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WEC2013 ステップガイド 入門編(1) WECベースシステムの開発の流れ-2

2013-11-27 01:01:49 | Windows Embedded CE/Compact
WECベースシステムを開発する場合、

大きく二つのパターンが考えられます。


①半製品(製品品質のハードウェアとOS)を購入し、

 ミドル、製品アプリなどを搭載する。

 ⇒自由度は低いが、要件にマッチしたハードウェアが見つかれば、

  製品アプリの開発に集中でき、コストや納期を短縮できそう。



②リファレンスボードからカスタムボードを開発し、

 リファレンスボードのBSP(Board Support Package)をカスタマイズ。

 OS、ミドル、製品アプリなどを搭載する。

 ⇒カスタムボードを開発する大変さはありますが、

  製品に独自性を持たせやすい。



ここで、BSP(Board Support Package)とは、

前回の説明で示した図の「ハードウェア依存部」とブートローダを合わせた、

ボード専用のソフトウェアパッケージです。



ハードウェアとBSPを1から起こすことは、

コストや納期の関係上、ほとんど無いかと思います。

WEC2013 ステップガイド 入門編(1) WECベースシステムの開発の流れ-1

2013-11-25 17:48:39 | Windows Embedded CE/Compact
まず、Windows Embedded Compactベースシステムの構成(概略)を示します。



概略で示すと、WEC2013も他の組込OSと似通った構成になっていることが

わかると思います。



ブートローダは、ストレージ(NANDやNORフラッシュ、SD、CFなど)に格納されたOSイメージを

RAMへ展開するプログラムです。

ストレージ以外だけでなく、ネットワーク経由でOSイメージを取得して

RAMに展開するようにすることも可能です。

※デバッグ時はそちらの方が便利なので、ネットワークブートを利用することが多いです。



OSはコアとなるカーネルと、各種機能コンポーネント、

そしてターゲット・ハードウェアのための依存処理で構成されます。


ハードウェア依存部は、初期化やデバッグシリアル処理などを実装した、

OAL(OEM Adapted Layer)と呼ばれる部分と、

ハードウェアに搭載されたペリフェラル用のデバイスドライバがあります。


各種機能コンポーネントとしては、

FATやFAT32といったファイルシステム、TCP/IPプロトコルスタック、

USBスタックといった様々な機能が提供されています。



ミドルウェア、ライブラリ、フレームワークも様々提供されます。

たとえば、PC用のWindowsで使用されているMFCやATL、.NET Frameworkの

サブセットが提供されます。

※.NET Frameworkのサブセットは、.NET Compact Frameworkという名前になっています。

最近だと、PC用のWindowsで動作するアプリでは、

GUIをXAMLベースで開発することがありますが、

WEC2013でもXAMLベースでアプリのGUIを開発できるよう

フレームワークが提供されています。



サービスとしては、FTPやHTTPといったネットワークサービスが

サンプルとして提供されます。


この各種機能コンポーネントやサービス、フレームワークは、

要件に応じて取捨選択することができます。



WEC2013 ステップガイド Appendix集(1)

2013-11-20 12:30:00 | Windows Embedded CE/Compact
e-con systems社のブログに、

Windows Embedded Compact 7と2013の

アプリケーションについて対比した記事があります。

こちら


WEC2013になって、コンパイラが変わり、

アプリケーションのパフォーマンス向上及び

ビルド後のプログラムサイズが小さくなることが

紹介されています。



簡単な実証実験をしていて、

パフォーマンスについては20%の改善、

プログラムサイズは32%程度のコンパクト化が

報告されています。


プログラムサイズが小さくなるということは、

OSイメージのサイズの縮小や

アプリ起動時のRAM展開が速くなることが期待できますね。




WEC2013 ステップガイド インストール編(11)

2013-11-20 09:00:00 | Windows Embedded CE/Compact
Windows Embedded Compact 2013のインストールが完了したら、

