勇気を持って明るく「生きる」! -B型肝炎ウィルスキャリアの肝臓がん闘病記

  「あと半年、生きているかどうかわかりませんよ!」と医師に宣告され、がん(癌)を克服し「生きる」ことを考える。

和解勧告が出る! 春の兆しが見えてきました!

2010年03月12日 23時27分28秒 | 明るく生きる
 B型肝炎感染者・患者にとって、ようやく春の兆しが見えてきました!


 本日の札幌地裁において、進行協議の冒頭で裁判長から和解勧告がありました!


 2006年に最高裁判決が出ていますので、当然といえば当然です。
また、昨年11月に肝炎対策基本法にもこの被害は国の責任と明記されています。
B型肝炎訴訟の早期解決になる和解勧告を、国は直ちに受け入れ、原告と話し合いのテーブルに着くように強く要請します。

国民の命が大事といいながら、財源を天秤にかけている。
まずは、謝罪して、話し合いのテーブルについてください。


★★★
(和解勧告)

 当裁判所は、本件訴訟につき和解勧告をする。
 当事者双方は、次回期日(平成22年5月14日)を目処に、和解協議に入れ
るか否かについて検討されたい。
 当事者双方が、和解協議に入れるとの結論に達した場合には、次回以降、救済
範囲に含めるか否かの認定基準及び救済金額について、具体的な協議を進めてい
きたい。
 なお、当裁判所は、和解協議に当たり、救済範囲を巡る本件訴訟の各争点につ
いては、その救済範囲を広くとらえる方向で判断し、それとの相関で、合理的な
救済金額を定めるものとするとの指針を持って臨むこととしたい。



★★★
全国B型肝炎訴訟北海道訴訟の和解勧告についての声明      
                  
                   全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団
                  
 本日、札幌地方裁判所は、全国B型肝炎訴訟・北海道訴訟について、和解勧告
を行いました。
裁判所は、従前より、本件は和解による解決が望ましいとの考えを示していまし
たが、本日、原告・被告双方に、次回期日を目途に、和解協議に入れるか否かに
ついて検討されたいと、正式に和解の勧告をしたものです。
この勧告で注目すべきは、裁判所が「和解協議にあたり、救済範囲を巡る本件訴
訟の各争点については、その救済範囲を広くとらえる方向で臨む」との指針を示
したことです。
これまで裁判所は、進行協議の中で原告被告双方の意見を聴取しながら、本件訴
訟における主要な争点について整理を行ってきましたが、裁判所は、最高裁判決
で確定している国の責任を前提として、被害者を広く救済すべきであるとの立場
に立って、和解を勧める姿勢を明らかにしたものです。私たちは、この裁判所の
姿勢を大いに歓迎するものです。
本訴訟が提起されてすでに2年が経過しました。この間、すでに北海道訴訟で3
名、全国で6名の原告が亡くなっています。現に病状重篤な原告も多数います。
本件の解決には一刻の猶予も許されないのです。
「いのちを守りたい」と鳩山首相は何度も国会で演説しています。にもかかわら
ず、誤った国の行為によって原告たちは命を奪われ、奪われようとしているので
す。守るべき命がここにあります。原告たちの命を守らずして、「いのちを守り
たい」とは到底言えません。
私たちは、被告国が、今回の和解勧告を受け入れ、B型肝炎訴訟を全面的に解決
する方向に姿勢を転換し、一日でも早く和解を実現させること、そして、そのた
めに、原告・弁護団との協議をただちに開始することを強く求めるものです。

2010年(平成22年)3月12日