創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

創価を斬る.41年目の検証-28

2019-07-31 08:50:05 | Weblog
 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編  日新報道 2012(=平成24)年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
    ------(P.102)---(以下、本文)-------
 
2.票と金による日本支配…選挙協力と機関紙印刷&広告の呪縛
◆ シャブ中毒が蔓延した政界
 文藝春秋社発行の月刊誌「諸君!」の平成一五年二月号に、「野中広務氏よ、いっそ公明党と新会派を作ったら??‥選挙協力のためなら政策バー夕ーも厭わない。大作印のシャブに堕ちた自民党に明日はない--」と題する自民党の平沢勝栄代議士の論考が掲載されている。周知のように平沢は、自・公連立に反対して自民党を離党することとなった白川勝彦代議士らとともに、自・公の連立に最後まで反対していた自民党国会議員の一人。その平沢は「諸君!」の記事中で自公連立の狙いを次のように分析している。
 
 「自民党が公明党と連立政権を組んでから3年がたちました。すでに述べたように野中氏が公明党の依頼で新議連を立ち上げたといわれるほど、自公の一体化が進んでいます。振りかえってみると、公明党と手を結んだことが原因で、自民党の政党運営にさまざまな弊害が生じていることは否定できません。
 なぜ自民党は公明党と連立を組んだのかというと、国会で過半数の議席を得るためと、創価学会を支持母体とする公明党が持つ、600万とも700万とも言われる組織票がほしかったからです。かたや公明党からすれば、連立政権に入っていれば与党の立場から自分たちの主張を政策に反映できるメリットがあります。選挙で自民党に協力をすることで、その見返りが期待できます。つまり、両党はギブ・アンド・テイクの関係にあるのです」
 要は創価学会票による取引ということである。だが、「諸君!」記事の「大作印のシャブに堕ちた自民党に明日はない」とのタイトルが象徴するように、この票を紐帯とする「ギブ・アンド・テイク」の関係は、極めて不正常と平沢は次のように批判している。
 
 「前回の総選挙で自民党は、300ある小選挙区のうち271侯補しか立てていません。残りの29は公明党もしくは保守党の候補が出て、その候補者を応援しました。自民党の公認候補が公明党の選挙力ーに乗って、「比例区は公明党をお願いします」と叫ぶような光景もあちこちで見られました。また自公の選挙協力から外れたために現職でありながら自民党の公認を得られず、無所属で出馬して当選した森田健作氏の東京4区に、自民党の総裁が公明党候補の応援に駆け付けるような場面までありました。公明党との連立に必ずしも好意的でなかった小泉総理も、今は公明党に全面的に依存する有様です。
 なぜ自民党はここまで落ちぶれてしまったのか。
 一言でいえば、ほとんどの自民党議員が公明党の応援なくして選挙には勝てないと思いこんでいるからです。
 冷静に考えれば、公明党に協力してもらわなければ当選できないような議員が多くなってきたということです。つまり、自民党の議員のレベルと質が格段に落ちてしまったのです。
 
 有権者はきちんとしたバランス感覚をもっています。本当にしっかりした候補者であれば、公明党の応援がなくても有権者の厳しい選別に耐え、当選できるはずです。創価学会の組織票に頼らなければ当選する自信がないということは、それだけ有権者に支持されているという自信がないからです。公明党の協力は薬物のようなもので、一度依存したら抜け出すことは難しいでしょう。
 蒲島郁夫東大教授の分析によれば、前回の総選挙で当選した自民党候補177人(小選挙区)のうち、公明党の選挙協力がなければ約4分の1が落選していた可能性があったそうです。この数字は応援をもらうことによつて逃げる票をカウントしていませんので、必ずしも正しいとは思いませんが、この数字を信頼すれば、公明党のおかげで自民党は政権を維持していると言えるでしょう。
 しかし、東京の場合は公明党と関係の深かった候補の多くは落選し、公明党と対決する姿勢を打ち出した、さきの森田健作氏や石原伸晃氏や私が当選したのです。東京のみならず山口県でも同じような結果が出ているのですから、必ずしも公明党の応援がなければ当選できないということはないのです。
 そもそも選挙で当選すること自体が政治家の目的ではありません。私も公明党の選挙協力を得られるならば、非常に心強いだろうと思います。でもその結果、公明党の政治的要求に従わなければならなくなります。政治家として自分で自由に判断できなくなってしまったら、政治家でいる意味はありません。私もさまざまな団体から応援をもらいますが、自分の信念や判断を曲げてまで応援をもらおうとは思いません。
 
