蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

弁室の前蓋穴を修理

2011年10月31日 | Weblog
 昨日でB20のシリンダー周りのこう着修理は完了したのですが、ひとつだけ残されていたことがありました。それは右弁室前蓋の取り付けボルトが1本ネジ穴に折れ込んでいたことです。
 これは専用の工具があるのでそれで抜き取れば完了…とそのときは思っていたのですが、実際にあたってみると折れ込んだネジが穴の最奥部に引っ込んでいて、ネジ抜きビットが届かないのでした。
 折れたネジの先端に時計ドライバーの小さいものをハンマーで打ちこんで回転させて抜こうと思いましたが、これも叩いたことで穴の中でネジを太らせてしまったらしくビクともせずにダメでした。

 かくなるうえは、、、とそのネジ穴自体をM2からM2.3にすることにしました。つまり2mmのドリルで折れたボルトもろとも掘り込んでしまい、それを下穴にしてM2.3のタップを立てたのです。それが上の写真です。
 相手が鋳鉄で、しかも止まり穴ときているので慎重にタップを切って行きました。

                                 

 結果的には手術は成功し、上写真のように前蓋のボルトはすべて本来の役目を果たすことになりました。
 新たに使ったM2.3のボルトは動輪舎の今はなき真鍮精密ボルトです。平径3mmの小頭タイプですので、周りのM2ボルトより平径が小さくなってしまいました。写真をよぉ~く見ていただくと左上のボルトの頭が少し小さいことがお分かりいただけるかと思います。

 この真鍮精密ボルトは、作っていた工場が作るのをやめてしまい、すでに動輪舎にも在庫がありません。大変便利なボルトですので、ぜひどこかで再生産していただきたいところです。わたしはY作社長の強い勧めにもかかわらず買いだめしておかなかったので在庫はあと10本ほどしかありません。ネットでネジ屋さんを検索してみるといくつか注文に応じるところが出てきます。ここでもこんなに小さいボルトは作ってくれないのでしょうか。。。動輪舎さんが決死の覚悟(?)で大量注文してくださればあるいは作ってくれるのではないでしょうか??その節はきっと大量に買いだめして売り上げに貢献したいと思っているのですが、Y作社長!いかがなもんでしょう!!??

 さて、ここのところB20の仕事ばかりしていましたので、そろそろフォルテの運転台車の方にも手を伸ばそうかと思います。

blogram投票ボタン ←明日は小スケールのお噂などをお送りします。



 
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B20エアテスト完了

2011年10月30日 | Weblog
 ここのところ休日まで短時間就業体勢となりつつあるわが工場ですが、本日も午前中はうだうだして、午後から作業を行ないました。
 内容は昨日の残りで、右側のリターンクランク取り付けとエアテストです。

 リターンクランク取り付けには下の2枚の写真のように専用の治具を使います。これは製作時に技功舎から頒布されたものです。使い方は左上の写真手前の突起先端を主動軸のセンター穴にはめて位置を固定し、右下の写真のように反対側の円盤にリターンクランクのエキセントリックロッド軸を押しつけ、その位置でリターンクランクを固定するというものです。これによって、何回リターンクランクを取り外しても毎回同じ角度で取り付けが出来るという、なかなか優れた治具なのです。わたしもD51完成の折にはこれを真似た治具を作り、簡単に角度出しが出来るようにしたいと考えています。

                       
                                                    

 さて、組み立てを終えて、いよいよエアテストです。まぁ、ここまできて走らないということはありませんので、それほど心配はしていませんでしたが、いちおう慎重を期して各部にオイルを注し、シリンダーにもスチームオイルをたっぷりと送り込み、動輪を浮かせてエアを送りました。
 加減弁を開くが早いかガラガラと動輪が回り出し、ほっと一息つきました。しばらく連続して回していましたが、組み直した前蓋からの漏れもなく、ブラスト音も変に偏ったりしていなかったので、まずは無事な仕上がりとなったようです。

                                    

 さすがに1年間休車しておりましたので、シリンダーや弁室には錆やスラッジが溜まっていたようでピストン棒や弁棒にはかなりの汚れが付着しておりました。これは実際に蒸気で走行するうちに次第にドレン弁から排出されて綺麗になっていきますから、なるべく早く走らせてやりたいと思います。残された要修理個所をなるべく早く仕上げてできれば年内、遅くとも新年の初運転には再登場させようと思います。それまでは折を見て修理台上で往復させたりエアテストをしたりして、健康状態を保ってやろうと思っています。

 その残された要修理個所ですが、主要には軸動ポンプの修理と機・炭間のホースのつなぎ部分の改良です。このうちホースは後部端梁を外して孔を開けたりワンタッチ継ぎ手の取り付け座を作ったりと、ちょっとした工作が伴いますので早めに着手しょうと考えています。
 一方の軸動ポンプは、果たして修理してどうにかなるものか極めて不安です。ちゃんと水を吸い込む機能が生きているのか、吸い込んだ水を送り出す弁は作動しているのか、ダメだった場合対処の方法はあるのか、といった疑問符だらけです。とりあえず、ドンキーポンプの無事は確認されましたので、今の状態でも走ることには支障はないのですが、やはり復帰前には何とか答えを出したいところです。