Visual Studio 2012を起動してみます。


①VS2012はTrial版をインストールしました。

 初回起動時に以下のようにプロダクトキーの入力が求められますが、

 キャンセルします。




 試用期間は30日程度なので気を付けてください。



②続いて、VS2012のメニューなどの設定を行います。

 Platform Builder (WEC2013のツールキット)用の環境設定があるので

 それを選択し、「Start Visual Studio」をクリックします。





③環境設定が完了するまでしばらく待ちます。





④Customer Experience Improvement Programの選択画面が表示されます。

 Programへの参加は任意です。



 「Yes...」または「No...」を選択し「OK」をクリックしてください。



⑤Visual Studio 2012が起動しました。





 これでセットアップは完了し、

 WEC2012 ステップガイド インストール編は終わりです。

WEC2013 ステップガイド インストール編(10)

2013-11-19 18:24:11 | Windows Embedded CE/Compact

⑩インストールが完了すると、

 続いてWindows Embedded Developer Update(WEDU)のインストール選択画面に移ります。




 WEDUは、インストールしたコンポーネントのアップデートを

 容易に行ってくれるツールです。

 WEDUのインストールには、ユーザ登録が必要です。

 インストールする場合は、「Register」をクリックしてください。

 インストールしない場合は、「Finish」をクリックしてください。


⑪「Register」をクリックすると、

 以下のようにWEDUのインストール画面が表示されます。



 「Next」をクリックしてください。


⑫Microsoft Accountの入力画面が表示されるので、

 メールアドレスとパスワードを入力し、サインインしてください。




⑬プロファイルなどの登録画面が表示されるので、

 適宜入力してください。

 入力後、一番下までスクロールしてください。

 「Continue」というボタンが現れるので、クリックしてください。






⑭登録が完了すると、以下のような画面が表示されます。

 「Next」をクリックし、アップデートを確認してください。




⑮以上でインストール作業は完了です。

 「Finish」をクリックして、インストーラを終了させてください。


  
 
 

WEC2013 ステップガイド インストール編(9)

2013-11-19 12:55:00 | Windows Embedded CE/Compact
Windows Embedded Compact 2013 Toolkitのインストールの続きです。

前回記事ではインストールできる機能の選択の説明をしました。

どの機能をインストールするかですが、

もちろん、最低でもPlatform Builder for Visual Studio 2012と、

CPU Architectureのコンポーネント(ARM v7、x86)は必要です。


CPU Architectureのコンポーネントについては、

開発するターゲット機器のCPUがARMv7であれば、

ARM v7 Architectureのみインストールするということでも構いません。


XAMLベースのアプリケーションの開発もするのであれば、

Windows Embedded XAML ToolsとBlend for Visual Studio 2012 Templatesも

入れておきましょう。


今回のステップガイドでは、

x86 CPUアーキテクチャを題材に取り上げる予定なので、

ARM v7 Architecture以外のコンポーネントをインストールします。


インストールするコンポーネントが決まったら、

「Next」をクリックし、インストールウィザードを進めていきます。



⑤Shered Sourceのインストールを選択した場合、

 以下のような画面(Shered SourceのEULA)が表示されます。

 ライセンス事項を確認し、同意する場合は「Accept ...」にチェックを入れ、

 「Next」をクリックしてください。




⑥WESTTEK JETCET PDF Viewerのインストールを選択した場合、

 以下のような画面(WesttekのEULA)が表示されます。

 ライセンス事項を確認し、同意する場合は「Accept ...」にチェックを入れ、

 「Next」をクリックしてください。





⑦次にオフラインレイアウトの作成選択画面が表示されます。

 ここでは、オフラインレイアウトの作成は不要です。

 「No ...」を選択し、「Next」をクリックしてください。





⑧続いて、インストールするコンポーネントのサマリーと

 必要なストレージ空き容量が表示されます。

 問題なければ、「Install」をクリックし、インストールを開始してください。





⑨インストールの状況が表示されます。

 インストールが完了するまで、しばらくお待ちください。




WEC2013 ステップガイド インストール編(8)

2013-11-17 23:03:28 | Windows Embedded CE/Compact
ダウンロードが完了したら、インストールを行います。

①ISOイメージをDVDのライティングソフトなどでDVD-Rに焼き、

 開発用PCにDVDを入れてください。

 ※Windows 8であれば、ISOイメージをDVDに焼かなくても、

  そのままマウントできます。



②エクスプローラでDVDドライブを開き、

 Windows Embedded Compact 2013.exeを実行します。




③インストールウィザードが表示されます。

 ウィザードに従ってインストールを進めます。






④ここで、インストールする機能を選択します。


 項目を選択すると、右側に概要が表示されます。


 ・Platform Builder for Visual Studio 2012
   ・・・ Windows Embedded Compact 2013の開発Toolkitです。




