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WES7でアプリを動かすための依存関係調査 - 3.6 -

2011-12-31 18:13:53 | Windows Embedded Standard
前回の記事で、アプリケーションが使用するファイルが

どのパッケージに含まれているかを調査するためのツール

『Package Mapper』が64bit環境でうまく動作しないという情報を

お伝えしていました。


※『Package Mapper』はMSのデベロッパーが作成して公開しているツールです。

 http://archive.msdn.microsoft.com/packagemapperからダウンロード可能です。



で、このままではどうしようもないので、

開発者のJ.T.Kimbell氏にメールしてソースを提供してもらい、

調べてみました。


単純にバイナリがAny CPUでビルドされており、

x64環境で実行すると64bitで動作するわけですが、

使用しているライブラリかCOM(恐らくEmbeddedDSI.dll)が32bit版なので呼び出せず、

動作しないようです(汗)。


というわけで、以下の手順でツールを64bit環境でも32bitで動作させるようにすれば、

問題なさそうですね。

①上記サイトから、Package Mapperをダウンロードします。
 ⇒[Download]タブのリンク「pkgmapper.exe」をクリックします。
  

②ダウンロードした「PkgMapperUI.exe」を念のためバックアップしておきます。
 ⇒単純にどこかにコピーしておいてください。

③Windows SDKをインストールします。
 Visual Studio 2008をインストールされている方は、すでに入っているかもしれません。
 私の環境では、VS2008をインストールしていますが、
 Windows SDKの6.0Aが入っていました。

④Windows SDKの以下のフォルダに入っているツール「CorFlags.exe」をコマンドプロンプト上で実行します。
 CorFlags.exeのあるフォルダ:Program Files¥Microsoft SDKs¥Windows¥(バージョン)¥bin
 実行例
 >CorFlags.exe (Package Mapperのあるフォルダ)¥PkgMapperUI.exe /32bit+


次回(こそ)は、Package Mapperを使用したパッケージの調査方法をお伝えします(笑)。



本年も本サイトを閲覧頂きありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いします!!!

ではでは、よいお年を!







UI/UXセミナー資料公開

2011-12-20 23:27:04 | Windows Embedded関連
ET2011の資料公開に続き、

マイクロソフト社で開催されたWindows Embedded UI/UXセミナー 東京の

セミナー資料が、ホームページからダウンロード可能になっています。

こちらのページからドウゾ。

http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/events/japan-seminar-fst-ux-2011-11-25.aspx


ん、このセミナー、タイトルに「東京」ってついてますね。

ということは、これから大阪とか名古屋でも開催するのかな?



セミナーといえば、今日、マイクロソフト社で、

シンクライアントセミナーが開催されてたんですよね。

業務多忙でいけなかったですが(-_-;)

こちらも資料公開待ってますっ(>_<)

ET2011の講演資料DL

2011-12-20 19:27:21 | Windows Embedded関連
11/16~11/18に、パシフィコ横浜で開催されたET2011における、

マイクロソフト社プライベートカンファレンスの講演資料が

マイクロソフト社のHPからダウンロードできるようになりました。


ダウンロードはこちらからドウゾ。

http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/events/japan-exhibitions-et-2011-11-16.aspx



マイクロソフト社のブースで開催された

ミニセッションの資料もダウンロードできるようになっています。


プロファイルへの登録が必要ですが、

無償でダウンロードできます。


参加できなかった方、

ぜひダウンロードして資料を確認ください!