 ということで、とりあえず本日も一歩前進いたしました。

blogram投票ボタン ←明日は短縮版となるかも、、、です。

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B20のこう着解除終了

2011年10月29日 | Weblog
 この週末は土日とも珍しく何の予定も入っていません。かなり久しぶりです。
 というわけでもないのですが、本日は昼過ぎまでおかるちゃんとゴロゴロして寝たり起きたりして過ごしてしまいました。やっぱり少し疲れているようです。休みは休みらしく休んでいた方が良いのかもしれません。

 とはいうものの、やはり機関車のことが気になって夕方近くになってB20の修理を始めました。写真のように、B20のシリンダー関係は修理が完了しました。なんとなくシリンダー辺りがきれいになっているでしょう??
 左側のこう着解除の作業は、当初右と同じようにやるつもりだったのですが、クランクがちょうどよい位置だったのでいきなり前蓋を外してピストンを叩きました。案の定2、3回叩くとじわりと動輪が動き、あとはレールの上を前後させてやるだけでスムーズに動くようになりました。その様子は写真でご覧下さい。

       
                                    
                                                               

 すみません、嬉しくてちょっと遊んでしまいました。
 さて、前蓋を外したついでに下の写真のようにガスケットを古ハガキで新製しました。こちら側のガスケットは何年か前に破いてしまい、間に合わせにバスコークの塗布で済ませて、それ以来そのままになっていたのでした。一昨日も申しましたように、バスコークでは前蓋を外すたびに塗りかえる必要があって面倒です。ガスケットは一度作ってしまえばかなり長く使えます(右側のは製作時のままですから)ので、作ったような次第です。古ハガキを探していたらインクジェット用と普通のと2種類出てきました。インクジェット用の方はやや材質が硬いようです。今回は普通紙の方を使いました。
 
                                    

 ガスケットの製作自体は簡単です。サークルカッターで外径50mm、内径30mmのドーナツ状に切り出すだけです。このあと前蓋からネジ穴を移し開ければお終いです。30分もかかりません。いずれフォルテの方もこれに作り換えようと思っています。まぁ何年も先の話になるでしょうが。。。

 といったところで本日は時間となりました。残業しない方針の当工場は一区切りつけたらさっさと終業してしまうのです。きわめて生産意欲の低い工場です。右側のリターンクランクの角度出しは明日明るいところで治具を使って正確に行ないます。そしてエアテストで回転を確認したら本当の完了です。
 あとは軸動ポンプの修理と例のワンタッチ継ぎ手の取り付けが終われば晴れて本線復帰の運びとなります。なんとなく年内完了の目途が見えてきました。

blogram投票ボタン ←12月の運転会には復帰できるかも……です。

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浅草に行きました

2011年10月28日 | Weblog
 本日は仕事上の所用があって浅草へ赴きました。何年ぶりでしょうか。
 下町の代名詞のように取り上げられる浅草ですが、わたし的には交通博物館&カワイモデル詣で以来40数年通い続けた神田の街に愛着があるせいか、どうも浅草まで行くと遠く街はずれまで来たという印象があります(浅草関係のみなさまごめんなさい)。それでも神田須田町から都電が通じていたころにはよく雷門や吾妻橋近辺で写真を撮ったものですが、廃止されてからはたまに飲みに行く程度でほとんど足が向きません。帰り道と反対側だということもあるかもしれませんね。

 もっとも、生活感という点では圧倒的に浅草の方がありますね。本来の意味である「城下町」としての下町というと日本橋、神田、芝というあたりになるのですが、いまや人けのないオフィスビルに占拠されてしまい、休日や夜ともなると、歓楽街以外はこれが同じ街かと思うほどガランとしてしまいます。そういう意味では浅草のごった煮的賑やかさにはほっとさせられます。

 下町といって思い出すことがふたつあります。どちらも取材で訪れたときのことです。
 ひとつは人形町の老舗のお菓子屋さん。取材中は折り目正しくお話ししてくださった若旦那に、話が一区切りついたところで「実は事務所が神田でしてね」と、当時盛んだった地上げの話をすると「ったく冗談じゃねぇってんだよね」ととたんに下町の怒れる若い衆に変貌し、しばし「罰当たり」な開発業者の所業を二人でこき下ろしたのでした。そして話は本筋からそれて大いに盛り上がり、1時間の予定をたっぷり超えて話しこんでしまったのでした。いまでも盛業中の有名なお店です。あの若旦那どうしていらっしゃるでしょうか。。。

