劇場版 SPEC ～天～

2012/04/07公開 日本 119分
監督：堤幸彦
出演：戸田恵梨香、加瀬亮、伊藤淳史、栗山千明、三浦貴大、でんでん、浅野ゆう子、福田沙紀、神木隆之介、麿赤兒、利重剛、有村架純、岡田浩暉、松澤一之、載寧龍二、椎名桔平、竜雷太

真実を疑え。

通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称「未詳（ミショウ）」の特別捜査官、当麻紗綾と瀬文焚流。型破りなためケンカの絶えない彼らのもとに、海上のクルーザーから大量のミイラ死体が発見されたという知らせが届く。やがて、それは国家を揺るがす大事件へと発展していく... （シネマトゥディより）

2010年に放送されたテレビドラマ「SPEC（スペック） ～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」を映画化。SPEC（特殊能力）を駆使して未解決事件にあたる捜査官当麻と瀬文のコンビが、国家を揺るがしかねない陰謀に挑むおはなし。

テレビドラマ、そして先日放送されたTVスペシャル『SPEC～翔～』の続編にあたる内容。スペシャルのラストに出てきた吉川さんのミイラ死体の謎は映画本編で明らかになるのですが、このスペシャルは映画の長い予告編とおさらいという感じでしたね。

面白かった!!
時間も長すぎず短すぎずでちょうどいい感じ。
なんかムショーに餃子が食べたくなった!
後半でシーンとしてる時にどハデにお腹が鳴っちゃってはずかしかったっす。

映画化でサービスしてるのか、当麻と瀬文さんの掛け合いはドラマ以上で笑えた。いつもより小ネタが多かったように思うのは気のせいでしょうか。特に瀬文さんをいじりすぎ。少々『トリック』化してたかな。
おはなしのベースはシリアスなのに、小ネタぶちかましてくるんで真剣に見てるのにシーンごとのオチにクスクス笑いで脳みそ軌道修正するのが大変(笑)。

気に入ったネタもあったんだけど、書ききれない、、、。しかも年齢層によって笑いのツボが違ったり...。逆を言えばそれぞれの年代でウケるネタを仕込んでますよね。
パッと浮ぶのは、
“御前会議”でおばさんがフジテレビしかみません発言。
マダム陽のボーリングネタはちょっとわからない...。でも陽と陰の攻撃は笑。
“冬のソノタ”←なぜ今?
“小山ゆうえんち”←隆之介くん、もうないの(泣)
“よろしくね”←まだやる?
あっ“プラトーン”??

今回新たなスペックホルダーとして浅野ゆう子さん演じるマダム陽とそのまんまズバリの伊藤淳史くんが登場。やっと本物の公安部・津田が姿を現す。そして死んだはずのニノマエが甦ってきた理由なども明かされたー。で、栗山千明ちゃん演じる青池はなんと瀬文さんの元恋人で...帰国子女のため日本がどこかおかしかったりで笑わせてくれました。当麻の“キル・ビル”発言は予告編で何度も聞いてるのが残念。その他雑魚キャラのみなさんもそれなりの登場。

セットやその他もろもろは映画らしいスケールアップしたものになってる。うまく言えないけどテレビの時のような空気の流れが止まったような独特の空気感はなかったかな。でも気にしない(笑)
今回は警察とスペックホルダーとの戦いというより、当麻とニノマエの戦いが終わったという感じですね。まだまだ謎残ってるし...
ラスト、拉致された少女の行方もわからないまま、白い服の謎の青年もいったい...わかるのはその青年は○井○くんだったこと。

ドラマが起、スペシャルが承で“翔”、映画版が転“天”ときて、結はどうやら“欠”らしい??
やはり続編あるんですねー、たぶん。○井くんがどんな役割で出てくるんでしょ。あの少女もいったい...。そしたらイッキ観で挑むー。

ご参考までに...パンフレットはドラマ各話とスペシャルまでの内容紹介と、登場人物全ての紹介が載ってました。SPEC用語辞典も載ってるので、私のように記憶が薄れてる人向けにはありがたいパンフとなっております。

で、ハリウッド進出ですってー!!
海外ドラマとしてリメイクされるんだそう。まぁ確かにハリウッド好きそうだもんね。プロデューサーはマシ・オカ氏だそう。だけど内容変わってしまいそう。だって当麻と瀬文コンビは日本人ならではのだし、内容も日本人独特のものだし小ネタも無理っしょ!!

★★★★.4

 

	劇場版 SPEC [SPEC~天~] [SPEC~結~漸ノ篇] [SPEC~結~爻ノ篇] 全３作 DVD-BOX 音声:日本語/字幕:中国語 リージョンコード:3 （台湾盤）
	戸田恵梨香,加瀬亮,伊藤淳史,大島優子,向井理
	メーカー情報なし