 自民党は、公明党との選挙協力という一線を踏み越えてしまった以上、これからも連立を組みつづけるでしようが、これは政党政治の自殺行為です。選挙協力と引き換えに自らの政策を捻じ曲げたり、考えの異なる公明党の主義、主張を通したりしているからです。
 にもかかわらず、この異常な状態に自民党議員が何の疑問も抱かず、日常茶飯事のように受け入れていること自体、自民党も末期症状だと思います」
 警察官僚出身の平沢は、創価学会票は「覚醒剤(シャブ)」と同じだと主張する。使用すれば、その当座は気分が覚醒し高揚するという覚醒剤。だが、依存性の強い覚醒剤はやがて使用する人間の肉体と精神を蝕み、ボロボ口にしてしまう。あくまで机上の計算だが、比例区で七〇〇万票前後の公明党票をべースに、一小選挙区あたり二万票から二万六千票と推定される創価学会票をもらえれば、楽に当選できると思うのは自民党候補ならずとも当然のこと。しかし、その創価学会票を一度でももらえば、結局は創価学会依存体質となってしまい、自らの政治基盤が崩壊、創価学会の言いなりになるしかないと平沢は主張していた。
 重度のシャブ中毒の行き着く先は、創価学会に否定的な政治的主張、意見が封じ込められる創価学会翼賛体制、すなわち政党政治の自殺を伴う全体主義に他ならない。
 
 もっとも自・公連立を政党政治の自殺とまで書いた平沢も、平成八年衆院選、平成一二年衆院選と二度にわたって鎬を削った山口那津男(現・公明党代表)が、平成一三年参院選で参議院に転出し、一五年一一月の衆院総選挙では公明党が対立候補を立てず、衆院小選挙区・東京一七区を平沢に明け渡すと、以後は創価学会・公明党批判を控えるようになっていった。
 また「諸君!」記事中では反公明党の立場で当選したとされる石原伸晃などは、いまや自民党幹事長として公明党との連携を推進する立場にある。その石原伸晃の父親であり、平成二三年四月の統一地方選挙・東京都知事選挙で四選された石原慎太郎知事も、かっては池田大作を「悪の天才」と評するなど、反創価学会の旗頭だったが、今日では、毎年、公明党東京都本部の賀詞交換会に出席して公明党を礼賛。今回の都知事選でも都議会公明党の推薦をもらっている有様である。
 
 創価学会嫌いの姿勢を示していた小泉首相や安倍首相、さらには反創価学会の旗幟を鮮明にしていた菅首相までもが、相次いで創価学会の軍門に下っている事実に象徴されるように、創価学会票という「シャブ」は、いまや自民党のみならず政界全体に広く蔓延。平沢がそうであったように、小選挙区で公明党候補とガチンコ勝負を強いられる政治家以外に、政教分離という憲法上の重大問題を含む創価学会問題を取り上げようとする政治家は皆無というのが、偽らざる日本の政界の実情である。
     ----------(つづく)---------113
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創価を斬る.41年目の検証-27

2019-07-30 09:07:20 | Weblog
  --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編  日新報道 2012(=平成24)年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
    ------(P.102)---(以下、本文)-------
 
⑤ 自公連立の轍を踏むべからず /乙骨正生
◆ みっともない訪問と賛辞
 平成二二年九月二五日午後九時に、国連総会での演説を終えて帰国した菅首相は、帰国からわずか一五時間後の九月二六日午後二時前、東京都八王子市にある創価学会傘下の東京富士美術館を訪問。野ロ満成館長の案内で開催中の「ポーランドの至宝展」を鑑賞した。
 「産経新聞」の報道によれば菅首相は、ポーランドのワレサ元大統領と東京富士美術館創立者の池田大作創価学会名誉会長が握手する写真の前では、美術館員の説明を熱心に聞き、「素晴らしい展示会だ」と絶讃したという。
 
 ちなみにこの「ポーランドの至宝展」は、東京富士美術館の「創立者・池田名誉会長が示した『世界を語る美術館』の指針のもとに実現した、待望の海外文化交流特別展」の展覧会であり、八月二九日付「聖教新聞」に「94年には、民主化を実現したワレサ大統領(当時)と名誉会長の会談が実現し、積極的な文化交流を語り合われたことが、今回の展覧会実現の淵源ともなりました」とあるように、同展覧会は池田氏の文化的功績を讚える展覧会。
 創価学会はこの展覧会に友人・知人を連れだし、創価学会理解の促進を図るよう会員に指示しているが、その狙いは平成二三年春に予定されている統一地方選での公明党票の上積みを狙いとしている。
 創価学会問題を国会で質すなどしてきたことから、菅首相は創価学会から「仏敵」呼ばわりされてきた。創価学会の各種幹部は、菅首相を「仏敵」と呼ぶとともに、「宗教団体が創った政党が閣内に入ることは日本の民主主義にとって問題。憲法に抵触する」と発言し、国会で創価学会問題を追及した菅首相を激しく非難。あわせて創価学会を批判する一方で首相指名選挙では、「公明」と「新党平和」に「菅直人」と書いて欲しいと依頼していた事実や、民主党が創価学会に支援を依頼するなど、創価学会に擦り寄つていた事実を明らかにし、そのブレる姿勢を「トンチンカン」などとコケにしている。
 
