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暮らしの菓音レポVol.13 尺八演奏と講話+カフェ



「暮らしの菓音」イベントも今回で13回目。
終始入場無料でやったり2部制にしたり入場有料コンサートにしたりと
いろいろなカタチで企画開催してきたけれど、今回は後半のみ入場有料予約制の講演会カフェにした。
尺八演奏と講話の会。

いつもお手助けをお願いしている菓音スタッフさんに司会アナウンスも依頼。
もはやプロ並の司会者さんのひとことふたことで、ざわめいていた場内がシンと静まる。
空気を自在にあやつる穏やかながらハリのある声音の力。今さらですがさすがです。



今回のチラシをご覧になった方から「虚無僧の格好で演奏されるんですか?」
とお問い合わせ頂いたけれど、虚無僧姿で尺八を奏でる「明暗流」の尺八を学ばれ、
今年3月まで1年間禅寺にて修行生活を過ごされた講演者様、
今回は雲水僧衣でご来場。この姿のまま運転して来て下さいました。

1時間半ほどの尺八演奏と講話の会。前半後半の間にカフェ休憩タイム。
まずは前半、尺八の演奏から。

「秋」を感じるたおやかな竹の音色を耳にしながら、私はキッチン内で必死にカフェ準備。
「なるべく出来たてを」と時間ギリギリ狙っていたらあっという間に休憩時間になってしまい冷や汗タラリ。

スイーツとドリンク何にしようかなー
せっかくお坊さんが来てお寺の話をして下さるのだから、コーヒーとケーキってのも何だなー
禅寺にちなんで、精進料理ならぬ精進スイーツというか
卵と牛乳などの動物性食材を使わないスイーツ作ってみようかなー
でも50個超だとあんまり手のこんだモノも出来ないしなー
さんざん迷った挙句に今回用意したのが「豆乳と白ごまのブラマンジェ」。



通常は生クリームと牛乳をゼラチンで固めるブラマンジェ、
今回ご用意したのは豆乳と白ねりごま、自家製甘酒、メープルシロップを葛粉と寒天で固めたもの。
その上にごまチュイール、あずきあん、金柑蜜煮、甘酒黒蜜をトッピング。
チュイールも普段は溶かしバターで作っているのを菜種油仕様、純植物素材で。
あずきあんは乾燥あずきを戻しててんさい糖で炊いたもの。
普通の黒蜜だと甘味が強すぎるような気がしたので自家製甘酒と黒糖を煮て作った甘酒黒蜜は見た目キャラメルソース。
金柑蜜煮は杜屋定番瓶詰め商品。
本当はこれに緑が欲しいな~と思って、ミントは香りが強いから
豆苗(とうみょう)のパックを前日にスーパーで買っておいたのだけど、オットがいつの間にか夕飯に食べてた。

大小カタチのさまざまなチュイールを不公平感なくトッピングするのに予想以上に時間を食ってしまい
お茶を注ぐのが間に合わなかった。スタッフの皆さん、慌てさせてゴメンナサイ。
今回のドリンクは焙煎黒豆茶。
「精進スイーツに合う味で、一度に大量に淹れることが出来てかつ巷にあまり無い飲み物何かないかな~」
あちこちのお店を巡りながらたまたま見つけた黒豆茶。
これ麦茶っぽいけど麦茶よりも味が深くて香ばしくてオイシイ。しかも和スイーツに合う!



秋が早足で訪れた今年。
でもこの日は夏の暑さが戻ったようでエアコンかけても暑いくらいだったけど
熱々の黒豆茶が好評でおかわりリクエストも多く、スタッフさん用にとっておいたお茶まで空になりました。
スイーツ食べてお茶飲んでほっと一息。この休憩時間の和やかな空気がいいですね~。



満席御礼!正直、当初は定員までお客様来て頂けると思ってなかったので定員超えて嬉しい悲鳴。



カフェ休憩タイム後、後半はお話の会。お寺、修行、仏心、清めること・・・・
お話を聞いて、まず私が今日からやるべくは「断捨離」だと思った。
塵芥は必ず生じるもの。物にも空間にも心にも。

恐ろしいほど予定時間ぴったり!
開演時間も、カフェタイムも、終演時間も素晴らしくぴったり予定時間通り完璧に終わった。
終演後に私がひとことご挨拶を・・・
ご来場頂いた御礼、カフェでお出ししたスイーツの説明、次回菓音14のお知らせを・・・
と頭の中では話すべきことを整理したつもりでいたけど
例によって人前に立つと口から心臓飛び出るド緊張に見舞われ
言いたいこと、伝えたいことはたくさんあるのに段々「えーっと、えーっと・・・」の連発で声が震えてきた。
まぁでも拙い話を皆様静かに聴いて下さって何はさておき本当に感謝です。




終演後は平田先生の教え子さんなどと写真撮影会になったり、同窓会のような笑顔に包まれるひとときに。



ついでに一緒に撮って頂くミーハーぶり。
法衣、特に帯がカッコイイ!

今回のイベント開催にあたって幾度も平田先生と直接メールで細かな相談をさせて頂いたのだけど
ご返信の度に添付して下さる数々の写真、修行先、旅先、ご自宅、近隣の航空写真などの様々な写真や
本題以外の小さなエピソードがこれまたおもしろく、メールをひらくのが楽しみでした。
先につながる話もまたひとつ。これまた楽しみー。



写真整理するついでに、今回のイベントの企画書やネタ案のメモを整理してたら
企画当初段階のメモ書きなども今さら見つけた。例によってカレンダー裏の白い紙に走り書き。
そうそう。今回の企画もカタチにするまで色々迷ってたな~。
「講話」にするか、「法話」にするか、「講演」にするか。
「”法話”というほどじゃないので、”講話”として下さい」と、平田先生自らおっしゃったので「演奏と講話」にした。
チラシに明記するお名前は「氏」とすべきかどうか、というのも「平田泰忍」で、とご本人談。
講演会だとお名前に「氏」が付くけど、音楽演奏会だと普通は演奏者の名前だけだしな~。
プロフィールには「元、中学校校長先生」であることは載せられないけど
ブログに載せる程度ならOKとか。微妙だな~~
カフェのスイーツとドリンクも、和なイメージで抹茶パフェとかあんみつとか、色々考えていたんだな~私。

そういえば、今回のBGMはどうしようと迷った挙句、尺八も竹だから竹楽器つながりで、
ベトナムの竹の民族楽器「トルン」の演奏CDを使ったのだけど
最初は、「生の鈴虫の音」をBGMにしようかと考えていたんだった。
うちの庭にわんさかいる鈴虫をどうやって捕獲する?日中でも鳴くようにするには?とか、マジに。
講演が始まる直前の合図のチャイムの音の代わりに
お菓子作りに使う大きなボールをめん棒でカーン、カーンと叩こうかと思ったりもしたんだった。
それで一番いい音の出るボールに目印を付けておいたり。
鈴虫とボールの案は結局実施しなかった。

無数の「案」の中からひとつひとつ選択して、今回のイベントの場を仕立て準備し
そして最後に完成形まで作りあげるのは、講演者様とお客様。それを支えるスタッフさんとオーナーさん。
どれだけ準備が大変で途中で放り出したくなっても、終わってみると「やっぱりやって良かった」という
満ち足りた気持ちになるのは、自分だけでは成し得ないモノゴト、
他人様の力によって初めて成り立つということに底知れぬ魅力を感じるからなのかもしれない。

さて、次は12月7日日曜日。
1日1歩でも準備を進めないとあっと言う間に日が経っちゃうな~。

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