Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『WILL -遺言-』

2024-02-22 00:11:56 | 映画,DVD,ビデオ

 

猟銃を手に山へと向かった俳優 東出昌大が、電気も水道もない場所で、狩猟で獲った鹿やイノシシを食べながら地元の人々と触れ合う日々を記録。なぜ俳優である東出が狩猟をしているのか、そしてその経験は彼に何をもたらしたのかを記録したドキュメンタリー。

東出昌大は身から出たサビなのだろうが、不倫して離婚に追い込まれ、所属事務所からも契約を打ち切られて放り出された。

週刊誌の記者に自宅は見張られ、心が病んでいたその頃に山に向かった。

狩猟免許を取り、自分で鹿や猪の命を奪ってその肉を食らう。可哀想という気持ちが芽生えもするが、真剣に生きているという実感を得るようになる。

やがて猟友会にも入り、山の人々との結びつきも強くなっていく。自分で仕留めた獲物を東出はナイフを使って解体していく。

家を建て、山に住む。役者の仕事の時は東京の家に帰る。小さな家庭農園も作るが、獣に食べられてしまう。

この映画は子供達への遺言なのだという。

自分が精一杯生きている、あるいは生きていた事を子供達に伝えたいと語っている。

こんな映画だとは僕は思わないで見た。猟銃を撃つ音は恐ろしい。倒れた鹿の腹にナイフを刺して切り裂き内臓を取り出すシーンは残酷である。命を奪うのだから。

しかし、我々人間が生きるという事は、毎日こういう殺戮を繰り返す事なのだ。豚も牛も鶏も毎日物凄い数の命を我々人間は奪っているのだ。その残酷さが感じられないようになっているのだ。見えなくなっているのだ。。

僕は生きもの達のそういう尊い犠牲に感謝し、精一杯生きる事にした。

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