 もうひとつは隅田川の東側の、あるどじょう料理屋です。そこの親父さん、訪問するなり「さっさとやってとっとと帰ってくれよ」と極めて無愛想です。写真撮影をして話をうかがおうとしたら「ウチは取材なんてしてほしくねぇんだ。客のようなツラされちゃ迷惑なんだよ」ととりつくシマもありません。そんなにイヤならなぜ取材をOKしたんだ、とこちらも気が短いので喧嘩のひとつもしたくなりましたが、そこはぐっと堪えて笑顔で辞去しました。同行した奈良県出身の後輩は「さすが下町の頑固親父やなぁ~~」と妙な感心をしていましたが、わたしには単なるブレイモノにしか見えませんでしたね。こんなのが下町の代表なら下町には生まれたくないものだと思ったのでした。そもそも下町という定義からはかなり外れた場所ですから、後輩には「ああいうのが下町人の代表と思わないように」と釘を刺したものです。
 この話には後日談がありまして、それから何ヵ月かしたある日、テレビのグルメ番組にその店が出ていたのです。取材嫌いの親父がよくOKしたものだと思って見ていましたら、なんとその親父がニコニコと笑顔を振りまいて愛想良くテレビカメラに向かっていたのです。相手によって態度を豹変させる人物がいるのは知っていましたが、これほどすごいのは初めてでした。もちろん二度とその店には行かず、人にも紹介しなかったのはいうまでもありません。

 さて、よけいなおしゃべりをしてしまいましたが、浅草での所用が済んでから、近くの佃煮屋さんでいくつか佃煮を買いこみ、そしてこちらも久しぶりに観音様にお参りして100円のお賽銭でたっぷりお願い事をして来ました。帰り道で須田町行きの都バスがないのかしらんと思ってきょろきょろしましたが、見つからなかったので銀座線で神田へ戻りました。今日は良く歩いたので1万歩を超えました。めでたしめでたし。

blogram投票ボタン ←吾妻橋からはスカイツリーが見えないんですね。。。



 
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B20のピストンを前倒し作業

2011年10月27日 | Weblog
 東京は急に寒くなりました。昨日は木枯らし1号が吹きました。こうなるとライブスチームも蒸気が白くなってそれらしい風情になりますが、小型機は給水すると缶水が冷えて圧力が下がり、運転が難しくなります。

 さて、土曜日が待ちきれず、B20のピストンこう着を解除する作業を前倒しで行ないました。とはいっても時間が限られているので本日のところは右側のピストンについてだけ行ないました。
 一連の手順は、まずエキセントリックロッドとリターンクランクとを切り離し、続いてリターンクランクを外してメインロッドをクランクピンから抜き、前後させてピストンが確かにこう着しているのを確認したうえでシリンダー前蓋を開けて、当て木を当ててピストン本体をハンマーで叩く、とまぁバルブのときと同じことをやるわけですね。上の写真がそのリターンクランクを外した段階です

                                  

 次の写真がシリンダー前蓋を外した状態です。スチームオイルがかなり入っておりました。若干赤錆が浮いていましたが、大勢に影響はありません。写真の当て木を当ててハンマーで軽く叩いてやると、あれほど頑固にくっついていたのがウソのように簡単にピストンが動き出します。メインロッドを前後させてみると、今度は実に軽く動きます。「いままでのあのこう着は何だったんだよ」と恨みごとのひとつも言いたくなりますが、まぁとにかくこれで右側のシリンダー周りについては復旧しました。しかし、それでも動輪は回りません。やはり左側もくっついているのでしょう。結局左右の弁、ピストンすべてがこう着していたことになります。
 ここでリターンクランクを元のように取り付け直したいところですが、ちょうどクランクが悪い位置に止まっていて、角度合わせがやりづらいため、左側のこう着が解決して動輪が回るようになったところで再取り付けをしようと思います。

 B20のピストンは前にもくっついてしまったことがありますので、今回は「あぁ、またか」といった調子でけっこう大胆に作業ができました。初めてのときはシリンダーを傷めたりしないだろうかと恐る恐る叩いたのですが、いまでは全然影響がないことが分かっているので迷い無く作業できました。
 この種のマイナートラブルは即「走れない」ことに直結するので、特に初心者のうちは気が滅入るものですが、経験しておくとしないとでは後々気持ちの上でずいぶん違いますから、トラブルに遭ってもめげずに挑戦していただきたいと思います。

 と大きなことを言いましたが、10年も走らせていればどなたでも気づくことを書いているだけなのです。
 ちなみにB20のシリンダー前蓋のシーリングは機関車製作時に作った古ハガキのガスケットを今でも使っています。もう何回も着けたり外したりしていますが、まったく機能的な劣化はありません。バスコーク等ですと、作業のたびに塗り直す手間がかかりますが、ガスケットはかなり長い年月もちますので結局は楽です。一見頼りない感じの材質ですがなかなか優秀なものです。

blogram投票ボタン ←どうも工作室が寒く感じるようになりました。



 
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ちょいとお江戸に寄り道

2011年10月26日 | Weblog
 ここのところ汽車のお話ばかりで(蒸気鉄道日記ですからあたりまえですが)、お江戸の方を留守にしておりましたが、別にサボっていたわけではなく、ちゃんと研鑽にいそしんでおりましたのです。

 いくつかの興味深い書籍を手にしましたが、本日は最近「通勤の友」としている宇江佐真理さんの作品についてお話しいたしましょう。有名な方ですからわたくしが改めてご紹介するまでもないのですが、北海道在住にして江戸の人情・風俗を活写するというところがユニークなお方です。ご本人はれっきとした道産子でいらっしゃるようなのですが、江戸の街やそこで暮らす人びとをまるで「見てきたように」語っておられます。もちろん地元北海道に題材をとった作品もあるのですが、多くの部分を江戸の物語が占めています。よくもまぁこれほど江戸の空気感を出せるものだと、その才にわたくしなどはひたすら恐れ入るばかりです。
 細かい言葉の言い回しなどに「アレ?」と思う部分もありますが、もとより武蔵野のススキの原っぱから出てきたような田舎者のわたくしがとても大きな顔で指摘できるようなレベルではありません。

