陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「センター・オブ・ジ・アース」

2013-01-09 | 映画──SF・アクション・戦争
2008年作のアメリカ映画「センター・オブ・ジ・アース」は、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を下敷きにしたアトラクションふうの冒険ファンタジー。H. G. ウェルズ原作の「宇宙戦争」もそうでしたけれど、一世紀近く前の古典的SFを現代に映像化すると、ひどく陳腐に感じてしまいます。

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地球物理学者のトレバー・アンダーソンは、ある日、甥のショーンを預かる。ショーンの父マックスは有名な学者だったが、10年前から行方知れずになっていた。兄の遺留品であるヴェルヌの『地底旅行』のメモ書きを手がかりに、アイルランドへと飛ぶふたり。そこで山岳ガイドをしていた女性ハンナ・アスゲリソンの案内で、火山近郊を探検しはじめるが、ひょんなことから地底へと達してしまう…。

東京ディズニーシーの同名アトラクションを題材にしただけあって、この三人組が襲いかかるピンチの連続を痛快にくぐり抜けていくアクション。猛スピードで走るトロッコに乗ってしまったり、恐竜に追いかけられたり、獰猛な魚のいる危険な大海を渡ったり、人食い植物に狙われたり…と、いずれもどこかで見かけたシチュエーションです。

ドラマとしての面白さは追求されておらず、最初気持ちがばらばらだった三人が結束していくというお約束ではありますが、恐さはあまりなく、「スパイ・キッズ」のようなドタバタ劇。家族向けでそこそこ楽しめるエンターテインメントですね。

主演は「ハムナプトラ」シリーズ(「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」)の主演で有名なブレンダン・フレイザー、ジョシュ・ハッチャーソン、アニタ・ブリエム。
監督はエリック・ブレヴィグ。

日本でははじめてのフル3D仕様での劇場公開作品だったようですが、テレビで観ると映像の色あいが奇妙だったり、スピード感が失われたように思えますね。恐竜や海獣などは立体的なんでしょうけど肉のマッスがなくて、透明な織物でくるまれているような印象をもちました。

ヴェルヌの同名原作は、1959年に「地底探検」というタイトルで映画化されています。


(2010年7月4日)



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