WES7でアプリを動かすための依存関係調査 - 3.5 -

2011-12-19 03:06:51 | Windows Embedded Standard
前回の記事では、WES7で動作させるアプリの

依存関係を調査・解析する方法を解説しました。


今回は、調査した依存関係をもとに、必要なパッケージを洗い出す・・・予定だったのですが、

ちょっとアクシデントが。

今回、必要なパッケージを紐づけるためのツール「Package Mapper」が、

実は動作環境として64Bit対応していないとのこと。

私のこのブログを書く兼デモ用PCは、64Bit版のWindows 7を動かしているのですが、

Package Mapperを動かしてみると、途中でエラーになるので、

調べてみたら、Package Mapperのダウンロードサイトに記載が・・・。


現在、他の方法を模索中なので、少々お待ちください(-_-;)。



Windows EmbeddedとIPv6 - 1 -

2011-12-17 09:59:30 | Windows Embedded関連
先日、IPv6関連のとある会合に参加してきたのですが、

ネットワーク技術はホントに広くて奥深いですね・・・。


会合にはいろんな方が参加されていて、

それぞれの業界や分野も違うので、話を聞いていてとても新鮮です。

⇒知識が追いつかず、話に参加できないのがもったいない・・・・(-_-;)



閑話休題。


度々セミナーなどでも紹介していますが、

Microsoft社が提供する組込機器向け汎用OSである

Windows Embedded Standard 7(WES) や Windows Embedded Compact(WEC)は

既にIPv6に対応しています。


IPv6対応していると謳っているだけでなく、

IPv6 Ready Logo認証を取っているんですね。

参照⇒IPv6 Ready Logo Program Approved List

Vendor Nameを『Microsoft』で検索してみてください。


WES7は、ベースとなるクライアントOS「Windows 7」がIPv6対応しているので、

WES7も対応していると言えます。

デスクトップ向けOSとしては、Windows Vista以降が認証を受けているようですね。

Windows XPもIPv6のプロトコルスタックは乗っています。

Windows XP SP3をベースとしているWindows Embedded Standard 2009も

IPv6通信できますが、IPv6 Ready Logo 認証までは取られていないようですね。


WEC系では、Windows CE 4.2の時代から取得しているようです。



なんとなく、どうせIPv6対応といっても、プロトコルスタックだけだろうな・・・

な~んて失礼なことを思いながら、

このブログを書いているPCに入っているCE 6.0のソースコードを見てたんですが、

サンプル提供であるFTPサーバ機能ですら、

IPv6対応していました

ちゃんとIPv4/IPv6両方で通信されるよう考慮されてました

Microsoftさん、すみませんでしたっ



ちなみに、FTPサーバ機能のソースコードは、

以下のフォルダに入っています。

%_WINCEROOT%\PUBLIC\SERVERS\SDK\SAMPLES\FTPD

※『%_WINCEROOT%』はWEC開発用アドインPlatform Builderのインストール先フォルダです。

気になった方は是非確認してみてください。

















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マルチコアとCompact 7

2011-12-16 23:40:32 | Windows Embedded CE/Compact

マイクロソフト社で開催された、

『マルチコアの Compact 7 をスムーズに立上げる為のセミナー』

に参加してきました。

タイムテーブルなどはこちら


参加者は思っていたよりも多くなかったのが意外でした。

というのも、現在の組込機器では、シングルコアのCPUでは

性能、省電力、発熱、コストなどの問題で、

これ以上のクロック数アップはあまり得策ではないと考えられ、

今後は・・・というか、すでにマルチコアCPUの採用が始まっているからです。


PCアプリだと、Intel社などが結構マルチコア向けのアプリ開発セミナーをされてますよね。

組込みもマルチコアを考慮したシステム構築が重要になると思っています。


で、セミナーですが、

業務の都合で途中から参加だったのですが、

講師がWindows Embedded 業界ではおなじみ、伊藤さんも登壇され、

Compact 7でマルチコアシステムを構築した際の

確認・デバッグ方法がわかりやすく紹介されていました。


恥ずかしながら、リモートツールについてもお勉強させていただきましたっ(汗)

