夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 9月27日(土)「アベノミクスは日本を強くしたか?」

2014年09月27日 14時54分23秒 | 「政治・経済」
アベノミクスは経済面が中心ですが広く政治全般にも現れているとみるべきでしょう。
それは基本となる「戦後レジームからの脱却」という戦略上に展開されている。
経済面そして政治面で本当に日本の強靭化につながっているのかという総括がそろそろ出てもよいのではないか?そこから戦後レジームの脱却とはどのようなものであったかとその総括も出てくるでしょう。
経済面では確かに円安と株高・物価高をつくりあげた。
株高は一つの経済の指標でしょうし、物価高はデフレからの脱却でしょう。これは一見すれば日本経済が好循環を起こしたととらえられます。経済が成長すれば株価も上がりインフレ傾向を示す。だから今の”官製の”株高と物価上昇は経済の成長を現しているという見方なのかもしれません。
政治面では戦前の日本の名誉回復を唱えて最終的には戦後の憲法を改正しようとしています。それは従軍慰安婦や領土の回復・維持という形で具現化しています。同時に強い日本は軍事面での発言力を戦前の体制を世界に認めさせる中に求めようとしています。強い日本は軍事的発言力も含めたものであり、それはイコールアジアを「解放」した日本の軍事力中心の世界です。戦前の日本を世界が認めることにより強い日本が生まれるという見方なのかもしれません。
経済面での官製(集権的経済)の株高・物価高と政治面での戦前の軍事力中心の日本を作り上げる過程がありそれが戦後レジームからの脱却となる。それは当然国民の国家による統合を意味する。
この経済と政治の両面から見てこの2年間の安倍政権は本当に日本の強靭化を行えたかの総括が必要だということです。
しかし残念ながら経済面も政治面もアベノミクスは初めから逆立ちをしていたのです。
今現れている株高・物価高は日銀の量的緩和による円安と政府の企業優先政策によって支えられているだけなのです。
政治的には、韓国が慰安婦問題といったものを戦後数十年たってもまだ蒸し返しているといった批判をしますが、日本もまた数十年も昔の日本を蒸し返していると韓国や中国そして最近ではアメリカやヨーロッパにもそれが見えるようになってきた。

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