実は我が家のクリスマス。
ゴンザが小さいながらもとっても美味しいイタリアンレストランに、ディナーの予約をしてくれていた。
しかし、23日。
ちびくんの具合が悪い事が判明した時点でキャンセル。
「クリスマスは家で静かに鍋でもつついて過ごそう」
と、私は密かに考えていた。
けれど、実際はちびくんから目を離したくない一心で、この二日間は布団に入らずうたた寝の繰り返し。
ゴンザの休みにあたる25日当日は、ゴンザが目を覚ましたと同時に、私が寝入ってしまい、目を覚ますともうとっくに夕飯の時刻を過ぎていた。
と。
「........んん?」
なんだか家中良い匂い。
そういえば眠っている間中もバタバタ音がしたり、良い匂いが漂っていたような.....?
ぐっすり眠り込んでしまった事をゴンザに申し訳なく思いながら、もそもそと起き出せば、
「ご飯出来てるんだよ~」
と、当のゴンザはニコニコしている。
「しかもー、今日は色々作ったんだ」
いそいそとテーブルに並べてくれたご馳走を眺めれば、時間も手間もたっぷりかかっているのが見てとれるよう。
猪の赤ワイン煮込み、きのこのクリームソテー、まぐろの炙りカルパッチョ、キャベツとミモレットのサラダ温泉卵乗せ.....
「すごお~い!」
猪はホロホロと柔らかく口の中でほどけ、きのこはコクと香ばしさであとをひき、まぐろはかかっているオイルの香りだけでもよだれが出そう。
サラダに乗ってる温泉卵は自家製だし、クルトンも自分で揚げたとか。
猪に添えられている、アーティチョーク風のグリーンは、サラダで余ったキャベツの芯の部分を茹で上げたものだし、まぐろにかかっているオイルに使われたハーブはベランダ産のもの。
「美味しい.....♪」
どんな高級レストランで食べるよりも、有難く美味しい、我が家のご馳走。
「レストランみたいじゃなくてゴメンね」
と言うゴンザに、ただただ感謝の念で胸がいっぱいの私。
家で家族と食べるご馳走以上の『ご馳走』などあるわけがない.....。
感謝の言葉と、目の前に並べられたご馳走がどれだけ美味しいかを、ゴンザに必死で伝えた。
レストランのディナーなんていつでも行けるけど、今日一日は、もう二度と訪れる事のない、かけがえのない一日なのだから。
そして.....
何気なく送る毎日毎日が、そんなかけがえのない一日なのだ。
つまみ食いを狙うちゃあこと、穏やかな寝息をたてるちびくんに囲まれて、幸せな幸せなクリスマスを過ごした私たち。
互いに「ありがとう」を言いながら、ささやかなベランダイルミネーションを眺めた最高のディナーに、皆が共に生きる事の意味を、しみじみ噛み締めたクリスマスの夜だった。
ゴンザが小さいながらもとっても美味しいイタリアンレストランに、ディナーの予約をしてくれていた。
しかし、23日。
ちびくんの具合が悪い事が判明した時点でキャンセル。
「クリスマスは家で静かに鍋でもつついて過ごそう」
と、私は密かに考えていた。
けれど、実際はちびくんから目を離したくない一心で、この二日間は布団に入らずうたた寝の繰り返し。
ゴンザの休みにあたる25日当日は、ゴンザが目を覚ましたと同時に、私が寝入ってしまい、目を覚ますともうとっくに夕飯の時刻を過ぎていた。
と。
「........んん?」
なんだか家中良い匂い。
そういえば眠っている間中もバタバタ音がしたり、良い匂いが漂っていたような.....?
ぐっすり眠り込んでしまった事をゴンザに申し訳なく思いながら、もそもそと起き出せば、
「ご飯出来てるんだよ~」
と、当のゴンザはニコニコしている。
「しかもー、今日は色々作ったんだ」
いそいそとテーブルに並べてくれたご馳走を眺めれば、時間も手間もたっぷりかかっているのが見てとれるよう。
猪の赤ワイン煮込み、きのこのクリームソテー、まぐろの炙りカルパッチョ、キャベツとミモレットのサラダ温泉卵乗せ.....