そのうちブログで書きますかね。


京都マイクロさんからは、

マルチコアCPUの評価ボードを出されているそうで。

いろいろ試すにはちょうどいい感じのスペックと価格なんで、

会社で買ってもらえないかなぁ・・・な~んて(笑)。



最後のパネルディスカッションは、

安価な箱ものに押されまくっている日本の製造業について・・・的なお題で、

オフショアや品質確保、技術力についてなど、

興味深いトークがされていました。


某国製の安いタブレットなども、

それなりに需要があったりして、

日本で作るものとの棲み分けが出てくる気もしますし、

日本品質というのも、あるところにはあるし、

無くなっている面もあるし、

これからどんな開発をしていくべきなのか、

考えさせられたパネルディスカッションでした。


マイクロソフト社のセミナーは、

いろんなパートナー企業が登壇されて、

様々な分野での話が聞けて面白いです。


あ、もしかすると来年早々にも、自分が話さなきゃ・・・ですが(-_-;)

が、頑張ります・・・・。
















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WES7でアプリを動かすための依存関係調査 - 3 -

2011-12-15 23:36:53 | Windows Embedded関連
ノートPCの液晶画面に原色の縦線がっ(-_-;)

買って一年も経ってないのに・・・気分がブルーです(T_T)


話はさておき、

前回の記事では、WES7で動かすアプリの動作を、

Sysinternalsツールの一つ、Process Monitorでモニタリングしました。


今回はモニタリングした結果の解析です。


通常このツールは、エラーなどが発生した際の原因特定に使われることもあり、

モニタリング結果の解析のための仕組みが備わっています。


例えば、ツールバーは以下のようになっています。



真ん中付近に、ライフルのスコープみたいなマークがありますが、

これはVisual StudioのSpy++ツールを使用したことがある方は、

ピンときますよね。

このスコープをドラッグして、

解析したい対象のアプリのウィンドウにドロップすると、

その解析対象のイベントのみが表示されるようフィルタリングされます。



まぁ、WES7で動かすための解析では、この機能は使わないんですが(笑)。

先ほどのスコープのアイコンの隣にある、

プロセスツリーを表示するアイコンをクリックしてください。


そうすると、モニタリング中に起動していたプロセスの一覧が表示されます。


対象アプリケーションのプロセスID(プロセス名の隣に記載されている数字)をメモっておきます。

例えば、この場合ではmspaintが4776というプロセスIDで動いていました。


つぎに、プロセスツリーを閉じ、フィルターアイコンをクリックし、

フィルター用ダイアログを表示します。

まず、先ほど特定したプロセスIDのフィルターを作成します。



ダイアログの上段の指定が、[PID is 4776]となるように

コンボボックスとエディットボックスを設定します。

その後、[Add]ボタンをクリックしてください。


リストが指定したプロセスIDが表示されるようフィルタリングされるので、

そのリストの中から、Operationが[Load Image]となっている行をみつけだし

右クリックメニューを表示して、[Include 'Load Image']を選択します。



今度は、リストが指定したIDのLoad Imageイベントのみが表示されます。

次に同様の処理で、Result がSUCCESSの行を見つけて、

右クリックメニューを表示して、SUCCESSのフィルタも追加してください。


続いて[Tools]メニューから[Count Occurrences]を選択します。

Count Value Occurrencesダイアログが表示されるので、

[Column]コンボ ボックスから[Path]を選択します。

そして[Count]ボタンをクリックします。



最後に[Save]ボタンをクリックし、ファイル名を指定してリストのデータをCSV保存します。



この一連の操作で何をしたかというと、

対象プロセスの実行時IDをもとに、

プロセスがDLLのロードに成功したイベントを探し出し、

ロードされたDLLのPathを列挙してファイル保存しています。


次回はこの出力結果をもとに、

アプリケーションに必要なパッケージを選定します。




WEC7のアップデート(2011年11月分)

2011-12-14 18:04:01 | Windows Embedded関連
Windows Embedded Compact 7の

マンスリーアップデートがリリースされました。

ダウンロードはこちらから↓↓↓

Windows Embedded Compact 7 Monthly Update November 2011


ファイルシステムやCTK(Compact Test kit:テストスイート)などに対する、

9つのQFEが含まれています。

個人的には、

[111129_KB2634122]

This update addresses an issue with NLS function not working correctly with DEFAULT_LOCALE flag = ja-JP locale.

