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暮らしの菓音vol.5 会場準備

早いもので5回目。
ドルチェ倉庫を会場にお借りして行う杜屋主催のイベント「暮らしの菓音」。
音楽ホールとして15年も活用され続けてきたドルチェ倉庫で
「お菓子と音を楽しむ」をコンセプトに2010年9月に一番最初に行った。
もう5回もやったのか。あらためて時の流れと積み重ねの価値を考える。



元織物倉庫として活用されていた木造の倉庫入り口には
戦時中国有綿保管倉庫として使われた旨の「日本政府」なる看板も残されている。
一歩中に踏み込めば昭和の雰囲気そのまんま。
全盛期に比較すると廃れ気味だがここ福田は織物の町。
このドルチェ倉庫は、私がこの町に嫁にきたての頃は
まだ倉庫・織物工場・女工さんの寄宿舎・オーナーさんの本宅、とそろっていた。
その4点セットでそろっているのはこの町の中でもここだけだったそう。
現在はドルチェ倉庫の奥にあった寄宿舎と工場は取り壊されてマンションが建っている。
ちなみにこのマンションは、海に近く平たんで周りを見渡しても一般的な2階建ての住宅が
ほとんどのこの地域にとっては、貴重な3回建ての建物。
津波指定避難ビルに指定されており、私も津波が来たらこちらのマンションに駆け込むことになる。
全速力で走ってうちから3分くらいかな。
ついでに言えば、この辺は東海地震が起きたら5分で津波が到達すると言われている。
海まで歩いて20分くらい。見渡す限り砂浜が広がる太平洋。



いつもはドルチェ倉庫の中に設置されている模型もこの日はお客様の目に止まるよう入り口に。
織物工場、寄宿舎が残っていた頃を想い馳せる。



ドルチェ倉庫真向かい、道路角の黄色い壁のお宅がオーナーさんの本宅。
玄関からして芸術家や崇高な有志の方々が集った「旧家」のたたずまいが垣間見える。
建築に詳しい人は屋根の瓦を見ただけでもその価値が分かるそう。



ドルチェ倉庫入り口前に簡単な案内看板を設置。
ちなみにこの黒板は、ホームセンターで板と黒板スプレーペンキを買ってきてオットが自作した。
折りたたみ自立式の黒板。たたむ時指はさんだ。イテテ・・・



おなじみ、「暮らしの菓音」の切り文字はスタッフIさん作の段ボール紙性。
「天気みて大丈夫そうであればビニール袋から出して飾って下さいね~」と書き置きしてたが
ぽつりぽつりと微妙な小雨だったのでそのまま掲示。
光が袋に反射すると見にくくなるのが残念だが、野ざらしにして汚すのはもっと残念。

前日土曜日夕方に、私と夫の二人でテーブル運んだりわっせわっせとあらかた準備したが時間が足りず
慌てて当日お手伝い頂くスタッフの方々にメールした。
「当日もし大丈夫そうであればもう少し早目に来てもらえませんか~~」
「動かしてみないと分からない」「置いてみないと分からない」ことは、人に頼むより自分でやった方が早い、
と思ったが時間と体力の限界であった。準備だけで筋肉痛。ひ~~



今回スタッフとして手伝って下さった方には、2部での司会役もお願いした。
ナレーション、朗読経験が豊富なIさん、開場前にひとりで司会練習されてた。
「話す」ことが得意な人って、話言葉だけではなく声もきれいで聞きやすい。
余談だが、菓音が終わってしばらく経った後に
「朗読やる人に悪人はいない」と話してた。ほんとそうかも。



口に手あてて何を悩んでいたかと言うと、2部朗読カフェのチケット、当日券を何枚まで販売するか、ということ。
ご予約ですでに予想を上回るチケット枚数だった。
当日来て頂いた方に「まだチケット買えますか?」と言われた場合、何人まで入れるか?
椅子は足りてもテーブルが足りない。飲み物は足りてもケーキは足りるか?
「50名様限定」など、人数制限の旨をチラシに一筆載せておけば良かった。
「1000円も払って朗読聞きに来るお客さんなんているのかな」と甘く見たのがそもそものあやまちであった。反省。



朗読カフェはドリンク&スイーツ付きで¥1000。
「甘いモノを食べるのに甘いドリンクってのもどうかな」と思ったりもしたが
今年はゆずジンジャージャムとアップルジンジャージャムをいっぱい作ったし
せっかくだからジンジャージャムのお湯割りもお味見頂ければと思った。
しかし、「なるべく短時間にスピーディーに多数の人にあたたかくおいしい状態で」
飲み物を提供するのってやっぱり難しい~。
20人そこらならどうってことないことも、人数が倍に増えると難易度は5倍になる。
結局今回もカップもケーキ皿もドルチェ倉庫備え付けのものをお借りしたけど、
無理せず紙コップを使う手も今後は柔軟に考えようと思う。
混雑する中、お客様にはご協力頂きありがとうございました。

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