夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2018年 1月30日(火)「資本主義は眠りにつく(4)」

2018年01月30日 09時33分14秒 | 「思うこと」
先日書いた資本主義は眠りにつく(3)の続きです。
昔、手塚治虫の漫画にある商品をすべてロボットが作り出すが、多くの市民はそのロボット化により職がなくなり困窮している。すると工場から出荷された商品は売れなくなりすぐにそのままごみ処分場にもっていかれる。皮肉にもそのゴミを運ぶのが人間だった。。。。というものがありました。
現在はそのロボット化と同時に商品管理や生産数などをIT化によりコンピューターが行うようになる寸前です。
コンピューターはその国の人口や人口構成を計算して必要な商品量を決定するでしょう。その商品を生産する産業内の調整も行うかもしれない。この時コンピューターは一般庶民の懐にある通貨量と関係なく一般国民が消費するであろう商品量で生産を始める。すると上の手塚治虫の漫画ではないがその生産された商品は売れずにゴミ処分場に大部分を持ち込むことになる。仮にコンピューターが一般庶民の懐にある貨幣量も加味して生産量を決めたとすると、ゴミ処分場に持ち込まれる商品は少なくなるが、絶対的商品の生産量を減らすでしょう。
一方でその工場の資本の有機的組成は可変資本はゼロに近づき、不変資本がほとんどとなりますから新たな価値生産はゼロに近づく。ロボット自身も含めた工場設備や電機などのエネルギーそして原材料を仕入れてそれをすべてロボットが加工して商品とする。この時出来上がる商品の価値は、ロボットや工場設備の減価償却費、エネルギー、原材料、これらの価値を新たに生産された商品に価値を移転しただけとなり、新たな価値生産はゼロとなります。新たな価値生産がゼロになるという事=搾取率がゼロという事であり、その工場の持ち主には利益が出ないことになります。まぁ。向上の持ち主が向上を維持しようとする労働がありますから少しは新たな価値を生み出すでしょうが、この工場主の利益は自分自身を搾取して得られたものにすぎないでしょう。
もちろん新たな価値生産がゼロになる政界世界が国内すべてで行われるなら、株主という不労所得者あるいはセレブ、利権にしがみつく官僚や政治家もその存在価値をなくします。
資本主義が眠りにつくのです。。。。。

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