ゆえん

 

インドイケメン遊戯~ポストオフィスの男~

2011-04-26 21:26:34 | インド
バラナシでガンジス沐浴を果たし、
デリーに帰還した、ゆえんさん。

この日は、水着やらTシャツやら、
役目を終えたアイテム達を日本に送るべく、
デリーのポストオフィスに向かったのでした。

インドの郵便局。
無事荷物を送れるんだろうか。
そして無事、日本に届くんだろうか。

そんな不安に駆られつつ、
辿り着いたポストオフィス。



とりあえず、キョロキョロしてみると、

「おい、キミはこっちだ、ここに並べ。」

と、テキパキ客を捌いてるポストマンがいます。


あー、でたでた。イケメン。


それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
いかにも育ちのよさそうな、
整った顔立ちのイケメン。
(プリンスと命名)


ゆえん 「あのー、これ、日本に送りたいんですけど。」

プリンス「中身は何だ?」

ゆえん 「(水着なんだけど) えっと、服です。」

プリンス「そうか、なら約1,200ルピーだ。」

ゆえん 「ええええええぇえぇえぇぇえぇ!!??」


1,200ルピーって、
日本円にしたら、2,500円くらいなのですが、
インド的感覚値に換算すると、

最強紙幣 日本 1万円札
     インド 500ルピー札

という価値観から単純計算するに、
うん、実に2万円以上の価値と言って良し。
日本に荷物送るの2万円なんて、
何の迷いもなく、送るのやめるわ。


・・・という決断を、
0.2秒くらいで済ませると、

ゆえん 「ごめん、あたし、そんなお金持ってません。」

と告げて、立ち去ることに。



プリンス「いや、まて、冷静になれ。」

    「いいか、私が、ひとつずつ、教えてあげるから、
     よく聞くんだ。」


きっと、1,200ルピーって聞いた時の驚いた顔が、
さぞかしヤヴァかったんだろうなーと、
反省せざるを得ない程に、
ゆえんさんを、たしなめてくれるプリンス。

彼が言うには、
EMSという最強サービスを使った場合は1,200ルピー。
配達にかかる時間や保険などのオプションで、
全4種類あるらしく、
ゆえんさんは、下から2番目のプランを選択。

575ルピーという、インドじゃ大金なんですが、
まー折角プリンスが一生懸命説明してくれたし、
日本円にしたら1,200円くらい、
またすぐ稼いだるわい!という気持ちになれたのです。


書類への記入を進めていると、

プリンス「アー ユー マドリッド?」

っと聞いてきたので、

ゆえん 「マドリッド?いやいやいや、
     トーキョージャパンに送るのよ。」

と答えると、プリンスは、
まるで、自分の心臓を取り出して、
こちらに差し出すかの如く、
何度も胸の前で手のひらをくねらせながら、

プリンス「のー!まっどりっひぃど!まっっどぅうりっひぃっど!」

と、繰り返す。


ゆえん 「あー、スペインの首都だよねー。
     行ったこと無いわー行ってみたいなー。」


書類を書き進めながら、
軽く聞き流していると、
ついにプリンスは、


プリンス「っっん゛っっっーーーーーーーー!」

という、ものすごいうなり声を上げると同時に、
右足を大きく地面に叩き付けて、
悔しがった。




     ・・・・・・!!!



ゆえん 「ご、ごめっ マジごめん。」

    「あたし、英語聞き取れなくて、ごめんさい。
     で、なに?まっどりひっど、だっけ??」


傾聴の姿勢をみせると、
プリンスは、胸ポケからカッコ良くノートを取り出して、
こう綴った。


  m a r r i e d


  married?結婚?


