湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

大トロ尽くし

2006年03月16日 | 日常生活
高級寿司屋での食事を紹介したあるブログを昨夜見ていて、無性に魚が食べたくなってしまった。と言っても、そんな高級寿司屋なんぞにこの僕が簡単に行けるわけがない。でも、おいしい魚は食べたい。というわけで、ときどき買い物に行く秘密の魚屋で新鮮な鮪のカマトロを仕入れてきた。



どうですか!このうっすらとピンクがかった見事なカマトロ。勿論いつもこういうカマトロがお店に置いてあるわけじゃないけれども、今日は運良く上物があったので中でも一番脂ののった部分を買って来た。これでお値段は350円ですよ。信じられますか?

さてこの見事なカマトロを前にして、一番はじめにすることは大トロのサクをとることである。包丁でうまく切り目を入れて、それぞれ大きさの違うサクを2つとる。そしてそのサクを薄切りのお刺身にする。それが下の写真である。どうですか、これはどう見ても大トロですよね?



ただこの大トロはすぐには食べない。とりあえずラップに包んで翌日にまわす。それから、この大トロのすべてを刺身で食べるわけではない。なぜなら脂がのりすぎているので少々くどいのと、カマトロの部分だけに若干筋が多いからだ。だから基本的にはさっと炙ったり湯通ししたりして酢醤油で食べる。これがかなりいけるのだ。そしてほんの一切れか二切れだけを刺身で食べる。

何はともあれ、このようにして大トロのサクをとった次は、ネギトロ用に小さなスプーンで残ったピンクの身をこそげとる。これは慣れないと面倒だけれども、慣れてしまえば音楽でも聴きながらそんなに苦もなく作業を進められる。



ピンクのトロの部分が少なくなってきて赤身の部分が出てきたら、ネギトロをこそげとる作業はやめにする。そして今度は吸い物とおつまみ用にカマトロに交錯する筋の部分を少し切り取る。この筋の部分は生で食べるにはやっかいだが、3秒くらい熱湯にくぐらせて酢醤油で食べると、これが絶妙な味と歯応えなのだ。また筋をくぐらせたお湯(日本酒を少し加えたもの)は微量の醤油と塩で味をととのえて簡単な吸い物にする。これは調理をしながら、さっとつくって休憩がてらに呑んでしまう。



さて、まだまだカマの部分には赤身を中心とした肉がたっぷりついている。これはシンプルに塩焼きにする。吸い物をつくるまえに塩を振っておいて、30分くらい置いたら弱火で焼きはじめる。なにしろ巨大なカマなので、しっかり焼かないと中までは火が通らない。今日はだいたい20分くらい焼いてみたが、ほんのわずかだけれども生っぽい部分があったのでもう3分くらい余計に焼いても良かったかもしれない。

ところで、カマトロがあまりに立派だったこともあり、調理をはじめる前は今夜はご飯は食べないつもりだった。けれどもネギトロなども含めてこれだけおかずがあると、逆にきちんとご飯も食べたくなってしまうから困ったものだ。そんなわけでカマ焼きができるまでに、ご飯と味噌汁と煮物の用意をする・・・と言ってもこれらに関してはつくり置きのものがあったので、ご飯(大豆と芽ひじきと麦入り)は解凍するだけ、味噌汁はあたためるだけ、煮物(里芋とするめ)はよそうだけだったんだけどね。

さて、そうこうしているあいだにようやくカマ焼きができる。身をこそげとったあとだからあまりみてくれは良くないけれども、これはうまそうだ!と自画自賛しつつ、他のものと一緒に小さなテーブルに並べる。



う~む、これだけの量を食べきれるだろうか?などと考えたりもしたが結局最後まで食べ切ってしまった。そして不思議なことにお腹は一杯だけれども、そんなに胃がもたれたりはしていない。いや、どれも美味しかったし、非常に満足である。これでしばらくはマグロは食べなくていいや。で、今夜の分だけだと、これだけしっかり美味しいマグロを食べても350円もかかってないことになるんだよな。すごい、すごい。

えっと、腹一杯食べた分、自転車には乗ろうと思いますです、はい。




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