桜海老は駿河湾でしか取れない。春と秋の漁期があり、今年の春漁は先日始まったと聞いた。
早速今日現地に食べに行った。
由比漁港は、駿河湾の桜海老漁の拠点だ。
何十艘もの海老取り専用の漁船が狭い漁港一杯に係留されている光景は見事なものだ。
漁港のすぐ脇に、ホッタテ小屋風の漁協の食堂がある。
以前清水に住んでいたこともあり、桜海老は何度も町のレストランでは食べたことがあるが、この小屋では食べたことが無かった。
桜海老丼700円也をたのんだ。
ブラスティックのどんぶりに飯を盛り、桜海老の掻き揚げが2枚乗せてあるだけの実に簡素なドンブリだった。
セルフサービスの窓口で受け取り、長テーブルに折りたたみ椅子だけの食堂で食べるのだが、その味は素朴で旨かった。
それ程広くない店前の道路の先はもう漁港だ。
潮の香りがするし、何より食っている海老を取ってくる船が目の前にある。
こじゃれたレストランで食べるのもいいが、こうやって素朴な食堂で、何のてらいもない単純な桜海老丼を食うのも乙なものだ。