことを少し思いました。まぁなにはともあれ、ここまで走って来れて満足です!

 峠からは迫力あるダウンヒル。10%以上のきつい勾配の下り坂が結構続きます。そして下りが終わってからは小田原に出て、そこからR1・R134を通って江ノ島まで走ったのですがこれがほんとうに厳しかった。太腿はパンパンになるし、普段痛くならない腰まで痛くなってくるし、呼吸もやたらゼーゼーするし。どうやらホントにこの日は体調が悪かったようです。江ノ島までのあいだにかなりの自転車が僕を抜いていきました。あまりそういうのを気にするとつまらなくなっちゃうから、いつもなるべく気にはしないようにしてるんですけど、この日は休日ということもあって自転車乗りの数が多かったんでちょっとつらかったですね。

 でもそんなふうに走り終えたからか江ノ島に戻ってきたときは余計に嬉しかったかも。結局この日の走行距離135km。期待していた富士山の姿は見れなかったし、体はきつかったけれども、充実したサイクリングができたと思う。あまりにボロボロになっちゃったんで「自転車、最高!」とは言いづらいんですが(笑)、「自転車、ありがとう!」という感謝の気持ちが静かに沸いてくるような走り納めでした。



   自転車、ありがとう!

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2 コメント

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鹿の解体! (ちゃり猫)
2006-12-27 14:13:37
 厳しいコースでもあり、ほんとに山中だったんですね。熊はいなくても、猟友会員の流れ弾に当たる危険も!?シーズン中は今後も気をつけて下さいね。
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うようよ (yuzito)
2006-12-27 17:52:49
□ちゃり猫さん

 丹沢には害が問題になるくらいうようよ鹿がいます。そんなに山深さを感じさせない表ヤビツでも何度か鹿の姿を目にしたことがあるほどです。
 この日は猟の人が結構いたようで、林道では猟犬に出会ったりもして確かにちょっと怖かったです。流れ弾に当たったりしたら、そのまま当て逃げされるんじゃないかって思いましたが、何事もなく生きて帰って来れて良かったです。
 しかしこれでもし弾があたったりしていたらホントにレモン男になっちゃっていたな・・・(グレッグ・レモンはシーズン・オフの狩猟中に誤射されて重症を負っているので)
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