 「仏敵」「トンチンカン」などと侮蔑・揶揄された相手に、露骨に擦り寄るかのような菅首相の政治姿勢は、創価学会・公明党の存在を、本当に「日本の民主主義にとって問題。憲法に抵触する」と考えているのか疑わしい。
 「聖教新聞」の座談会記事で創価学会首脳は、平成一〇年一一月の新・公明党結党大会で菅代議士は、「民主的中道という、皆さんの考え方を私たちのものとして民主党は旗を掲げた。基本は共通している」と発言したと指摘するが、総理就任以来、その言動のブレが厳しく批判される菅首相は、一八〇度相反する認識を披瀝している創価学会・公明党についての政治姿勢を明確にすべきだろう。
 ちなみに菅首相が東京富士美術館を訪問してから三日後の九月二九日付「読売新聞」は一面トップで、「民主、公明政策協議へ「部分連合模索」と題する記事を報じている。以下、菅首相の東京富士美術館訪問を報じる新聞各紙の記事とともに、菅首相が絶賛した「ポーランドの至宝展」を、創価学会がどのように位置づけているかを紹介しょう。まずは東京富士美術館の上部団体である創価学会の機関紙「聖教新聞」から。
 
◎「聖教新聞」九月二七日付--「首相、『ポーランドの至宝』展見学 東京富士美術館」
「菅直人首相は26日午後、東京都八王子市の東京富士美術館を訪れ、『ポーランドの至宝』展を観賞した。
 首相は約三〇分かけて館内を回った後、美術館を後にした。美術館側によると、首相は貴賓室で館長らと懇談し、「素晴らしい展示会でしたね』などと感想を述べた」
 現職の総理大臣が東京富士美術館を訪問するという創価学会にとっての重大二ュース。だが「聖教新聞」は、このニュースを一面トップでは報じていない。一面トップどころか、記事は一〇面社会面の片隅に通信社配信の一般ニュースとして小さく載っているだけである。つい二力月前の参院選でも「仏敵」扱いし、その打倒を叫んでいた菅首相の東京富士美術館訪問を、大喜びし一面で報道することはやはりできないのだろう。しかし報道しないこともおかしい。そこで通信社配信記事の掲載でお茶を濁したようだ。
 
 菅首相の東京富士美術館訪問の事実を報じた九月二七日のTBSテレビ・Nスタは、菅首相の東京富士美術館訪問について公明党関係者が、「こんなことをやられると逆効果だ」と語ったと報じている。本音としては民主党と連立を組み、池田大作名誉会長や矢野絢也元公明党委員長の国会招致を阻み、安定した政治状況の下で、ポスト池田体制を構築したい創価学会。だが露骨な擦り寄りによる関係改善は、学会員の不信を招くばかりか、連立相手だった自民党の反発を買う。
 できることなら時間の経過とともになし崩し的に連立にもっていきたい創価学会・公明党にとって、菅首相の東京富士美術館訪問は、あまりに露骨なだけに、「逆効果」と映ったようだ。
 一〇月二一日投票の衆院北海道五区補選で、公明党北海道本部が自民党の町村信孝元官房長官の支援を決める一方で、一〇月二日の党大会で無投票で再選された山口那津男公明党代表は、「倒閣そのものを常に目的とするわけではない」と発言。平成二三年春の統一地方選に向けての実績作りの為に、菅政権提出の補正予算案に賛成し、その中に自らの政策を入れ込む姿勢を見せている。要するに参院のキャスティングボーートと選挙支援を武器にした二股作戦といえよう。
 九月二六日付「日本経済新聞」のインターネット配信にも同様の記述がある。
 
◎ 九月二六日一九時五八分配信--「菅首相、創価学会系の美術館を訪問」
 「菅直人首相は26日、公明党の支持母体、創価学会の池田大作名誉会長が設立した「東京富士美術館」(東京・八王子市)を訪れた。臨時国会のカギを握る公明党に秋波を送ったとの観測もある。
 首相は『ポーランドの至宝」という展覧会を鑑賞。野ロ満成館長によると、首相は「すばらしい展覧会だった」と述べたという。
 与党内には「公明党との連携の意欲の表れ』との見方もあるが、公明党幹部は『魂胆がわかりやすすぎる。逆にやりにくい」と語った。
 自公連立の2002年、当時の小泉純一郎首相が南アフリカ訪問時にSGI(創価学会インタナショナル)の展示場に立ち寄り、その後の公明党大会で、展示場で見た池田氏の撮影した写真が「強く印象に残った」と述べたことがある」
 かって小泉首相が池田氏撮影の写真を公明党大会で礼賛した事実を引き合いに出して、民公連立を示唆する「日日経新聞」ニュース。
 以下、「産経新聞」「東京新聞」の記事を紹介する。
 
