蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

ネオリューブ

2019年06月07日 | Weblog
                                      
 今回もライブスチームの話題ではなくて恐縮ですが、全く無関係というほどでもありません。潤滑剤のお話です。商品名は「ネオリューブ」というもので、米国製。大手の模型店などで入手できます。
 どういうものかというと、黒鉛の微粒子をアルコールで希釈したもので、塗料のように塗布して使います。というか、塗料的使用ができるところに大きな特徴があるといえるでしょう。

                                          

 上の写真は、16番の10.5mm径のメッキ車輪に塗布したものと、未塗装との比較です。ご覧のように完全なマットブラックです。この状態で良好な潤滑をするわけです。また、導通もOKなので、塗料のように接触不良を気にしながら塗る必要がないわけで、16番やNゲージなどでは使い勝手が良いでしょう。塗った後にふき取ると、磨き鋼の色になりますので、小スケールの蒸機のロッドなどには好適なものだと思います。

 ライブスチームでの利用はちょっと思いつきませんが、油を嫌う滑り箇所などには応用できると思います。なお、プラスチックにも使用可能です。ものがアルコール性ですから速乾で、塗っているそばから乾いていきます。ただし、手に着くとシンナーなどでふき取ることができません。要は「煤」ですから、煙管掃除をした時のように工業用せっけんで物理的にこそげ落とす必要があります。
 写真の車輪は塗ったばかりの状態で、いじり回すとすぐに光沢が出ます。ただし、元のメッキ状態ではなく、上記のようにいぶし銀のような感じになります。

 難点は価格が高いことで、写真のボトル(ヤクルトより少し大きいぐらい)で、5700円(本体)もします。まぁ、そんなにいっぺんに大量に使うようなものではありませんから、一本あればずいぶん使える事でしょう。
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稲門鉄研運転会

2019年06月01日 | Weblog
                             
 ちょっと遅くなってしまいましたが、5月25日に稲門鉄研模型分科会の運転会が八王子で開かれました。
 わたしは、予定どおり、用意の客車三編成と機関車三台を持参しました。しかし1年ぶりの運転会とあって参加車両が多数で、ヤードにも並べきれない状態でしたので、「つばめ」12両編成と、EF10+マヌ34+スハ32系の中央東線風列車の2本だけ出場させ、オハ35の編成は次回へ持ち越しとなりました。

 さて、このレイアウトですが、1978年、われわれが現役時代に鉄研で製作した、当時の典型的な組み立て式レイアウトです。しかし、製作スタッフが主に理工学部のメンバーであったため、わたしたち文系学部のメンバーはほとんど蚊帳の外で、気が付いたら出来上がっていた、という状態でした。理工学部が中心だったせいか、制御が複雑で、当時からわたしは運転にタッチせず、自分の編成が走るのを見ているだけでした。
 その後、レイアウトは後輩に引き継がれたのですが、設計者の先輩が早世されたり、学生の志向がNゲージに移行したりして、日の目を見ないまま眠り続けていました。数年前わたしの同期のメンバーから呼びかけがあって、再び走らせようということになり、少しずつ破損個所を修理するなど、修復を続け、一昨年あたりから本格的に運転可能になりました。

 とはいってもわたしは保管や組み立てをするだけで、相変わらず見ているだけです。それでも長い間眠っていた車両が走るのは大きな喜びで、だんだん16番の虫が起きつつあります。

                    

 2枚目の写真は、「つばめ」改め「はと」です。78年京王デパートでの運転会に間に合わせるべく、当時の中村精密のキットを組んで、徹夜で作り上げた編成です。はじめ「つばめ」のヘッドマークを付けたEF58を登場させたのですが、「はと」のヘッドマークを付けたC6242号を持参したメンバーがいたので、さっそく蒸機牽引の「はと」に早変わりして走行し、参加者の目を引きました。心配した牽引力の方はほぼOKでした。
 
                                   

 3枚目が中央東線風の列車です。これも新登場の暖房車が目を引いたようでした。こうやって見ると、客車もぶどう色1号の方が良かったですね。。。
 今回荷物が多くなってしまったので一眼レフを持っていかなかったため、慣れないコンデジで撮影したのが大失敗! まともな写真が撮れず、その点が残念でした。友人からデータをもらえたら、改めてここでお目にかけたいたいと思います。
 という次第で、定期的に運転会が行なわれるようになると、どうしてもそれに合わせてなにか作るようなことになります。もはや自作とかスーパーディテールなどは挑戦する気もありませんので、既製品を活用しつつ「よく走る」列車をこしらえていこうと思います。
 TMS誌上などでおなじみの大先輩方も素晴らしい自作品を持参されるので、比較されないように注意して(!)、あくまで本業は5インチ・ライブスチームなんですからね、と言い訳しつつ楽しもうと思います。
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