ゆえん 「あーーー!、結婚ね!してないしてない!
     全然してないよあははははははは!」


大笑いしながら答えるも、
プリンスは神妙な面持ちでこう続けます。

プリンス「そうか、では、その、

     特別な、つまり、

     その、う、運命の人は、既に見つけたのかい?」

ゆえん 「特別な?運命の?何それ、知らんしらーん。」

軽く流して書類への記入を進めたのですが、、

プリンス「わからない?
     それがキミの答えかい?
     いや、キミは既に見つけたはずだ。
     それは、ほら、、、

     今だよ!」



  ・・・・・・・・・・・・



聞き取りにくい英語だったので、
たぶん聞き間違いだろうと思ったのですが、

プリンスの方を見ると、
プリンスも、まっっっっっすぐ、こっち見てる。




一瞬、プリンスと二人で宇宙空間に飛び出して、
地球を挟んで公転しているような、
そんなビジョンが浮かんだ。
それくらい、プリンスを遠くに感じたのです。



そう、たしかこの会話に至る前に、
ガンジス川で沐浴してきた話をすると、
プリンスはバラナシ出身とのことで、
ガンジス話で盛り上がったのでした。

プリンスはその時のくだりを巧みに拾って、

プリンス「ほら、バラナシ生まれの、この男さ。」

なんて言って、首を軽くかしげながら、
満面の笑みを浮かべ、
親指を力強く、自分のアゴに向けてゆび指してる。



なにその自信。。


彫りの深い端正な顔を、
台無しにするくらいの笑顔で、
誇らしげにこっち見てる。


  ・・・・・・・・・・・・


  えーかげんにしときなはれやー!


          ほれてまうやろーーー!





最終的に、プリンスは、
荷物の梱包から発送まで世話を焼いてくれて、
荷物のステータスをチェックできるサイトのアドレスと、
プリンスのメアドをメモしてくれたのでした。


あーあ、インドのイケメンの個人情報ゲトしちゃったー
(プリンスは帰国後も仲良しだったり。)

おっと、いけねー!
ポストオフィスの外には、
イケメンリキシャマンを待たせてるんだった!

もー、どんだけのイケメンたちが、
あたしを求めてるの???

なーんて、ばかばかばかー!

インドイケメンパラダイス、
最高すぎるぜ!!!!


ホント、日本の草食系男子とやらは、
インド行って、女の口説き方勉強してきた方がいいんじゃなかろうか。


プリンスの写真が無いのが悔やまれますが、
次回インド行くときに激写したいと思います。


今回ご紹介できる写真は1枚だけ。
無事、日本に届いた、プリンス梱包による愛の荷物。




インドイケメン遊戯はまだまだ続く、かも。

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4 コメント

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Unknown (woody)
2011-04-27 20:27:50
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃ~ん、
うっでぃちゃんだよぉぉぉぉぉ~ん。

って、意味ないタイトルコール。

イケメンポストマン、結婚しちゃえ~。
運命の人かもしれんぞぉ~。

関係ないけど、昨日たかPとスカイプして、
北京面子って言葉遣い悪いらしいトークをしたばい。

って、全然気にしてないけどね~。なっは~。


イケメン篇、続編求む(笑)
返信する
うっでちゃん (ゆえん)
2011-04-28 00:45:33
なんやねん、そのつかみ。

スカイプまぜてよー。

って、先ほどまで、まさにプリンスとスカイプしてた!
北京メンツ言葉遣い悪いぞ。
5人揃うとタチ悪いで!

どーでもいーけどねー!

インド歩けばイケメンにあたる。
返信する
Unknown (woody)
2011-04-28 20:55:59
呼ばれてないのに、じゃじゃじゃ~ん。

って、しつこいタイトルコール。

ついでに、鼻血もじゃじゃじゃ~ん。

今、鼻血真っ盛り中。亀仙人程は出てないけど。

プリンスとスカイプ。
まさに、繋がってるやないか~。
こりは、もう国際結婚第2弾いっとけ~。
返信する
うっでさん (ゆえん)
2011-04-29 22:29:26
また鼻血かいなー!
亀仙人くらいでてるやろー!

プリンスー!
第二弾いっとくかー!

インドの結婚式に興味あり。
一週間もぶっ通しで祝うらしい。

暇なんやろなーみんな。
返信する

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