◎「産経新聞」九月二七日(月)七時五七分配信--「憶測さまざま… 首相、富士美術館訪問」「中国漁船衝突事件で日中関係が緊迫する中、菅直人首相は26日、創価学会の池田大作名誉会長が設立した東京富士美術館(東京都八王子市)で特別展『ポーランドの至宝レンブラントと珠玉の王室コレクション」を一時間余り鑑賞した。創価学会幹部によると、美術館訪問は首相官邸側から急に要請があったという。首相は、池田氏とポーランドのワレサ元大統領が握手する写真の前で館員の説明を熟心に拝聴し、『素晴らしい展示会だ」と絶賛した。貴賓室には2度入り、計20分間過ごした。
 首相周辺は『学会幹部とは会っていない」と説明するが、首相はかって政教分離問題で公明党を激しく攻撃した過去を持つ。衆参ねじれにより、臨時国会では公明党の協力が不可欠なこともあり、さまざまな憶測を呼びそうだ」
 
◎「東京新聞」九月二七日付--「菅首相、芸術の秋? 美術館訪問で公明接近か」
「菅直人首相は二十六日、東京都八王子市の東京富士美術館を訪れ、特別展を鑑賞した。同館は公明党の支持母体である創価学会の池田大作名誉会長が設立。十月一日に召集される秋の臨時国会で、二〇一〇年度補正予算案などをめぐる与野党の政策協議の進展やその後の部分連合(パーシャル連合)などを視野に公明党との良好な関係づくりを狙ったものとみられる。
 首相は、野ロ満成館長らの案内で、ポ-ランドのワルシャワ宮殿が所蔵していたレンブラントの絵画などを鑑賞した。野口館長によると、数日前に首相秘書官を通じて、首相側から訪問の意向が伝えられた。
 公明党をめぐっては、首相官邸に設置された成人丁細胞白血病ウィルス(HTLV1)特命チームに、同党の江田康幸衆院議員に参加してもらうなど、政府側が接近を図る動きが目立っている」
 
 Xデーが迫っていると見られる池田氏の箔付けと、統一地方選の公明票の獲得のために利用される「ポーランドの至宝」展。レンブラントの絵画をはじめとする文化交流にケチをつけるつもりはないが、生臭い意図のもとに開催されている展覧会を、自らの政権維持と国会運営のために利用しょうとするのであれば、菅政権の命運は危うい。もっとも創価学会が、菅首相の東京富士美術館訪問を、「仏敵」トラウマに拘泥されて喧伝できない事実が示すように、本来、両者の提携は不条理かつ不正常以外の何ものでもない。菅政権・民主党は自公連立の轍を踏むべきではない。
 前述のように、未曾有の大震災と大津波という国難に加え、人災の極みともいえる福島第一原発事故の対策でも、混迷と混乱を来たして迷走した菅政権は平成二三年に退陣。民主党代表選を経て野田佳彦財務大臣が後継の総理に就任し、野田内閣が発足した。
 
 その野田首相は、衆参両院での議席数が与野党で逆転するねじれ国会の下で、公明党に秋波を送っている。TPP参加問題や消費税の国際公約に見られるアメリカへの追随と財務省依存、そして創価学会・公明党の取り込みによつて政権の浮揚と延命を図る野田政権下で、公明党が再び政権の一翼を占める可能性は否定できない。
 そして未曾有の大震災による混乱と不安は、「ハシズム」と呼ばれる橋下澈前大阪府知事が大阪市長選で圧勝した事実が示すように、人心をしてファシズムに向わせる可能性を秘めている。
 その意味で藤原の警鐘はいまなお生きている。警鐘は乱打され続けなければならない。
     ----------(つづく)---------108
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創価を斬る.41年目の検証-26

2019-07-29 09:12:19 | Weblog
 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編  日新報道 2012(=平成24)年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
    ------(P.99)---(以下、本文)-------
 
◆ 選挙のためには思想・信条の違いは棚上げに
 報道は事実のようだが、それにしても首相と学会の蜜月はいつからなのか。
 平成一八年九月三〇日の公明党大会で来賓としてあいさつした首相は「私の祖父の岸信介も、父の安倍晋太郎も公明党と交友関係が深かった。何か特別な運命を感じる」と、思い入れたっぷりに語った。
 
