勇気を持って明るく「生きる」! -B型肝炎ウィルスキャリアの肝臓がん闘病記

  「あと半年、生きているかどうかわかりませんよ!」と医師に宣告され、がん(癌)を克服し「生きる」ことを考える。

和解所見に対する全国原告団の声明

2011年01月25日 09時04分20秒 | 明るく生きる

2011年1月22日にB型肝炎訴訟全国原告団代議員総会を開催し、以下の声明を発表しました。

苦渋の選択であり、この和解所見でB型肝炎感染者、患者、原告の全員が救われたわけではありません。

新たな闘いのスタートでしょう。

 

 

 

和解所見に対する全国原告団の声明

                                                   2011年1月22日

                           全国B型肝炎訴訟原告団

 

1はじめに

(1)私たちは、本日、本年1月11日に札幌地方裁判所から出されたB型肝炎訴訟の和

    解所見(「基本合意案」)をうけて、この和解所見に従った和解が可能か否か検討

しました。

  和解所見は、特にキャリア被害者に対し恋愛や結婚での差別を受けた被害、就職

差別を受けた被害、肝炎のみならず肝ガンを発症する不安に襲われた被害を埋めあ

わせるのには救済内容が不十分であるなど、私たちが本件訴訟で求めてきたものか

らすれば決して満足できるものではありません。現にキャリア原告から受け入れ困

難との意見も出されました。他方、病状重篤な原告も多く、一刻も早い解決を求め

る意見も多く出されました。また、和解所見には感染被害を発生、放置してきた国

の責任について言及されていないことの不十分性を指摘する意見、発症後20年経

過の被害者の扱いが明確でないとの意見も出されました。

(2)これらの意見を集約し、討論した結果、私たちは、次の結論に至りました。

和解所見に示された和解の要件と水準については、早期解決のために苦渋の選択

ではあるが、基本的には受け入れる、しかし、和解実現のためにはなお解決される

べき課題が多く残されており、以下の諸点の実現・解決が、実際に国との間で和解

の基本合意を締結する前提条件であることを確認しました。

 

2被害者の全員救済の実現

(1) 予防接種を受けた事実について不可能な証拠提出等を求めないこと

被害者認定の最大の問題は、国が、集団予防接種を受けた事実として、母子手帳

や予防接種台帳などの提出に固執してきたことです。しかし、幼少期の予防接種は

法律で強制され、多数の機会があったから、ほとんど全ての国民は受けています。

和解所見は、陳述書などによる代替立証を認めており、全員救済に道を開きまし

た。しかし、国が数十年前の接種の事実に関して原告らに不可能な証拠の提出を求

めることがあっては、全員救済は実現しません。全員救済が現実のものとなるよう

に、陳述書の記載内容やその余の因果関係・病態認定方法を含む和解所見の具体化

について、国が原告団・弁護団との間で、さらなる協議・確認を行うことを求めま

す。

(2) 20年以上苦しんでいる慢性肝炎発症患者を切り捨てないこと

国は除斥期間を強く主張していますが、慢性肝炎を実際に発症し、20年以上の

闘病生活を強いられている被害者までもが切り捨てられるのは、「長く苦しんだも

のほど救済から排除される」ことになり、絶対に認められません。この点にこそ、

立法を含む政治による解決を求めます。

 

3国の加害責任に基づく謝罪等

(1)被害者は何の落ち度もなく大きな被害を受けてきました。国は、国民に対して、集団予防接種による加

害と被害の事実とその後の放置・隠蔽の事実を正確に説明して

理解を求めたうえで、被害者に対して謝罪すべきです。

    私たちは、国が、加害責任に基づく真摯な謝罪を行うよう求めます。

(2)そして、国民全体に対する危険な注射器の使い回しの結果、多数の持続感染者(キ

ャリア)は、いまだに自分が集団予防接種の被害者であることはおろか、持続感染

者であることすら気づいていません。

国は、直ちに全国民に謝罪し、自分が被害者でないかを確認するためにB型肝炎

検査を受けるよう、徹底的な宣伝行動を行い、被害者に治療を受ける機会を与えて、

誠実に償う姿勢を示すよう求めます。

(3)また、国はまたも財源論を強調し、不当に過大な金額をあげてさらには増税論まで

ちらつかせて国民を惑わせ、国民と被害者の間にくさびを打って再び原告ら被害者

を苦しめようとしています。このような国の態度は被害者に対する差別・偏見をい

っそう助長するおそれがあります。国民に対して、集団予防接種による国の加害責

任を正確に説明することなく、被害者への謝罪もしない現在の政府の姿勢は、決し

て許すことができません。

 

