第8回読書会を市立図書館ミーティングルーム4にて開催しました。
今回取り上げた本は、宮本常一「忘れられた日本人」です。
本作は、そのタイトルの通り、近代化とともに忘れられていってしまった日本の農村の文化・習慣の詳細が生き生きと記されている、宮本常一の代表作です。
丹念なフィールドワークによって収集された山村の暮らしの様子が、民俗誌として表現されています。
当日は、参加者の皆さんが、自身の幼少期の生活の体験談を披露され、いつにも増して和やかな会となりました。
【印象に残った参加者の感想】
・さまざまな地方の歴史、文化のお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。
・日本の田舎の暮らしぶりがよくわかった。日本では、「寄り合い」が中心で、お互いの結束を強くするための集まりであることがわかった。自分の田舎では文化の共有をしていた。年中行事(正月・盆・月見)を大切にし、心豊かな生活が送れていたことを思い出します。
・改めて民俗学を学んでみたいという気を起こさせてくれた。もはや、ノスタルジーの世界か?
・田舎で過ごした頃を思い出しました。農民が育てた風土を改めて考えさせられました。
・日本の村をたずねてその土地の人々の生活を、色々と視点を移しながら、ああ、この時代こういう生き方がとても関心のある内容だなと気づき、半分位しか読めなかったことが残念でした。とても大切な「忘れられた日本人」でした。最後まで、もう一度読みたい本です。
第9回は12月25日(金)谷崎潤一郎「細雪」
資料は市立図書館で準備しております。
市立図書館ミーティングルーム4でお待ちしています。