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山の果樹畑状況’10年5月末・ヘーゼルナッツ




写真上・先月末撮ったはしばみ。後ろにプルーンの木が写ってるので大きく錯覚されるが頂点は指の先ほど。
写真下左・昨年秋のはしばみ。写真下右・一昨年秋のはしばみ
 

ヘーゼルナッツ=「はしばみ」のこと。
クルミよりも香ばしく少し渋味がありチョコレートを使ったお菓子と相性がいい木の実。
日本で菓子材料として市販されているのは輸入もので国産のヘーゼルナッツは今まで見たことがない。
しかしこの長野畑を借りてる地域には昔からはしばみが自生していたそうで、地主さんいわく「道路の横とかに普通に生えていたけどそういえば最近あまり見ないなぁ」とのこと。
農薬を使わずに果樹を育てるには、その地に昔から根付いていた自生種を育てるのが一番。と分かっちゃいるけど、山の中を歩き回って野生のはしばみの木を探し移植する時間を惜しみ、苗屋さんからはしばみの苗を購入して植えていた。長野畑を借り始めた当初の頃のこと。
そんなに安くない代金と引き換えに得たはしばみの苗も3年でだいぶ大きくなった。しかし4本植えて結局1本しか生き残ってない。乾燥気味の場所に植えたのも悪かったのかもしれない。
よし、今回はちょっと時間余裕あるし山ではしばみを探して移植しよう!



山を散策してそこに生えてる木の名前はどれだけ分かる?
私の植物知識レベルはというと、
「これは何?」「杉」
「あれは?」「カラマツ」
「あれは?」「・・・針葉樹」
「こっちは?」「ブナに似てるね」
「それで?」「・・・広葉樹系」
「これは?」「ツル系だから・・・藤かな?・・・あけび?」
「これは?」「・・・木」
「これは?」「・・・草」
「これは?」「・・・笹」
というレベルの低さ(笑)
もう3年も通ってるんだからいい加減覚えろって。



こんな私が植物図鑑も無しに山に入って野生のはしばみの見分けがつくはずなかろう。
実は、去年だったか一昨年だったか、地元に住んでる植物に詳しい方に「あそこにはしばみ生えてるよ」と教わったのだ。
手が空いた時に移植しよう~と思いつつ毎回草刈りで手いっぱいで時間切れ。
あの時に教えてもらった場所に、まだはしばみ生えてるかな~
たしかこの辺だったよね~…うーん草木ぼーぼーで分かんないな~どこだっけ…?
一帯をぐるっと一巡しても当然ながら不明。やっぱりね。駄目だこりゃ。
ねばるオットを尻目に早々に諦めモードの私。
山の中から出て元の道路に戻り、あ~あとため息まじりに上を見上げる。
・・・うーん、あそこの木の葉っぱ、畑に植えてるはしばみの葉に似てる。
確認のために一枚ちぎって持ってくれば良かった~
と、1本の木を見つめていたら、根元に近い幹に縄が結んであるのに気がついた。
それで思いだした。
最初に教えてもらった時に目印のために自分で結んだ縄だったのだ。すっかり忘れてた~



はしばみは根元から分けつして増えるのだろうか。
大きなはしばみの木の根元から新しいひこばえがたくさん出ている。
どうやらどれも大本の根につながっているようで、スコップで掘っても簡単に断ち切れない。



葉の形、そして枝に対する葉の付き方はまさしくはしばみ。
毎日山の中で様々な木々をじーーっと見ていれば、そのうちぱっと見ただけでどれがどれか分かるようになるものだろうか。

余談だが、車オンチの私は、車の区別は基本的に「色」でしか見分けがつかないが、オットは道路を走行中の車でもバイクでもぱっと見ただけでどこのメーカーの何という名前の車か見分けることが出来る。最初は「神業!」と思ったが、車好きな男の人ってそんなもんなんだろうか。
そういうわけで、うちに初めておいで下さるお客様から「杜屋さんちの近くまで来てると思うんですけど、どこだか分からなくて…」というお電話をもらった時に私は「お車の色は何色ですか?今すぐ道路に出ますので」とお伝えしている。車の名前を聞いてもチンプンカンプンなので。



掘ったはしばみを小脇に抱えて数100mも離れていない畑にすかさず移植。
今まで「ヘーゼルナッツゾーン」と称していたエリアに植えたはしばみがとことん駄目だったので、今回は少し離して水気の多い場所に植えた。5本ほど。願わくば植えた後2,3日連続で雨が降ってくれればいいのだが今のところ快晴。
一か月後にまた畑に行く予定。その時の生存率はいかほどか。
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