広島県中国山地、県道26号線を帝釈峡方面から北進してどんどん山中を進むと左手道路脇下、もうすでに廃家だと云う事が解る民家が有ってその奥に聳えている大きな樹が見える。
民家はただ一軒、もうすでに人の気配は途絶えて・・・・
斜面に飛びぬけて聳えるこの大きな樹は「帝釈始終のコナラ」と呼ばれ、中国地方ではともかく全国一のコナラの巨木らしい。
今はほとんど人も入らぬ廃村同然となった場所にあり、かつてはすぐ側の民家の守り神、兼山の神信仰の御神木であったのだろうか。
小さな祠の向こうに聳えるコナラはやっぱり神木
余りにもバランスが良く、写真ではその巨大さが表せないが、斜面にどっしり下ろした力強いその根張・・・・
主幹はやや傾き,二支に分かれるように見えるが合着木かも知れない。
主幹、根周り共に大きな痛みも見られず、まだ新芽の吹き出す前であっても樹勢に衰えのようなものは見いだせない。
巨体は巨大な根に支えられ一気に宙を目指している。
雑木として日常的に伐採されることの多いどんぐりの木も、放って置けばこんなに大きくなるものだ・・・。
樹齢300年以上、目通り7.4m・・・・・広島県天然記念物指定。
廃家の庭には見捨てられたように柊の古木・・。
たぶんこの家の庭木にでも植えられたのでしょうか???。
柊がこれほどまでにおおきくなると云うのは珍しいとのことです。
目通り1.7m・・・・、たぶん樹齢はこの家の歴史と共と云う事かも???
撮影2009.4.15