 さて、いままで読んだ宇江佐さんの作品中でわたしがお気に入りなのは写真に掲げた「聞き屋与兵衛」です。
 主人公の与兵衛、身は大店の隠居で何の不足もない生活なのですが、夜ごと路上に卓を出しては人の話をひたすら聞くことを老後の新たな「商売」にする、という物語です。与兵衛のもとで話される内容は悩みや愚痴であったり自慢話であったりときには少々危ないたぐいの「人に言えない秘密」の話であったりします。それらの話を与兵衛はじっと聞くことに専念し、決して相談に応じるように解決策を講じたり説教したりしません。料金も話し手の「気持ち」でけっこう、というものです。実際江戸に「聞き屋」という商売があったとは思えないのですが、それがこの作品の中では強い存在感を持っているのが実に不思議です。
 
 この存在感は他の作品にも共通していて、読者を宇江佐真理的江戸世界に引き込んでしまう要因になっているように思えます。ではその存在感はどこから生まれてくるのか、と考えますと、昨日の本ブログの書き出しではありませんが、「陰翳の濃さ」ではないかと思うのです。単なる光の対称物としての影ではなくて、「闇」に通じる「陰翳」ではないかと感じます。たとえば行灯や提灯のわずかな明るさを包み込む圧倒的な翳の世界ですね。これがベースにあって、その上に市井の種々相が描かれているから、いうに言われぬ存在感(あるいは実在感)がかもし出されているのでは、と思います。

 この世界、どこかで体感したような……と考えていたら、岡本綺堂の世界に一脈通じるものがあることに思い至りました。『半七』や各種の『怪談』ものなどに描かれる翳の多い江戸の景色がそれであると感じました。綺堂は明治5年東京生まれの、まさに江戸のすぐ隣にいた人です。そのいわば「身から自然にわき出る」ような世界と共通する江戸を生き生きと再現するのですから宇江佐真理さんという作家は非凡な方なのだな、と改めて思ったことでした。
 まだその世界を覗いていらっしゃらない方は一度ぜひ出かけなさいませ。

blogram投票ボタン ←明日はまた汽車のお話になるでしょう(たぶん)。。。

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フォルテの水面計を手直し

2011年10月25日 | Weblog
 節電作戦が終了してもわが職場の廊下などは暗いままです。慣れてしまうと何となく暗さに魅力を感じてしまうのはなぜでしょう???
 谷崎潤一郎に『陰翳礼賛』という作品がありますが、それに似た気分ですね。明るいばかりの世の中は、いかにも人工的で何とはなしにウソっぽい印象を持ってしまいます。

 それはさておき、一昨日謎の振る舞いを見せたフォルテの水面計についてOSさんに相談してみました。主治医のF坂さんも「?」マークいっぱいでしたが、おそらく水の経路のどこかに阻害物があるか、あるいはガラス管が上か下に偏在して水の経路を塞いでいるのであろう、との診断でした。

 そこでさっそくガラス管を取り外し、上下の水の入り口を圧縮空気で吹いてみました。写真がその様子です。自然に付着した程度の障害物であればエアの勢いで吹き飛んでしまうことでしょう。そしてガラス管を注意しながら挿入し、上下に水の出入りする隙間が確保されるように位置決めし、ナットを締めました(スパナは使いません)。
 これでボイラーに水を張って蒸気を上げてみれば結果が分かるのですが、室内では火を入れることも出来ませんので、次の運転会までオアズケとなります。11月のボイラー班の作業日に試運転できますが、ボイラー製作作業の一方でそんなことをする余裕があるのか大いに疑問です。多分できないでしょう。
 こんなとき自宅に線路があればすぐに実験できて良いのですけど。。。仮設用の線路があるにはあるのですが、もう10年ぐらい使っていませんので、いつの間にやら工作室の一番奥に押し込まれてしまって簡単に出せません。長さが一本3mありますので、いろいろな機械や物品をよけながら出したりしまったりするのは一人では到底無理です(家族はだれも手伝ってくれませんから)。

 ということで、平日の短時間作業は文字どおり短時間で終了となりました。しかしそれだけではあまりに愛想がないので、このたび購入したエアホースでB20のエアテスト用の機材を組み直しました。といっても両端のカプラーと中間バルブとを新しいエアホースでつないだだけのことですから、これもあっという間に出来上がりました。さて、出来上がると使ってみたくなるのが人情というものです。

                                     

