陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のアスリート、ソチでの熱戦2014(一)

2014-02-19 | フィギュアスケート・スポーツ
先週のできごとでしたのでリアルタイムにお喜びしたかったのですが、差し迫った事情がありまして遅れました。今回も結果のみ簡潔報告で恐縮ですが。

絶好調で開幕中のソチ冬季五輪。本領発揮できず涙を呑んだ方もいれば、大躍進の成績を残された方もいろいろ。勝負の行方は蓋を開けてみないとわかりませんね。

フィギュスケート団体戦では、羽生結弦選手一位、浅田真央選手三位でシングルのショートを終えたものの、フリーでの町田樹選手、鈴木明子選手の健闘むなしく、アイスダンスのリード姉弟、ペアの高橋・木原組のがんばりもありつつ、総合五位でメダルには届きませんでした。団体戦はまだまだはじまったばかり。今後に期待しましょうか。

個別でのペアは高橋・木原組は予選で足踏み。
一年でペアを組んでここまでこれたのだから、むしろ凄いとは言えますね。四年後を楽しみにしましょう。
アイスダンスのリード姉弟もショート21位で僅差で予選落ち。こちらも残念ですが、よくがんばったことと思います。

さて注目の男子シングルはといえば。
な、なんと。あの羽生結弦くんがやってくれました。ショート、フリーともに首位にて金メダル。フィギュア史上初の男子ゴールドメダリスト、日本での冬季五輪金メダル十個めとなります。二位はカナダのパトリック・チャン。三位はカザフスタンのデニス・テン。表彰台をアジア勢が独占したことも驚きですね。

前回バンクーバーの銅メダリスト・高橋大輔選手は最終六位に。町田樹選手はショート11位から挽回して五位に。羽生選手はあいかわらずダントツ首位でしたが、わずかにチャン選手が追い上げる展開。町田選手の11位ぐらいまでは僅差で選手がひしめきあっていたんですね。テン選手はショートでは9位でしたし。全体的にレベルの高さが伺える好試合だったと言えるのではないでしょうか。

四年前のバンクーバーでは、四回転を避けたのに金に輝いた米国のライサチェック選手と、四回転に挑戦した銀メダルのプルシェンコ選手の明暗が、ずいぶんと物議を醸しました(氷上のエース、初快挙!(前))。ルールも改正されてジャンプが飛べる選手が有利になったので、日本人にとってはメダルは遠のくかのように危惧されていたのですが。あれから四年で、羽生選手はじめ日本の若手がどんどんチャレンジしてきている。今回プルシェンコ氏は棄権してしまったでのすが、彼の果たした功績は大きいでしょうね。そして、言うまでもなく高橋選手の四年前の快挙がなければ、日本人選手総勢のレベルの底上げもなかったことでしょうし,弟分の町田選手の踏ん張りも。

フィギュアスケートについては女子シングルを残すのみ。
時間があれば各個人について振り返ってみたいですね。

スノーボードで十代の若手選手が銀、銅に輝いた一方で、最近、耳目を集めたのが41歳の葛西紀明選手の銀メダル獲得。冬季五輪ジャンプでの最年長メダリストとなります。団体でも銅メダルに貢献しました。長野五輪でスキー団体が優勝した時にはメンバーを外されたそうです。ご家族の痛ましい事実も報道されていましたが、被災地出身の羽生選手もふくめ、苦杯を舐めたからこそ勝利が輝かしいわけですね。


【関連記事】
ソチ冬季五輪開幕
バンクーバーからはや四年。世界の氷傑たちがくりひろげる熱闘の18日間がはじまった。団体戦シングルでは羽生結弦選手、ダントツ首位。浅田真央選手は三位。


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