第6回読書会を市立図書館ミーティングルーム4で開催しました。
今回取り上げた作品は、小島信夫『アメリカン・スクール』です。
戦後間もないころの日本、アメリカンスクールを見学に行く日本人教師の一団。
彼らの、敗戦国の国民である日本人として英語に接する際の複雑な感情、アメリカンスクールに到着するまでの6キロの強行軍とスクールに到着してからの出来事を描いています。寓話として読むこともできます。
【印象に残った参加者の感想】
・山田先生、ミチ子先生(英語教育に積極的)、伊佐先生(英語教育に消極的)と立場は分かれてても、敵国であるアメリカの言葉を教えなければならないというジレンマに陥っていた先生たちの大変さを思い知らされた。より良い形での英語教育が進歩していってほしいと思う。
・小島信夫の作品は初めて読みました。戦後の日本、占領下の日本でどのように英語が普及されたのか、英語を受け入れたのか興味があり、とてもおもしろく読みました。
・この作品が芥川賞作品だと知ってびっくりした。それほど感動した訳ではないが、何度も読み返して人間の心の機微を穿つ作品だと感じるようになった。
第7回は10月23日 芥川龍之介『地獄変』です。
資料は市立図書館で準備しております。
市立図書館ミーティングルーム4でお待ちしております。