 人情に弱いわたくしはさっそくこれをB20に接続してエアを送ってみました。まずはボイラーの水抜きコックを開けますと、シューっと乾いた空気が出ました。ボイラー内はすっかり乾いていたようです。次にブロワーコックを開けてみると、残留放射能、じゃなくて煤と一緒にボワっと一団の排気が出てきました。そして加減弁を開くと、、、結果は、分かりきっていたことですが、B20は微動だにしませんでした。やはりシリンダーがガッチリとこう着しているようです。「やっぱりダメか」と少々気落ちしつつ今度はドンキーポンプのコックを開けたところ、「トトトトト・・・」という可憐な音とともにポンプが軽やかに往復するではありませんか!!1年間放っておいたのに!思わず「愛い奴じゃ」と頭をなでなでしてしまいました。

 ということで、今度の土曜日の仕事はB20のこう着解除で決まりました。それまでの三日間は何をいたしましょうか。。。

blogram投票ボタン ←自宅滞在時間を増やしたいものです。

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お買い物

2011年10月24日 | Weblog
 10月の賃金が支給されましたので、この間必要なのに財政難で入手できなかったものを少々購入しました。写真がそれです。あまりたいしたものは買ってないのですが。。。見てお分かりのとおりエアホースとワンタッチ継ぎ手、アルミのアングル材、ベニヤ板です。
 エアホースはB20のエアテスト用のもので、折れてしまった物の代替品です。
 ワンタッチ継ぎ手も先日B20の復興計画でお見せしたものの具体化です。あのときは流路を90度変える方策を考えていたのですが、近所のホームセンターにちょうど90度の角度がついたものがあったのでさっそく購入したのです。エア用ですので水に使えるのか不明ですが、圧送するわけではないので、たぶん大丈夫だろうと高をくくっています。まぁとりあえずやってみようということです。
 また、ベニヤ板は例のフォルテ用運転台車の床板にするものです。元々のモノはフォルテの運搬台に化けてしまったことは先般ご紹介したとおりです。今度こそ化けないうちに正しく床板にしてやろうと思います。
 アルミアングルも運転台車用です。これは連結器を取り付ける前後の端梁に使います。本当はもう少し厚い材料にしたかったのですが、ホームセンターに在庫が無く、そもそもそれほど重い列車を牽くわけでもないのでこれで十分であろうということで購入しました。

 これらの中ではやはりフォルテの運転台車関係が一番の大仕事になろうかと思います。こういうものはその気になっているうちに一気に作ってしまわないと、永遠に仕掛け品と化してしまいます。材質が木だけに知らないうちに薪にしてしまうか、そこまでいかなくても「当て木」になってしまう恐れは十分にあります。注意が必要です(自分で自分を信用していません)。

 ワンタッチ継ぎ手もちょっとした工作になりそうですが、こちらはB20復興計画の一環ですから、少なくとも忘れ去られることはないと思います。それに金属工作ですからちょっと楽しみな気分もあります(木工は苦手なのです)。

 ということで、さっそく明日から具体的に動くことにしたいと思います。

blogram投票ボタン ←今日は腕が筋肉痛です。いててて。。。

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フォルテ復活!しましたけど

2011年10月23日 | Weblog
 昨日予告のとおり、本日はクラブの第二レイアウトで臨時の運転会を行ないました。普通ですと毎月第4日曜日は保線等の作業日になるのですが、当面整備すべき項目もありませんので「休みにするくらいなら」ということで臨時運転会にしたのです。もっとも、走る以上は第二レイアウトの整備・点検も行ないますので、そういう意味では作業も行なったことになります。

 さて、わたくしにとっては本日はフォルテのボイラー圧力検査の再試験です。前回は水面計のガラス管破損という思わぬトラブルで不合格という結果になりましたので、さっそくのリベンジというわけです。とはいえ割れたガラス管を新品に換えただけのことですからそれほど大げさなことでもありません。それでも試験というものが大嫌いなわたしとしましては、やや緊張した中で準備をし、水圧をかけました。常用圧力の1.5倍すなわち7.5kg/cmの圧力をかけて漏れ等がないか見るわけです。結果は無事OKということになり、ほっと一息でした。

 このとき時間はすでにお昼近かったのですが、火入れをすることにしました。その前に満水になっているボイラー水を半分程度まで放出します。ところがどうしたわけか水面計はいつまでたっても満水のままです。「ずい分抜けが悪いな」と思っているうちに水抜きプラグから水が出なくなりました。「満水なのに???」と思ってプラグを閉じ、試しに薪に着火してとろ火でボイラーを温めてみました。するとポコっという感じで水面計から水面が消えてしまいました。急いで火を落としてハンドポンプで水を送ってみるましたが、まったく水面が現れません。結局数百回ポンプを往復させてやっと水面が顔を出しました。つまり水はすっかり抜けていたのでした。あぶないあぶない。

 とりあえずハンドポンプで水面計の半分ほどまで給水し、火を入れて昇圧しました。するとどうでしょう!圧が上がって来ると水面がスイ~っと上昇して満水状態になってしまうではありませんか。新設の排水弁を開くといったんは水位は下がるのですが、閉じるとまた満水状態になってしまいます。一応は半分以上水が入っていますから走行を開始することにしました。もちろん軸動ポンプは全部ボイラーに入るようにセットしています。本当に満水ならば安全弁から蒸気とともに水が噴き出すのですが、それもありませんので水面計が「ウソ」をついていることになります。
 このままでは空焚きの恐れもありますから走行は中止して火を落としました。

