陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「オーシャンズ11」

2010-08-11 | 映画──SF・アクション・戦争
2001年の映画「オーシャンズ11」(原題 : Ocean's Eleven)は、ブラッド・ピットの出演作として有名ですね。ただし、こちらは準主役といったポジション。
アメリカお得意の犯罪映画か、と侮っていたのですが、それなりに楽しめました。
1960年の「オーシャンと11人の仲間」という映画のリメイクだったんですね。

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仮釈放された窃盗犯ダニー・オーシャンは、失ったものを盗み出すべく、ある作戦を計画。
かつての友人ラスティーの助けを借りて、集めたメンバーは十一人。どれもみな、犯罪のプロフェッショナルばかり。

ターゲットは、ラスベガスのカジノの収益が入金される完全装備の地下金庫。
しかも、カジノのオーナー、ベネディクトは、オーシャンの元妻テスを巡って、因縁の相手だった。

単なる現金強奪のトリックを見せるのみならず、別れた妻の愛を取り戻そうとするあたりが、まあなんとも、こころ憎い。
けっきょく、オーシャンはお金も愛もまんまと騙しとれたわけです。この奥さん、旦那が窃盗犯だから見切りをつけたのはわかるけど、鞍替えした男もけっきょくお金がらみ。よりを戻しても果たしてうまく行くのかな、とは思いますけど、恋愛劇でもないのでどうでもいいことですね。


主演は「パーフェクトストーム」のジョージ・クルーニー。いかさまトランプ師に、ブラッド・ピット。スリの達人に、「グッド・ウィル・ハンティング」のマット・デイモン。妻のテス役にジュリア・ロバーツと、自分が知るだけでもそうそうたる顔ぶれ。
監督はスティーヴン・ソダーバーグ。

元妻が美術館の館長という役柄のせいか、作中にジョルジュ・ブラックのキュビズム絵画など、モダンアート作品がちらほら映っていました。あくまで、それが楽しめた理由。

ちなみに「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」という続編まであるんですね。「オーシャンズ12」は、いつぞやTV放映していましたが、途中から飽きて投げ出してしまいました。場面の切り替えが早く、感情的に入れこめない人物が多すぎて、ついていけませんでした。ありきたりなんですが、裏稼業の人びとを主役に据える場合、ある程度の良心の呵責だとか人情の一片でもみせないと、日本ではウケないのでは、と考えさせられました。

ブラピが出演した2000年作の英国映画「スナッチ」も、おしゃれな音楽と映像美で見せるクライムムービー。残念ながら、私の性には合わなかったようです。


オーシャンズ11(2001) - goo 映画

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