 一九五八(昭和三三)年、学会は日蓮正宗の総本山である大石寺に大講堂が落成したことを契機に「広宣流布の模擬試験」という行事を実施。当時の戸田城聖会長は岸信介首相を招待し、岸氏も式典参加のため御殿場の別荘まで足を運んでいたが、側近の池田正之輔代議士の反対により、急きょ、参加を見合わせ、代理として安倍晋太郎首相秘書官夫妻を大石寺に派遣した。周知のことだが晋太郎氏は岸氏の娘婿である。岸氏のキャンセルに落胆した戸田氏だが式典では、こうあいさつした。
 「岸先生がこれからどんな立場になってもわしは悪い人だとは思いません。それが友人のまごころじやないでしょうか(拍手)。君らも、そういう心で、岸先生とつき合ってください。私は宗教団体の王様なんだから(拍手)。岸先生は政治団体の王様なんだ」
 また池田氏も晋太郎氏との親密さをアピール。二〇〇一年三月一一日付聖教新聞で「岸総理が戸田会長と親しかったという心を継いで、創価学会を大事にしようという心が感じられた。きれいな心で、学会のこと、世界のこと、人間と社会の話などを、私と語り合うことを、楽しみにしてくださっていたようである」と持ち上げている。
 
 だが岸信介-阿倍晋太郎と続いた学会との蜜月関係は、安倍晋三氏の代になっていったん悪化した。九四年、安倍氏は学会に批判的な「四月会」の会合で学会のことを「恐ろしい団体と思った」と発言するなど、学会に批判的な姿勢を見せたのだ。しかしそれも安倍氏が選挙の責任者である自民党幹事長になった頃から変わった。
 安倍氏は二〇〇〇四年四月、埼玉八区補欠選挙で自民党公認候補が民主党候補を破ったとき、側近にこう語っている。
 「信条としては学会の手を借りたくなかったが背に腹は代えられなかった」
 選挙に勝つためには、思想信条の違いは棚上げしなければならない--阿倍氏はそう軌道修正し、その後、急激に学会に傾斜していったのである。
 それは「ガッカイという言葉を聞いただけで反発した」(「週刊現代」〇五年ー二月二四日号での栗本慎一郎氏の証言)と言われるほど学会アレルギーが強烈だった小泉前首相が首相になるや公明党大会で池田氏の写真に賛辞を呈するなど、一転して創価学会に擦り寄つたのと同じ。すべては選挙のためだった。
 とすると、今度の安倍・池田会談も、選挙問題を中心に話し合われたのだろうか。
 
 「日中関係改善、および一〇月投票の二つの衆院補欠選挙が差し迫った課題なので、まずそれについて安倍氏が協力を求めたと見られる。日中については、会談の一六日後の一〇月八日に首相が訪中して胡錦濤・国家主席と会談し改善に向けて動き出した。二つの補欠選挙についても会談後、学会側は神奈川と大阪に全力でてこ入れし、自民党候補を当選させた。来夏の参院選では学会に不利な衆参ダブル選挙は避けるという申し合わせがあったのではないか」(自民党関係者)
 日中関係については、この会談後の九月二九日に、池田氏が中国の王毅駐日大使と今年二度目の会談を持ったことが注目される。九月三〇日付聖教新聞によると会談は一時間。王氏は「名誉会長は中日友好の生き証人」だと池田氏を持ち上げたという。
 
 永田町では、「安倍訪中に向けて、学会側が何らかの根回しをし、安倍氏に恩を売った可能性」を指摘する向きもある。現に訪中が正式決定する前の一〇月二日、安倍氏に先駆けて訪中が取りざたされた公明党の太田昭宏代表は、自身の訪中を含め官邸とすり合わせを行つているかと記者団に聞かれ、つい「しているよ」としゃべってしまい、後で否定している。
 安倍・池田会談が報じられた同じ一〇月八日、三大紙を含む主要各紙は池田氏に中国の北京師範大学から名誉教授称号が贈られたと報じた。一宗教団体の代表に称号が贈られたことがなぜ全国紙のニュースになるのか理解に苦しむが、そんなことに貴重な紙面を割く余裕があるなら、新聞は安倍・池田会談の深層にもっと切り込んで報道すべきである。
     ----------(つづく)---------102
 
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創価を斬る.41年目の検証-25

2019-07-28 08:55:56 | Weblog
 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編  日新報道 2012(=平成24)年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
    ------(P.96)---(以下、本文)-------
 