4 全面解決のために必要な施策

(1)原告ら集団予防接種による B 型肝炎被害者は、病気そのものによる被害のみなら

ず、故なき差別・偏見で苦しめられています。集団予防接種による加害事実を隠蔽

し、救済を長期間放置してきた加害者としての国が、集団予防接種の加害と被害の

正確な事実関係の説明を国民に対して行い、正確な医学知識の普及による差別・偏

見をなくす施策(医療機関・医療従事者の対応についての指導・教育を含む)をと

ることは、加害者としてなすべき当然の責務です。「私は B 型肝炎患者です。」と

普通にいえる社会が実現してこそ被害者にとって本当の解決といえます。

   また、本件の真相究明と再発防止策も不可欠です。

そして、キャリアを含む全てのウイルス性肝炎患者が、安心して検査・治療を受

けて生活ができ、さらなる治療薬の研究開発や治療体制の充実がなされることなど

の恒久対策は、本訴訟の大きな目的です。

私たちは個人の賠償の問題ではなく、これらの対策が少しでも実現できるように

と考え活動してきました。私たちはこの恒久対策をさらに進める活動を今後も行っ

ていきます。

(2)これらの施策について国が真摯に対応することを約束し、その実現のための原告

団・弁護団と政府との協議機関を設置することを求めます。

 

5 和解実現に向けての今後の対応

以上のとおり、裁判所の和解所見を前提にしつつも、和解実現のための大きな課題

が未だ残されているとの確認にもとづき、全国 B 型肝炎訴訟原告団は、残された課題

の解決によって、和解実現に向けて行動します。

                                                                                                                                                                              以上

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B型肝炎訴訟、全面解決に近づいてきたか?

2011年01月12日 20時12分48秒 | 明るく生きる
 今日の報道にあるように、B型肝炎訴訟は裁判所から所見が出され、解決にさらに近づいてきました。

 みなさまのご支援に、ほんとうに感謝いたします。
 ありがとうございます。

 東京では16日に原告団総会を開き、東京原告団の意見をまとめます。
 
 すでに、亡くなっている方もいらっしゃいますし、闘病生活を送られている方もいらっしゃいます。

 キャリア原告への救済がポイントですね。

 早い全面解決が望まれます。




2011年1月11日


B型肝炎訴訟・第12回和解協議について

和解所見に関する声明

                        全国B型肝炎訴訟原告団
                        全国B型肝炎訴訟弁護団


1 本日、札幌地方裁判所は、B型肝炎訴訟について、和解による解決のための所見を示した。
2 所見は、総論、基本合意(案)及びその説明からなるものであり、本訴訟の論点全般にわたる詳細なものであるが、とりわけ、被害者全員救済の観点から最大の問題としてきたキャリア原告に対する救済内容は、私たちの求めてきたものからすれば十分なものとは言えない。
  しかし、キャリア原告に対し、今後仮に発症した場合の救済が確保されているうえ、従前の国の提案にかかる検査費用等の実費負担に加え、若干の和解金と検査ごとの交通費等を加算し、その実効性を担保しようとしていることを勘案すると、一定の評価はできる。
3 全体としては、被害者認定要件について、集団予防接種を受けたことの証明方法について母子手帳や接種台帳あるいは接種痕がない被害者についても救済の途が開かれたことなどからすると、それなりの内容で、被害者全員救済につながるものと評価できる。
4 私たちは、国に対して、一日も早い全面解決のための政治決断を求めつつ、本所見について、今後できるだけ速やかに意見集約をはかりたい。

以上
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