 昼食後、再度水を抜いて、再び給水し直して昇圧してみました。今度は水面も落ち着いていますので安心して走行を始めました。やれやれと思っていると、数周したあと、またもや水面が上昇して満水状態になってしまいました。上の写真は本日の走行中の図ですが、いまひとつ表情が冴えないのは水面計の心配をしているからです。
 これでは恐ろしくて運転できませんので、やむを得ず待機線に入って火を落とし、水を抜いてみましたら、今度は水面計も下がっていきました。ライブスチームを運転して10数年にして初めて出遭った現象でした。恐らく水面計の取りまわしのどこかに異物が混入してスムーズな水の動きを阻害しているのだろうと思いますが、良く分かりません。明日にでもOSさんにうかがってみましょう。

                                 

 というわけで、本日は(も)水面計に振り回された一日でした。
 ところで先日来修理してきたシリンダードレン弁の作用、弁室蓋とシリンダー前蓋のシーリングについてはバッチリで、まったく問題ありませんでした。その他各部の作動も順調であることが確認され、この点は安心しました。
 写真は店じまいのときの模様です。いろいろ道具が散在していますね。蒸機は道具立てが大変です。しかし自作したモノも多く、むしろ手数のかかることが楽しい、といったところです。蒸機との付き合いはいわばトラブルとの闘いですがいつも問題解決に頭を悩ませているのもなかなか愉快です。

blogram投票ボタン ←来週末が待ち遠しいです。

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引き続きB20の修復作業

2011年10月22日 | Weblog
 昨日突然の鼻炎発症によって中途で止まってしまったB20の修復作業を続行しました。
 作業項目はこう着の解除です。まずは右側のバルブのこう着から手を着けることにしました。雨の止み間を狙って油圧リフトを表に出してB20の載っている作業台を横移動させ、機関車右側に入れるスペースを確保しました。
 左側のときと同様に弁棒とコンビネーションレバーとをつないでいるピンを抜き、弁棒をフリーにします。いちおうその段階で弁棒を押し引きしてみましたが、やはりこう着して動きません。そこでこれも前回同様に前蓋を外し、弁体を小ハンマーでコンコンと叩いてやったらやはりあっさりとこう着は解除されました。シリンダーオイルを回して何回か弁棒を往復させ、スムーズに動くことを確認したら再びコンビネーションレバーを取り付けて前蓋を閉じます。
 このとき前蓋を止めるボルトが一本シリンダーブロックに折れ込んでしまいました。恐らく疲労のためだと思います。これは抜くための工具がありますので、来週の土曜日にでも作業しようと思います。

                                                                         

 ここでラジアスロッドがちゃんと上下するか確認しました。さすがに左右ともこう着を外しましたので問題なく上下できました。写真はめでたく前進フルギヤにしたところです。しかし依然として動輪は回転しません。やはりピストンもこう着しているようです。これも左右両方かもしれません。
 手順的にはまずエキセントリックロッドとリターンクランクを切り離し、続いてリターンクランクを取り外します。そしてメインロッドをクランクピンから抜いて前後させてみてこう着していたらバルブのときと同じくシリンダーの前蓋を外してピストンを叩いてこう着を解除してやります。
 さて、ここまできて作業に必要な工具をシトロちゃんに積み込んでしまったことを思い出しました。
 上記の作業のうちリターンクランクの止めネジの小ナットを緩めるための時計ドライバーと同サイズのボックスレンチが運転用の工具箱の中に入っていたのです。その他の工具はすべて運転用とは別に整備用として持っているのですが、なぜかこのサイズのボックスレンチが入手できず1セットしか持っていないのです。
 すでに夕暮れどきで、雨がパラついている中を再び工具箱を下して作業をし、また積み直すというのは大変カッタルイ仕事です。というわけで、この先の仕事はきっぱりあきらめてこれも中途になっていた各部の清掃&磨き出し作業に切り替えました。これは楽しい仕事ですからルンルンと進みました。しかし1年間そのままになっていた煤やホコリは相当なもので、大きめなウェスがすっかり真っ黒になってしまいました。B20でこんな調子だとD51の清掃はどのくらいになるのかと思わず考えてしまいました。まぁそれはそれで楽しいのかもしれません。業務でやっているわけではありませんからね。

blogram投票ボタン ←明日はフォルテのボイラー検査と試運転です。

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鼻炎にて終了

2011年10月21日 | Weblog
 久しぶりにB20に圧をかけてやろうと思い立ち、夕食後さっそくコンプレッサーを立ち上げエアホースを接続しようとしたらポッコリとホースが折れてしまいました。考えてみれば約20年前に購入したホースですから変質していて当たり前ですね。
 というわけで圧をかける作業はもろくも挫折しました。

 しかたありませんから昨日お話ししたワンタッチ継ぎ手に接続するために作ったパイプを仮に取り付けてみようと部品箱をゴソゴソとやったのですがどこにも見当たりません。はて面妖な--と探し回ったのですがついに発見に至りませんでした。先日の運転台車用の床板のようにいつの間にか外の目的に利用されているのかも……と考えましたが、ちょっとそれはあり得ない物ですので、どこかにしまってあることは間違いないのです。たぶん「失くすといけないから」と、どこかへ納めてそのまま忘れてしまったのでしょう。わたしなら十分にあり得ることです。