④ 創価学会に擦り寄る安倍首相 モルヒネなしでは生きられない /長谷川学
◆ 政教一致と受け取られても仕方がない
 「自民党は創価学会というモルヒネを打った。一度打ったモルヒネの味は絶対に忘れられない。
 中毒になって、これがなくては生きていけなくなるからだ。今後の選挙でも創価学会というモルヒネを打つしかない」
 これは平成一一年に、創価学会のある幹部が政界関係者との会合で漏らした言葉だ。
 
 自自公、自公と連立政権が続く中で、自民党は学会というモルヒネなしに生きられない体になってしまった。
 自民党幹部が自嘲気味に話した。
 「いまや自民党最大の支持母体は特定郵便局長会でも日本医師会でもない。創価学会だ」
 もはや学会は公明党の支持母体に留まらず、戦後の長きにわたり政権を担ってきた自民党にとっての最大の圧力団体となったようだ。
 それを象徴する出来事があった。
 
 安倍晋三首相が学会の池田大作名誉会長と極秘会談していたというのである。
 会談を報じた毎日新聞によると、安倍氏は平成一八年九月二〇日に自民党総裁に選出された後、国会で首相に指名される前に、都内の学会施設に池田氏を訪ね、来夏の参院選や対中関係をめぐり意見交換したという。
 《安倍首相は総裁選直後に秋谷栄之助会長に電話で就任あいさつをした際、池田氏との面会を要請したという。
 席上、首相は父、安倍晋太郎元外相が生前、池田氏から厚誼を受けたことに謝意を表し、参院選での公明党や創価学会の協力を要請。池田氏は「しっかり応援したい」と述べ、協力を約束したという。また小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で冷え切った日中関係の早期改善が重要との認識で一致。さらに池田氏は国連を中心とした平和外交の必要性にも言及した》
 また日経新聞によると、安倍・池田会談の日付は、自民党総裁就任二日後の九月二日で、同月二八日には、安倍首相に続き小泉純一郎前首相も池田氏に退任あいさつのために訪ねた、という。
 首相就任前とはいえ、一国の最高指導者になる人物が、自民党総裁就任直後、真っ先に一宗教団体の指導者にあいさつに行くというのは、政教分離の観点から非常に大きな問題を抱えていると言わざるを得ない。
 
 しかも話し合った事柄が、安倍政権最大の外交・内政案件である日中関係と参院選挙となるとなおさらだ。政権発足前に安倍氏が池田氏に外交・内政について相談したということは、とりもなおさず日本の外交と内政が池田創価学会の意向抜きには動かない状況にあるとも受け取れるからだ。
 報道は、安倍政権が池田創価学会の強い影響下にあることを印象付けるとともに、政教一致と受け取られても仕方のない政治状況が現出していることを示唆している。
 官邸詰め記者によると、安倍氏が池田氏と極秘会談したとされる九月二二日に、一時、安倍氏が雲隠れしたことがあった。
 「安倍官房長官(当時)の所在を示すランプが消え、行方不明になった。安倍政権の目玉作りのために民間閣僚候補に会いに行ったか、もしくは連立相手の公明党に頭を下げに行ったのでは、と噂された。集団的自衛権などで公明党と対立しかねないので、事前に説明しに行ったのではないかと見られていた」(官邸詰め記者)
 
 官邸では「ランプは消えていたがちゃんと公邸にいた」と説明したが、その後、数日して「発信元は不明だが官邸内の一部で“首相と池田氏が極秘会談したらしい”という情報が流れた」(官邸筋)という。
 だが八日の報道の後も、安倍氏、学会とも会談の事実を否定し続けている。一〇月一一日の参院予算委員会で首相は会談について「そういう事実はございません」と否定。首相の後見人の中川秀直・自民党幹事長も「会っていないんじゃないかな。本人もそう言っているしね。小泉さんは会ったみたいだけど」と記者団に話した。
 だが全国紙の編集幹部はこう話す。
 「表向き否定しておかないとマズイですからね。でも会談があったのは事実。表向き否定している学会側も、一部幹部が会談の事実を内々に認めています。複数の新聞が報じた内容が、もし事実でなく誤報だというなら訴訟沙汰になるはず。そういう動きがないことが何よりの証拠ですよ」
     ----------(つづく)---------99
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創価を斬る.41年目の検証-24

2019-07-27 09:59:30 | Weblog
 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編  日新報道 2012(=平成24)年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
    ------(P.90)---(以下、本文)-------
 
