既に四回見た。
あまり評価が高くないのは承知している。役者こそ違うが同じようなストーリー、見たことのあるような展開、辻褄が合わないと観客がとらえるような箇所があるからではないか?と僕も思う。
しかし、それでも強くて不気味な最新型ターミネーターREV-9が迫りくる恐怖、改造強化人間グレースや、カールという名前が付いたターミネーターT-800とREV-9との戦闘シーンはハラハラドキドキものである。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンさんがとにかくカッコいい。60歳台で週6回トレーニングして役作りに励んだらしい。顔にしわがやたらと多いが、これはメイクなのか?
T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガーさんは穏やかな感じになっている。70歳を越えていて、今回でもう終わりとご本人は言っているようだ。
T-800は『ターミネーター2』の最後に溶鉱炉のような場所に入って溶けて死んだが、なぜ再度登場するのか?『ターミネーター』で圧死しても『ターミネーター2』に出て来ているからそれは同じか?見てくれは同じでも同一人物(サイボーグ)ではないという解釈。T-800はみんなシュワルツェネッガーさんの容姿なのだろう。
REV-9は通常は液体金属と黒い骨格が合体?した状態で存在しているようだが、別れて別々に行動する場合がある。ルール、仕組みがよくわからない。
サラ・コナーは未来のリーダーとなるジョンを生むという理由でターミネーターに狙われたという設定だった。ダニーは、ダニー自体が未来において偉大なリーダーという設定。このあたりが、ちょっとは違うがほとんど同じで二番煎じに見えてしまうという事だろう。
今回のターミネーターREV-9は強すぎる。サラ・コナーもダニーも戦闘員としては能力不足。戦力にならない。カールという名前になったT-800に会って合流してからは、サラはそのチームにいる必要性が無いように思われる。未来のリーダーになるダニーを守る物語になるからだ。REV-9とはT-800とグレースが戦うのだ。
そう考えると、サラとジョンをめぐる物語がダニーにまつわる物語に変わってしまうので、サラとジョンはお役御免という事になるのだと思う。
主人公がターミネーターに追われる、逃げる、さらにしつこく追われる、攻撃しながら逃げる、ターミネーターの攻撃をかわす、また逃げる、最後はボロボロになって戦う。こういう場面にこそ映画『ターミネーター』シリーズの面白さがあると僕は思う。
また見たい。もうすぐおわりそうだから。