「すごお~い!」
猪はホロホロと柔らかく口の中でほどけ、きのこはコクと香ばしさであとをひき、まぐろはかかっているオイルの香りだけでもよだれが出そう。
サラダに乗ってる温泉卵は自家製だし、クルトンも自分で揚げたとか。
猪に添えられている、アーティチョーク風のグリーンは、サラダで余ったキャベツの芯の部分を茹で上げたものだし、まぐろにかかっているオイルに使われたハーブはベランダ産のもの。
「美味しい.....♪」
どんな高級レストランで食べるよりも、有難く美味しい、我が家のご馳走。
「レストランみたいじゃなくてゴメンね」
と言うゴンザに、ただただ感謝の念で胸がいっぱいの私。
家で家族と食べるご馳走以上の『ご馳走』などあるわけがない.....。
感謝の言葉と、目の前に並べられたご馳走がどれだけ美味しいかを、ゴンザに必死で伝えた。
レストランのディナーなんていつでも行けるけど、今日一日は、もう二度と訪れる事のない、かけがえのない一日なのだから。
そして.....
何気なく送る毎日毎日が、そんなかけがえのない一日なのだ。
つまみ食いを狙うちゃあこと、穏やかな寝息をたてるちびくんに囲まれて、幸せな幸せなクリスマスを過ごした私たち。
互いに「ありがとう」を言いながら、ささやかなベランダイルミネーションを眺めた最高のディナーに、皆が共に生きる事の意味を、しみじみ噛み締めたクリスマスの夜だった。
最高のディナーでしたね~
ホントめちゃめちゃおいしそぉ
私の読み間違えでなければ・・・イノシシ?!
難しそうなお肉もゴンザシェフの手にかかれば
「うまぁ~い!」になっちゃうんですね
ディナーの予約キャンセルしてよかったですよぉ~。。。
予約したお店のものより、きっと美味しかった事でしょうねぇ。。。
猪のお肉。。。私が前にお店で食べたときは鍋だったのですが結構硬いお肉でたが、赤ワインで煮込むとホロホロ~っと柔らかく仕上がるんですねぇ。。。
ええ、イノシシですイノシシ
読み間違いなんかじゃありませんよ~。
我が家の冷凍庫にあった、鴨、鹿、イノシシは、
これですべて食べつくされました。
実は私、イノシシの肉を食べるのは初めてだったんですが、
意外な美味しさにびっくり。
料理法もあるのかもしれませんが、臭みもなく、
「イケるじゃん」って感じでした
これ、ゴンザの叔父が仕留めたものだそうなんですが...
鴨も鹿もイノシシも、ワタクシには手も足も出ない
食材でございます。
うう、ゴメンよ~イノシシさん、鹿さんに鴨さん。
ごちそうさまでした...ううっ
ありがとうございます~。
ミント様がそう仰って下さってゴンザも大喜びだと思います。
ディナーは残念でしたが(ホントに美味しい店なので)、
それに勝るとも劣らない愛情ディナーの味に、
忘れられない夜となりました。
ミント様宅のごちそうも拝見しましたよー。
(お弁当も楽しく拝見しています♪)
猪は私も初体験でしたが、やはり鍋を食べたという方からは
「固い」と聞いていたので、実際食べてみてびっくりでした。
とはいえ、この料理に関しては長い時間煮込むようなので、
その手間ひまが味を変えるのかしら。
煮込んであるソースには、パイナップルやりんごも入って
いるのだということでしたよ。
煮込み料理というものをあまり作らない私には、
「へぇえ~!」と、感心することばかり。
ミント様のお宅のストーブは、煮込み料理に最高でしょうね。
煮込み料理のある風景って、なんだかあったかいですよね。