③ 独裁と排除による全体主義政治が到来か /乙骨正生
◆ 自民の七五%がヒモツキ議員に
 自・公両党で衆議院の議席の三分の二を越える三ニ七議席の獲得となった第四四回衆院総選挙(平成17年)。高投票率の結果、公明党は、自民党が絶対安定多数の二九六議席を獲得したのとは対照的に、解散時議席を三議席減らす三一議席にとどまった。
 しかし自民党の党三役や小選挙区候補が、小選挙区での公明党の推薦=創価学会支援のバーターとして「比例は公明党」と連呼するなど、自・公融合ともいえる選挙戦を展開した結果、衆参両院で過去最高の八九八万票を獲得。同様に小選挙区でも神奈川六区の上田勇候補が四万七七一票得票を増やしたのをはじめ九人の候補がいずれも大幅に得票を伸ばした。
 
 また同衆院選で公明党は自民党の小選挙区候補二九〇人中二三九人を推薦。このうち一九〇人が小選挙区で当選、比例区でも三四人が復活当選したため公明党推薦の自民党候補の当選者数は二二四人となった。この数字は自民党の全当選者の七五パーセントにものほる。
 平成一五年衆院選での公明党推薦の自民党候補の当選者数は一六〇人だったことから、今回はヒモツキ議員を六四人も増やしたことになる。
 小選挙区では得票が一票でも多い候補が当選する。そのため得票と議席の間に格差が広がりやすいことが指摘されているが、今回、自民党の小選挙区での得票は三二五ー万八三八九票で、これは民主党の二四八〇万四七八六票の一・三倍の数字。しかし小選挙区で自民党は二一九議席と民主党の五二議席に対して四倍以上の議席を獲得した。
 
 公明党は比例区で八九八万票を獲得したが、その中にはバーターでの自民党支持者の票も入っている。マスコミの出口調査の結果、比例区で公明党に投票した自民党支持者は約三〇%程度とみられているので、公明党比例区票の三〇%を自民党支持者の票として引くと、公明党の基礎票は六二八万票となる。
 この数字を自民党の小選挙区票から引くと得票数は二六二三万となり、民主党の得票数と大差なくなる。要するに今回の衆院選でも小泉旋風による無党派層の圧倒的支持の上に公明党票が乗ったことが、自民党の圧倒的勝利につながっていることが分かる。
 
翼賛体制下で始まる反対議員潰し
 こうした事実を背景に、創価学会は議席減にもかかわらず、「大勝利」を宣言。投開票から一夜あけた九月一二日付「聖教新聞」には、池田大作名誉会長の次のようなメッセージが掲載された。
 「我らは勝った! 広宣流布の栄光の太陽は昇った!! 偉大なる同志に心から感謝!」
 「創立75周年を荘厳する 大勝利おめでとう!! 戦った福徳は不滅。日本の柱として次の50年へ堂々と!」
  創価学会が日本を動かすとされる「日本の柱」体制である自・公連立体制が維持されたばかりか、自・公両党で過半数どころか衆議院の三分の二の議席を占めたこと。しかも公明党の三一議席と、学会票をもらって当選した議員ニニ四人を合わせれば、衆議院の過半数二四一を上回る二五五議席に達したことも、池田氏を昂奮させているのだろう。
 かって池田氏は、衆議院で多数の議席を占めて自らが国主となる旨の発言をしたが、自・公融合選挙の結果、政界での創価学会翼賛体制はさらに強まったと言えるだろう。
 そうした政治状況を背景に、創価学会は自らと対立する政治家への攻撃を強化している。今回の衆院選で小泉首相は郵政民営化に反対した議員のパージを図ったが、創価学会もまた創価学会翼賛体制が強まったことを背景に、創価学会に批判的な政治家の政界からの駆逐を図る心づもりなのだ。
 九月一九日付「聖教新聞」に掲載された秋谷会長や青木理事長、谷川総東京長、竹内青年部長、佐藤男子部長による「週刊座談会①人権侵害の政治家の末路」には、そうした創価学会の意図が露骨に現れていた。というのも同記事で創価学会首脳らは、公明党と小選挙区で対決した民主党候補や、かって創価学会を批判した元自民党の落選議員らに激しい悪罵を投げつけているからだ。その一部を紹介しょう。
 
 「佐藤(男子部長)…それにしても、先日の衆議院総選挙。結果については、いろんな見方があるだろうが、青年として一点、言っておきたい。それは『宗教弾圧の政治家が没落した選挙だった」ということだ。
谷川(総東京長)…その通りだ。まず民主党の一部議員。一昨年3月に公明党・創価学会を狙った『特命プロジェクトチーム』とやらを立ち上げた。
竹内(青年部長)…その中から9人が今回の選挙に出馬したが、そのうち実に7人が落選した。
谷川…しかも不思議なことに、公明党議員と選挙区で争った政治家は全員、落選した(笑い)。
佐藤…日顕一味のデマ雑誌に投稿していた男! 昨年3月に国会でデマ質問をやって議事録から削除された男!! いろんなのがいたが、みんな揃って落っこちた(笑い)。
青木(理事長)…比例区での復活当選は、なかったのか?
谷川…それが7人全員、比例でも落選した(大笑い)
 