が、気になりました。

日本語の特定の文字の変換処理に問題があったんですね(-_-;)。


その他のアップデートもご確認ください!





















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WES7でアプリを動かすための依存関係調査 - 2 -

2011-12-13 21:22:34 | Windows Embedded関連
KINECTに必要なパッケージを調査する方法にたどり着くのに

時間がかかりそうなので(-_-;)、

・・・タイトルを変えましたっ(笑)

前回は、WES7でアプリを動かすためには、

依存関係を調査して、必要なパッケージをOSに含める必要があるね!

・・・的なことを話しましたが、

今回からはその必要パッケージの具体的な調査方法を解説していきます。


まず、Sysinternalsをダウンロードします。

Windows Sysinternalsは、様々なトラブルシューティングや管理に適した

ツール群の総称です。

いろんなツールがあります。

今回はProcess Monitor(Procmon.exe)を使用します。

ツール単体であれば、以下のサイトからダウンロードできます。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb896645


上記以外のツールもZIP圧縮で1セットにしたSysinternals Suiteというのも

以下からダウンロードできます。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb842062.aspx



さて、さっそくProcess Monitorをダウンロードして、

起動してみてください。

(クリックすると、大きなサイズで見れます。)



最初にライセンスの同意画面が出るので、

問題なければ[Agree]をクリックしてください。



下記のような画面が表示されます。

(クリックすると、大きなサイズで見れます。)




起動直後にいきなりモニタリングが開始されます(笑)。

[File]メニューから[Capture Event]を選択するか、

[Ctrl + E]キーを押すと、モニタリングが止まります。


ちゃんと止まりました(笑)?



では、このツールを使って、

WES7に含めるアプリケーションが、どんな処理を行っているかを

モニタリングします。

他に起動しているアプリケーションや、

Windows Updateなどの無関係なサービス群は停止・終了させておいてください。


Procmonでモニタリング開始後、

WES7に含めるアプリケーションを起動し、

そのアプリケーションが使用する機能をすべて実行します。

ソフトウェア開発でのシステム試験を行うイメージです。

起動して終了させるだけだと、

ある機能で動的に呼び出しているライブラリといった依存関係を

検知できないからです。

すべての機能を動作後、

Procmonのモニタリングを停止します。


今回はここまで。

次回は、モニタリング結果の解析を行います。

















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Windows Phone アプリの登録 - 1 -

2011-12-12 20:49:52 | Mobile関連
先日、N社が主催するWindows Phone 7.5 の

アプリケーション開発ハンズオントレーニングを受講してきました。

マイクロソフト社のご厚意で、Market Placeへの登録料1年分(9800yen)が

無料になる特典つきのセミナーです(>_<)


11月中旬に申し込みしたんですが、近日の予約がいっぱいで、

12月初旬の受講になりました。

結構参加者が多くて、席は9割がた埋まってましたね。


ハンズオントレーニングは、

C#経験者が対象だったのですが、

VC++をメインで使ってるナカタでもすんなりこなせました。


Twitterの閲覧アプリなどを作成して、

Market Placeへの登録まで一通り行うという内容です。


自分のTwitterを見るアプリを開発してもあまり意味がないので、

Windows Embedded の啓蒙を兼ねて、

某eMVPのI氏がTweetしている「WinEmb」アカウントのつぶやきを見れるアプリに

仕立てておきました(笑)。


三日くらいで審査が通って、

現在Market Placeに公開されていますっ(>_<)


が、まだ私、Windows Phone持ってない・・・(-_-;)

いや、Nokiaが最近リリースしたWindows Phone 7.5搭載の端末を買おうとは思ってるんですが、

SIMフリー版が日本のAmazon等で出てなくて・・・。


早く端末買って、いろいろいじりたいなぁ(>_<)