先週の土曜日は全日本選手権でした。
そういえば昨年は岩手の八戸で美味しいお酒飲みながら応援してたなぁ。。
一年は早いものです。
という事で、今年は島根県の益田市が舞台。
島根県といっても日本海側の限りなく山口県に近い位置で、大阪から400km以上あり,車の移動もなかなか大変なところです。
大樹がサポートを受けているBHバイクさんもかっけつけてくれていて、バイク整備はバッチリ!!
コースは静かな山あいを舞台に長い峠は無いもののスタートしていきなり二段階で直線的に登る7%の坂が登場し、一旦下ってはまた少し登り、長い下りのあとは、厳しいアップダウンが続くような1周14.3kmを11周回、総距離156km、獲得標高は3553mになる。
そんなタフなコースを雨がパラつき少し蒸し暑い中、お昼12時ジャストにスタート!!
123名の選手がスタート地点から直ぐに左折して7%のパワークライムへと消えていく。
スタートして直ぐに8人ほどの逃げグループが形成され、集団はそれを容認したのか登りで観戦していると道幅いっぱいに広がって登ってきた。
序盤から中盤にかけては逃げグループとのタイムギャップを1分半ほどに保ちながら集団は談笑しながらマッタリとサイクリングペースで進む。
大樹も集団前方でオシャベリしながらリラックスしているよう。。
均衡が敗れたのは終盤に差し掛かろうとする8周回目!
マッタリしていた集団が帰ってくると何があったのか活性化された集団は何個かのグループに分かれバラバラになり縦に長く伸びている!
誰がかけたのかは知らないが、凄まじい破壊力だ!
大樹は最前線辺りの追走グループにいて、あっという間に逃げグループを吸収!
30名ほどの大きな逃げグループとなり、そこからまたアタックがかかり5名ほどが先行。
それを二十数名が追う形となるがそれも直ぐに吸収。生き残った選手でアタック合戦の様相を呈し、ドロップする選手も出てくる中、ヨーロッパで走る石上選手と日本のプロツアーで走る松田選手がアタック!
二人共にエカーズで、強いのはみんな分かっているはずだが、これまた強い選手が沢山残っているので、集団の方が有利と判断したのか逃げを追わずに20秒ほどの差ができ、しばらくタイム差をキープしてレースが進むみ、そのまま最終周回までいき、最終周回で捕まえてある程度の人数でのゴールスプリトになるかと思われたが、タイムギャップが開き二人がフィニッシュラインを越えてから40秒で追走の大樹を含む十数名の追走集団がジャンを聞きながら最終周回へ!
プロに学生、海外組と現在日本のU23で強いと言われている選手はほぼ出揃ったこの大会。
最終周回に入ったのは20名・・・・
もうすでに100名以上の選手が自転車から降ろされ、勝負に絡んでいるのは逃げの二人と追走の12名ほど。その14名ほどは名前の知れた選手ばかり。
2対12で捕まえるだろうと思っていたが、逃げの二人から最終周回に入って最初のパワークライムで石上選手が全開のアタック!
松田選手をおいてけぼりに、グングン集団からもタイムギャップを広げる!
追走グループでも動きがあり、追走が8人に!
逐一、実況がスピーカーから流れるが、動きがあるたびに選手の名前を読み上げ、大樹の名前が呼ばれるかいつもハラハラドキドキする。。。
大樹もなんとか追走グループに残っているようだ!
しかし、最終周回で常に動きがあり前の逃げにブリッジをかけようとする選手などの動きも活発で、なかなか綺麗にローテーションを回して前を追うような感じではなさそう。。。
これはマズイな〜・・・と思ったとおり、石上選手は一人でガンガン踏みまくり追走との差を1分半にまで広げる。
強い!
進学もせずにヨーロッパに渡った男の気概を感じさせる走りだ!
フィニッシュ地点に流れる実況も差が詰まるどころか、2分以上に開いたことを伝え、残り距離が段々と短くなってくる!
そして、そのまま一人、コミッショナー等の車を引き連れてホームストレートに現れ、単独で両手を上げてフィニッシュ!!
少し遅れ、追走に吸収されるかと思った松田選手も逃げ切って2位でフィニッシュ!!
追走の8名は途中、タイム差を確認して追走するのは諦め3位争いに切り替え牽制に入ったのかタイム差は1位の選手がフィニッシュしてから3分ほどでホームストレートに現れた!
ラスト300mからゴールまでダラダラ登りの直線となる。
ゴールゲートが見える中、横一列からスプリント開始!
表彰台最後の一角、3位をかけてのゴールスプリントだ!!
獲得標高3553m、156kmを走りきり最後の力を振り絞ったスプリント!!
8名が目の前を通り過ぎる!
「まくれ〜!!、前でろ〜!!させ〜!!大樹〜!!」
オヤジの声もテンションマックス!!
しかし、集団のトップを獲ったのは先日、全日本学生個人TTのタイトルを獲った慶応の選手!
大樹は4番手、6位でのゴールとなった。。
ん〜、ロードレースは展開に寄って大きく変わってくるが、石上選手は文句なしに強かった!
大樹も今の持てる力を出し切っての6位。
しっかり休んで、後半戦のインカレ、そして今年はツール・ド・北海道も待っている!
もう一度、走り込んで頑張れ!!
結局、123人出走で、完走者は15人。
厳しいね〜・・・
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