 ここで「昨年3月に国会でデマ質問をやって議事録から削除された男」とは、民主党の樽井良和氏(大阪ー六区)のことを指している。樽井氏は衆院総務委員会で、ヤフーBBから四五〇万人分もの顧客の個人情報が流出した事件で逮捕された人物が、創価学会の組織的犯行と認定されている共産党宮本委員長宅盗聴事件の実行犯だった元創価学会副男子部長や、現役の創価学会の圏幹部だったことから、創価学会への情報漏洩の危険性を指摘した質問をしたのだが、この質問を創価学会は「デマ質問」などと誹謗し、樽井氏の落選をあざ笑っている。
 「日顕一味のデマ雑誌に投稿していた男」とは、筆者が発行する宗教と社会の関係を考える隔週刊誌「フォーラム21」のインタビューに応じた池田元久氏(神奈川6区)のことを指しているのだろう。
 
◆ 元自民党議員もやり玉
 こうした民主党の各候補に加えて、この座談会では郵政民営化法案に反対し、落選した小林興起氏(東京一〇区)や自見庄三郎氏(福岡10区)についても、次のように誹謗している。
 
 「竹内…ほかにも今回の選挙では、学会弾正の政治家が軒並み落選、没落したな!
佐藤…もうとっくにつぶれたが、反学会の謀略団体『四月会』とグルになっていた連中だ。
谷川…たとえば小林興起前代議士(東京10区)。さんざんマスコミで話題になったが、選挙区で惨敗。比例でも届かず、議員の職を失った。
竹内…おまけに秘書が二人も詐偽投票の容疑で逮捕された。その後、二人も逮捕された。
佐藤…平成11年に“公明党の入閣は憲法違反だ”などと大ウソをついて騒いだ男だ。新潟県選出のあの白川勝彦とー緒にテレビにまで出て学会を攻撃してきた。(中略)
佐藤…そのほか郵政大臣を務めた自見主三郎(福岡10区)といった大物も次々と落選。かっては学会を弾圧するための『憲法20条を考える会」の役員だった政治家だ。
秋谷(会長)…なにも今回の選挙だけではない。『宗教弾圧の政治家」の最後は悲惨だ」
 
 この他、創価学会が不倶戴天の敵と位置づけている白川勝彦元自民党代議士をはじめ、創価学会・公明党による言論出版妨害事件を国会で質した塚本三郎元民社党委員長や春日一幸元民社党委員長、さらには村上正邦元自民党参院幹事長や久世公尭元自民党参院議員、田沢智治元参院議員などにも言及。「最後は無残に落選 辞職 逮捕 失脚 転落」などと罵っている。
 
露呈するご都合主義体質
 「四月会」や「憲法20条を考える会」を槍玉にあげて批判する学会首脳だが、両会には小泉首相や森前首相、河野洋平衆院議長や扇千景参院議長、山崎拓元自民党副総裁、加藤紘一元幹事長、安倍晋三幹事長代理、島忖宜伸前農水相など、自民党有力議員の大半が参加していた。
 しかし創価学会は、小泉首相や森前首相をはじめとするこれらの議員を攻撃することはない。攻撃しないどころか、かって公明党の浜四津敏子代表代行が創価学会婦人部の会合で、池田国会喚問を進める急先鋒だとして「絶対落としてください」と絶叫した島村前農水相などを、いまでは平然と推薦する始末。
 もっともこうした議員も、落選したり、司直の手にかかったりすれば、今回の小林氏や自見氏同様、一転して誹謗中傷されることは明白。利用価値があったり、膝下に屈している間は、アメを提示するが、利用価値がなくなったり裏切れば、竹入義勝元公明党委員長や矢野絢也元公明党委員長同様、「不知恩」の輩と位置づけられ、徹底的に排撃されるのである。
 
 こうした創価学会の体質を自民党議員はよく認識すべきだが、目下のところ両者は学会票を媒介に融合の度合いを深めている。
 郵政民営化法案に反対した亀井静香代議士が、「ヒトラー」とよんだ小泉首相率いる自民党と、フランス国営放送フランス2が、「二一世紀のセクト」と評した創価学会が融合した日本の政界。いよいよ創価翼賛体制の下、恐怖政治が始まっていく。
 
 ちなみに「最後は悲惨だ」と言われた自見氏は、平成一九年参院選に国民新党から立候補して当選。平成ニニ年からは金融担当大臣を務めている。また小林氏も、平成二一年衆院選に民主党から立候補し当選。国政に復帰している。
     ----------(つづく)---------96
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