 ・Compact Test Kit
   ・・・ カスタムドライバ等のテストスイーツです。




 ・Windows Embedded XAML Tools、Blend for Visual Studio 2012 Templates
   ・・・ XAMLベースUIのアプリケーションを開発するためのツールです。






 ・WESTTEK JETCET PDF Viewer
   ・・・ 3rd Party 提供のPDFビューワーです。




 ・Shared Source
   ・・・ ライセンスに同意することで提供される、OS各機能コンポーネント等のソースコードです。




 ・ARM v7 Architecture
   ・・・ ARM v7 アーキテクチャCPU向けのOSを構築するためのコンポーネントです。




 ・x86 Architecture 
   ・・・ x86アーキテクチャCPU向けのOSを構築するためのコンポーネントです。

       PCアーキテクチャ、Virtual PC、Hyper-V向けのOSを構築するためのBSPも付属します。











WEC2013 ステップガイド インストール編(7)

2013-11-17 10:57:31 | Windows Embedded CE/Compact
Application Builder for Windows Embedded Compact 2013のインストールが完了したら、

ついにWindows Embedded Compact 2013のToolkitのインストールです。


①インストールには、Toolkitとトライアル用のプロダクトキーが必要です。

 どちらもMicrosoftのHPから取得できます。

 まず以下のページにアクセスします。

 http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/downloads.aspx

 クリックすると、大きなサイズで画像が見れます。


 上記ページの「Windows Embedded Compact 2013」の項目の左側の「+」マークをクリックし、

 ツリーを展開します。

 「•Register to download the Windows Embedded Compact 2013 toolkit and get the product activation key.」と書かれた

 ハイパーリンクをクリックします。

②Microsoft Account(旧Live ID)のログイン画面が表示されるので、

 ご自分のIDでログインし(お持ちでない方は登録してください)、

 Profileを確認します。


③続いて以下のようなページが表示されます。

 プロダクトキー(この画像では黒塗りにしています)を控えて、

 「Download Windows Embedded Compact 2013 now」をクリックします。




④以下のようなダウンロードのページが表示されるので、

 「Download」をクリックしてください。



 ダウンロードファイルの選択画面が表示されるので、

 ISOファイルとリリースノート(拡張子docxのファイル)にチェックを入れ、

 「Next」をクリックしてください。

 ダウンロードが始まります。



WEC2013 ステップガイド インストール編(6)

2013-11-13 21:30:00 | Windows Embedded CE/Compact
Visual Studio 2012 Update 3のインストールが完了したら、

次にApplication Builder for Windows Embedded Compact 2013を

インストールします。


①MSDN内の以下のページにアクセスします。

 http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=38819

 クリックすると、大きなサイズで画像が見れます。

  

 Downloadをクリックしてください。

 以下のような画面が表示されます。

  

 VSEmbedded_AppBuilder.exeにチェックを入れてください。

 必要に応じて、Release note.docxにチェックを入れてください。

 Nextをクリックしてください。ダウンロードが始まります。


②VSEmbedded_AppBuilder.exeというファイルがダウンロードされます。

 このファイルを開発用PC上で実行します。


 インストーラーが起動すると、以下のようなウィザードが表示されます。

 ウィザードに従って、インストールしてください。

  


  


 インストールが完了すると、以下のような画面が表示されます。

  


WEC2013 ステップガイド インストール編(5)

2013-11-13 05:41:32 | Windows Embedded CE/Compact
Visual Studio 2012のインストールが完了したら、

次にVisual Studio 2012 Update 3をインストールします。


①MSDN内の以下のページにアクセスします。

 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39305

 クリックすると、大きなサイズで画像が見れます。

 


 言語の選択用コンボボックスで英語(English)を選択し、

 Downloadをクリックしてください。



②VS2012.3.exeというファイルがダウンロードされます。

 このファイルを開発用PC上で実行します。



③インストールウィザードが表示されます。

 ウィザードに従って、インストールを行ってください。








 インストールが完了すると、以下のような画面が表示されます。






 なお、インストール開始時に、

 以下のようなメッセージが表示されることがあります。




 ルート証明書が更新されていない場合に起こる模様です。