陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

「マリア様がみてる 4thシーズン」第二話

2009-01-15 | 感想・二次創作──マリア様がみてる
【註:このブログのレヴューは虚妄と背徳に満ち満ちております】


ごきげんよう、お姉様がた。
こころのタイとおつむのネジとお腹が、みごとに緩みまくっている管理人です。
「マリア様がみてる 4thシーズン」第二話の感想をお送りいたします。

本日の主役は、細川夕子(中の人:姫宮千歌音)です。
ええ。誰がなんといいましても、彼女が主役ったら、主役なんです、このブログ的に(またかってなローカルルールですか)

この夕子さん、水野蓉子さま(中の人:セーラージュピター)に言わせたら、どこぞのたぬき、あ、いえいえ、紅薔薇の蕾こと福沢祐巳(中の人:69位)に似ているんだそうです。つーことは、そのうち主役交代も近いね。あ、でもこの番組は、妹か姉がいないと主役になれないシステムです。まぁ、どうしましょうったら、どうしましよう?

そんなわけで、妹や姉もいない夕子さんは、リリアン女学園の文化祭に正々堂々と入場できません。
塀のなかは、天使のような無垢な笑顔のつどう乙女の園。聞こえてくるのは、キャッキャ.ウフフ♥いやン、お姉さまったら、もう~バカ~ん♪と甘い囁き。めくるめく繰り広げられている女子高生のリリカル・パラダイス。とても羨ましい!たいへん眩しすぎます!買い物かごと健康サンダルが似合ってしまう、子持ちの主婦たる夕子さんには、ちょいと遠い世界でした。

それでも、やはり諦めきれないご様子の夕子さん。なんとか塀をよじのぼって、不法侵入しようとします。そんな夕子さんを電柱の影からこっそり覗いてせせら笑っているのが、セクハラ大魔王こと聖さま(中の人:ウィンリィ・ロックベル)でした。瞳子(中の人:鎧の弟)のドリルでも修理してろ。

いくら古めかしい女学園といえども馬通学は禁止されていますから、サンジュストで、ハイヨー、シルバー~ッ!(馬の名前が違いますが?)と、飛び越えちゃうこともできません。ライジング・ユニコーンも恥ずかしいから無理です。たいへん、困ってしまいました。
それでも、夕子さんには、こんなベルリンの壁のような塀を乗り越えてでも、どうしても逢いたいひとが学園にいたのです。
しかし、その意中の人、桂さん(中の人:来栖川姫子)は、この乙女の花園で、かなり救いようのない扱いをうけていました。学園祭のお芝居ではした役だったり、屋台でつくったクレープをどこぞの猫耳になじられたり、志摩子さん(中の人:レーコ先生)のサイン会に行って無視されたり、別の志摩子さんにうっかりおかんむりを買って地獄に流されそうになっていました。

夕子さんははやく桂さんに、逢いたくて逢いたくって、たまりません。もう、どうにもとまらな~イ♬うらら、うらら、うらうらで~♪な山本リンダ状態。そんな想いが通じてしまったものでしょうか。いつのまにか、どうやったものか、入場チケットを入手して侵入成功。きっと、中の人の裏つながりで能登にもらったのでしょう。能登、かわいいよ、能登。

んが、しかし!ここで大問題が!!
塀をのぼるのに体力を使いすぎた夕子さん(中の人:セイバー)、校門をくぐったとたん、盛大なお腹のサイレンを鳴らしてしまいました。これは、たいへん恥ずかしい。
桂さん探しをやめて、速攻で足が向かったのは屋台のおでん。喰いだしたたらとまらない、かっぱえびせんな夕子さん。そこを皮切りに、そこたしの屋台を渡り歩いてしまう、大食漢の夕子さんです。もしかしたら、からだの八割が胃袋でできているのかもしれません。脳内メーカーにかけたら、おもしろそうです。たぶん結果はこんな感じ。(←んなわけないだろ!)

しかし、夕子さん(中の人:ムラクモのかおん)が求めていたのは、甘い玉子焼き、いやいや、きわめて硬度のたかいクッキーでした。桂さん(中の人:ひみこ)のお手製のやつです。あの顎が砕けそうなほどの歯ごたえがたまらないそうです。しかし、ふつうそんな保健所にガサ入れされそうな食べモンを売っているキトクな露店はございません。あたりまえです、みんな和歌山の毒カレーで懲りてるんですから。
それでも、殺人クッキー探しをやめない夕子さん。すっかりこの界隈で不審者扱いをうけてしまいます。とうとう、誰かおせっかいさんが通報してしまいました。たぶん、由乃屋あたりでしょう。ここの管理人に嫌われてますから(酷ッ)

その結果。
主福沢祐巳(中の人:八神はやて)の密命をうけた乃梨子(中の人:シグナム)に剣を振り回されておっかけられたり、新聞部の真美さん(中の人:スバル・ナカジマ)にリボルバーナックルを浴びせられたり、とさんざんな目に。
やっぱり、主役の座はなかなか奪えないようです。

ぷぎゃーと喚いて泣き叫ぶお騒がせな夕子さん。
けっきょく、祥子さま(中の人:藤村大河)につまみ出されてしまうのでした。その頃、桂さん(中の人:間桐桜ただし黒いほう)は祐巳さん(中の人:遠坂凛)のために、お料理をつくってあげていたのでした。


───みたいな、とっても、たのちいお話でした(嘘をお言い(殴))



えーと、まじめな話ですね。
原作のとおりにストーリーは進んでいましたけれど。ちょっとはしょりすぎた感がしないでもなく。
たとえば演劇部の劇が終わったあとの瞳子を連れだって祐巳と一年生の出しもの巡りをする場面は、もっと詳しくやってほしかったような。だって、あのカット、先週の次回予告にでてたぐらいですから重要シーンかと思っていたのに。みょうに大げさな異空間演出で交わされた気分。

可南子と夕子の再会シーンはよかったです。親父がじゃまでしたけど。しかし、この頃からこんな昼ドラみたいな設定に驚いてしまった。
川澄姐さん目当てで観ていましたが、声はのだめに近かったですね。でも、可南子相手のときは、あのあやちー独特の凛とした感じが、声の芯としてあって、嬉しかったです。

ま、この話、いちばんの見どころは最後の祥子さまが出した課題にあるんだから、しかたがないか。
でも、この物語の妹をもったら一人前という倫理観は、嫁(旦那)がいないと一人前にみられないという日本の家族観を代弁してもいるような。
もともとはなりゆきで祐巳を妹にしようとしたくせに都合のいい主張をしているような気もします、祥子さま。でも、逆らえない祐巳もかわいい。でも、未来の祐巳の妹になる電動ドリルには、強制しないような気がします。原作では、もうみられない?

どうでもいいけど、夕子さんは娘の名前を「ちかね」にしなさい!(まだ言うか)


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