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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「緑の館」

2016-09-19 | 映画──社会派・青春・恋愛
妖精の名を欲しいままにした名優オードリー・ヘプバーンが、文字どおり神秘の森に棲む妖精になったファンタジー。それが、1959年の映画「緑の館」
今だったら「グリーン・メゾン」と素っ気なく訳してしまうところでしょうが、表題は、その妖精たちの住処のこと。

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政争に巻き込まれて逃亡した青年アベル。金を求めてアマゾンの密林地帯に進んだ彼は、蛮族のに滞在。酋長たちから、森の奥には恐ろしい妖精がいて人の命を奪うと教わる。
ますます興味を掻き立てられたアベルは、反対を押し切って、森の奥へと分け入り、美しい妖精の少女リーマと出会う。毒蛇に襲われ倒れたところを看病してもらったアベルは、リーマとその祖父のいる館に居坐るように。

その後、リーマの生い立ちと祖父の秘密が暴かれ、さらには蛮族たちが奇襲をかけてきます。
最後は悲しい結末なのですが、妖精であるがゆえに儚い美しさを漂わせるオードリーの魅力に惹き付けられること間違いなし。「ローマの休日」や「おしゃれ泥棒」などセレブな役柄の印象が強いオードリーですが、裸の男たちが乱舞する未開社会でアクションもある荒々しい作品との取り合わせは絶妙。
つくりこまれた緑豊かな自然も、目にも美しく、彼女ともども目の保養になります。ただし、興行的にはあまりふるわなかったようですが。

主演はオードリーの相手役に、「審判」のアンソニー・パーキンス。ヒッチコックの「サイコ」の怪演で、強烈な印象を残しましたね。
監督はメル・ファーラー。オードリーの当時の旦那様。
日本の国際俳優・早川雪舟も出演しています。

(〇九年八月二十三日)

緑の館(1959) - goo 映画

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