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暮らしの菓音vol.2 準備

 

臨時駐車場案内板や、館内出展者用の看板立ても全て前述の段ボール切り文字同様、I様の作品。
こういうのも最初は自分で作らなくちゃな~と思ってたので、実際ものすごく助かった。
ポップや看板作りって何が面倒で難しいかというと、壁などにたてかけなくてもいい自立式にするのが意外と難しい。ただ折り返したり三角の足を付けたりしても、ちょっと触れるとすぐに倒れちゃったりする。

 

段ボール看板の裏面。入り組んだ構造がまるでプラモデルのようだ。こういうのを自分で作ろうと思っても絶対無理だし、そもそもこういう風に作ろうという発想すらない。
しかも、段ボールの何がいいかというと、いつか不要になった時に気軽に廃棄出来るのがいい。と言っても当然ながらこの段ボール看板もポップも、菓音を継続する限り毎回使わせて頂くつもりだが。
ちなみにお菓子を運搬するための番重(ばんじゅう・フタ付きの平容器)も私は段ボール製のを使っている。普通のお菓子屋さんで使っているプラスチックやアルミ製だと洗えるのがいいが、大きな硬質プラスチック製品は捨てるのが大変だし、個包装菓子の私の場合洗う必要も無い。

「暮らしの菓音に来る人たちが楽しい気持ちになってもらえれば」そういうお気持ちでご協力下さったI様をはじめ、スタッフ役を引き受けて下さった方々のありがたさは本当にかけがえの無いものだった。
今回は前回にも増して、「自分ひとりだけでは絶対に実現出来ない」という気持ちが強かった。自分に出来ることはお菓子とジャムを作ること。ただそれだけ。
他に何の取り柄もない。音楽を奏でて人を喜ばすことはもちろん、若い人のがむしゃらな勢いや体力も、年輩の人の豊かな人生経験もないただのしがない中年女。
でも、そのようにある意味「あきらめる」ことを認めること。
自分には出来ないことが出来る人がいる、自分に出来ないことを無理してやろうとするのではなく、出来る人におまかせしてしまおう!と割り切って、他の人に素直にご協力をお願いしたのが、結果的には前回にも増して素晴らしい第二回菓音の場、空間をつくり出すことが出来たのだと思う。

ついでに言えば、菓音にご協力下さった多くの方々、演奏者さんやスタッフの方は、私自身は顔見知りだが、切り紙のChestnut treeさんは当日会場で初めてお目にかかった。福浜会の職員さんも担当の方が当日急病で、急きょ別の職員さんが代打で来てくれた。
でも私以外の方は、初めてこの場で顔を合わせた赤の他人同士という方がほとんどだ。
そして皆様この社会の中で色々な仕事をされてたり、様々な経験をお持ちの方々。普段は顔を合わせる機会が絶対にない人同士が、自分の職場や仕事、家庭と離れたこういう場所で出会って、自分の得意分野で力を合わせてひとつのイベントを作りだすって、すごくおもしろいことだな~と思った。
しかも、毎日続く会社の仕事とは違って、一日限りのイベントというのがまたいいところ。
お疲れ様でしたー!これで解散ー!もうこりごりだと思ったら、その後は参加しなくてもOK。また気が向いたら参加して頂いてもOK。会社勤めとなると、こうはいかない。

「こんなにたくさんお菓子作って、準備ものすごく大変だったでしょう」と、いろいろな人に言われた。確かに手間のかかるお菓子を一人で大量に作るのは大変だけど、実感としては、前回第一回菓音の時よりもラクだった。
気分的にラクだったのだ。私が全部やらなくても、きちんと頼めばやってくれる人がいる。
I様が作ってくれた段ボール看板立てと段ボール音符とポップをT様にお預けして「あなたのセンスにおまかせしますので~適当に貼り付けて下さい」と放任。さて私は杜屋ブースの準備を、と思った時に、すでに完璧にディスプレイが終わっていたのは、全てアンジュールさんのおかげ。私はちまちまとうつむいてお釣りや会計コーナーの準備をし、ふと顔をあげたら、しかるべき状態でしかるべき場所に置かれた看板と、テーブルクロスや窓辺にかわいらしくちりばめられた音符マークが目に入った。
当日午前中の準備はいつの間にか進み気がつけば終わっていた。自分の昼食用のおにぎりを買いに行くの忘れてたと向かいのコンビニに行こうとしたら、T様が私と夫の分までおにぎりを持ってきてくれていた。ありがたさに心がふるえた。

暮らしの菓音というささやかながら、でも不特定多数のお客様に来て頂くイベントの準備を山登りに例えて言うのなら、大体本番10日前位が一番ツライ上りの時。頂上が高すぎて遠すぎてたどりつけないのではないか、という不安。こんなにやること山積みで当日までに全部終わるのだろうか、という不安。でも黙々と歩を進めていたら3日前には頂上に到達。あとはもう終わったようなもので、本番当日は、頂上の景色を眺めて満喫し終えて、さぁこれから下ろうか。という感じ。そして終了して後片付けも終えて、打ち上げも終えて。
まぁ今回は本番当日を無事終えた後も、チャリティセットをネット通販したりで手間がかかり、ブログで当日の状況を紹介するのが遅くなってしまったのだが、ブログという公なる掲示板に記録を残して、そこでやっと下山し終えたというところだろう。

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