 いずれにしても見当たらないものはどうしようもありませんので、まぁ、そのうち出て来るだろうということで本日は時間もないことですのでB20のキャブ内を清掃して「ピカール」で銅パイプや真鍮のコック類を磨きました。昨年9月の運転会後に整備したままの状態ですのでキャブ内の細かいところは煤で真っ黒ですし、磨き出し部分もすっかりくすんでいます。まったく休車の風情ですからせめて見かけだけでも「現役復帰」させようと、せっせと作業を行ないました。
 ところが!半分ぐらい進んだところで突然のクシャミが発生しました。どうやら煤やらホコリやらを吸いこんでしまったようです。わたしの場合、一度クシャミをしてしまうともういけません。意識のあるうちはず~~~~っとクシャミが出っ放しになります。新しいティッシュが箱の半分ぐらいになってしまうほどです。息も出来ません。やむを得ず途中までのところでブログ用の写真を撮影して終了としました。光っているところとくすんでいるところがあるのはそのためです。

 もうこうなったら後は睡眠に移行するしか解決の方法はありません。というわけで、本日のところはこれにて失礼させていただきます。

 blogram投票ボタン ←本当に厄介な病気です。

 

 
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B20復興計画

2011年10月20日 | Weblog
 今度の臨時運転会ではフォルテのボイラー再検査&試運転を行なうことにしました。B20の復活はやはり少々時間を食いそうです。シリンダー周りのこう着問題もありますが、一番の懸念材料というか持って生まれた、というか、例の給水問題がやはりちょっとひっかかっているのです。

 そのうちの最大のものはやはり軸動ポンプの不調です。これは先日も申しましたように、いったん取り外して弁の具合やらOリングの具合やらを試した上で実働させてみて、ダメなら最終的には丸ごと新品に交換ということにしたいと思います。技功舎にモノがあるかどうか、という問題はありますが。。。

 もうひとつはインジェクターの不調です。不調になったのが昨年の夏のことですので、そのままでも冬なら無事に作動する可能性もありますが、こればかりは火を入れてみないと実験できませんので、いちおう走れるようにした上での話になります。実はその前に配管の取り回しを整理したいと考えております。特に機・炭間のつなぎ部分がいい加減になっています。これは給水系の大改良の際に息切れして、仮の措置として機・炭間双方の配管に単にビニールホースをつないだだけの状態で終わらせてしまったのが原因です。そのままでもなんとか使えたものですから、つい仮のまま来てしまったのです。しかし、やはり積み下ろしのときなどにパイプをぶつけたりして破損してしまい、それがそのままになっている、というわけです。写真でご覧いただくようにインジェクターの配管が途中で無くなっているのはそのためです。今回の復旧項目の中にこれらの配管関係の作業はぜひとも入れておかねばならないのでした。これには後部端梁を外したりと、けっこう工程が必要です。

                                   

 実はこの機・炭間の配管改良は何年か前にすでに着手しておりましたが、その後病気をしたことなどもあって中途で止まっていたのです。上の写真がそれです。これはワンタッチで配管を止める便利な継ぎ手です。先端の黒い部分を写真の右側に押しながらホースを挿入して離すとガッチリとくわえられているというものです。ただ、そのままですとホースの反対側、つまり配管側の取り付けがうまくできません。そのため写真の手前の物のように加工をしました。六角部分を8mmまで旋盤で削り、M8のネジを切ったのです。この部分の内径は5mmですのでちょうど5mm径の配管と合うわけです。そのための接続用パイプも製作してあります。これを仕上げてしまおうというわけです。

 一方、ハンドポンプの弁のこう着は例によって熱湯をかけるだけで解消すると思います。残るはドンキーポンプがちゃんと動くかどうかですが、これも蒸気を上げてみなければ分かりません。
 つまり、軸動問題が解決しないと蒸気を上げてインジェクターもドンキーも作動しなかった場合は走行不能ということになるわけで、その意味でも軸動問題はなんとか解決しなければならないのです。

blogram投票ボタン ←ひとつずつ解決していきましょう。

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居酒屋に行く(短縮版)

2011年10月19日 | Weblog
 本日は予定通り帰宅が遅くなりました。何をしていたかというと、仕事ではなくて、職場のビルの地下に新規開店した居酒屋に行ってみたのでした。不思議なもので、自分のいるビルに入っている店にはなかなか行かないのです。仕事の続きのような気がするからでしょうか。。。本日行った店はもちろん、その前にあった店にもついぞ行かずじまいでした。

 最近はこの種の居酒屋のサイクルが大変短くなっているようで、ちょっと行かないでいるとすぐに別の店になっていたりします。今回入った店にはなるべく長く営業してほしいものと大家の一味としては(いちおう自社ビルなもので)願ってしまいます。そんなら自分が行けという声が聞こえそうですが、フトコロ具合がどうも・・・なので。。。

 ということで、本日は家主を代表して(?)営業状況の視察に行ったようなしだいでした。

blogram投票ボタン ←けっこう混んでいて少し安心しました。

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せっせとお片づけ

2011年10月18日 | Weblog
 毎日工作室でやることはいろいろあるのですが、いかんせん自宅に滞在する時間が短いのにあれやこれや用事が多いもので結局平日に出来ることは環境整備を中心とした細ごまとした作業になってしまいます。

 ということで、本日は昨日の薪割りで出た端材の整理などを行ないました。節があってちゃんと割れないところや、例の釘ががっちり食い込んでいる部分など、薪としては使えないところを集めたのでした。写真のようにバケツにけっこうな量がたまりました。このほかにもう一杯分あります。燃やせるものは可燃ごみへ。燃やせないものは不燃ごみへと分かれていきます。

 そのほか作業机の上も若干きれいになりました。ちょっと平面があるとついつい物置になってしまう傾向があるのですが、近々D51のボイラーの各種ケガキ作業をする予定ですので、必要なスペースを確保しておかねばなりません。本当は大きな定盤があるのでそちらを使いたいのですが、重くて面倒なのでまだ設置していません。
 11月6日のボイラー班作業で煙管のロウ付けが終わりましたらフィッティング関係の検討に移りたいと考えています。そのうちのいくつかはさっそく製作にかかるつもりですのでケガキをして位置決めをはっきりさせておく必要があるのです。その前に図面を書かなければなりませんが。。。

                                     

 というわけで、片付いた作業机の上にちょっとD51のボイラーを載っけてみました。煙室を取り付けていない状態で、すでに机いっぱいの長さになってしまいます。ケガキの際には缶胴と火室は別々にした方が無難かもしれません。
 一緒にボイラーを製作しているBタンク、Cタンクは煙管のロウ付けを終えた内・外火室と缶胴を仮組みしておりますが、D51ではその状態では重くて動かせません。缶胴はロウ付け本番まで別にしておくことになるでしょう。そろそろボイラー移動用の仕掛けも考えた方が良さそうです。

 さて、ボイラーを眺めてしばしもの思いにふけっておりましたが、このブログを打たなければならないことを思い出し、そそくさと写真を撮影してから床をほうきで掃いて本日の地味な作業は終わりにしました。

 blogram投票ボタン ←明日は帰宅が遅くなりますので単機回送となります。

 
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フォルテとB20と

2011年10月17日 | Weblog
 本日はフォルテのドレン弁修理、B20のシリンダーこう着修理などを行ないました。
 フォルテのドレン弁は弁体をシリンダーブロックにネジ込んでナットで固定する方式ですが、デビュー以来そのままにしておいたためすっかり緩んでしまい、開閉テコを動かしても弁体がクルクル回ってしまうようになっていました。つまりドレン弁としての役目はまったく果たしていない状態なのでした。まぁ、無ければ無いでも困らないのですが。ただ、朝のスタート時に煙突から油水を吹きあげるので車体が汚れてしまいます。それに運転後の保管中に冷えて凝結した水を排出できないのでシリンダーのためには良くありません。

 ということで本日やっと手をつけたのでした。前回の運転後に下回りを十分清掃しなかったため、ドレン弁周りにはべっとりと泥がこびりついておりました。まず圧縮空気でこの泥を掃除することから始めました。
 緩んだナットは製作時に薄く削った専用のスパナできっちりと増し締めしました。ただしあまりきつく締めますと壊してしまいますから加減が必要です。テコで前後させてもグラグラ動揺しない程度には固定出来ました。上の写真がその模様です。まだずい分汚れていますね。本格的にはやはりエンジンクリーナーで洗い油を吹きつけないと除去できないようです。
 フォルテのドレン弁関係ではテコ自体の滑りという問題も抱えております。キャブから伸びる作用腕に接続されるテコと弁体を動かすレバーに接続されるテコは上下別々になっていて、動きを左右に伝える軸にそれぞれネジ止めされているのですが、このネジ止め部分がきちんと止まっておらず滑ってしまうのです。もちろん組み立て時に押しネジの当たる部分はヤスリでフラットにしてあるのですが、どういう加減か滑るのです。押しネジを思い切り締めると滑りが少なくなるのですが、完全には固定できません。これをやり直すには床板を外す必要があり、ちょっと大げさな作業になってしまいます。後日折を見て作業することにして、本日のところは押しネジをきつく締め込んでお終いとしました。

                                     

 続いてはB20です。こちらはシリンダー周りがこう着して動輪が回転しません。それどころか逆転機も作動しないのです。これはバルブがこう着しているのであろうと見当をつけ、まずは写真のように左側のコンビネーションレバーを弁棒から切り離しました。これで弁はフリーになりましたので弁棒を押し引きしてみたところまったく動きません。ははぁ、左の弁が原因だったかと前蓋を外し、割り箸を突っ込んでハンマーで叩いてみたところ、あっさりと動きました。さっそく元のとおりコンビネーションレバーを弁棒に接続して逆転機を動かしましたら前進側には動きますが、後進側には動きません。どうやら右側もこう着しているようです。しかし、右側を見るにはちょっと周囲の物たちをいろいろ移動させなければならないことになります。そのためには、この間切り出した薪用材の山が邪魔になります。というわけで、急きょ薪割りをすることになりました。
 かなりの量がありますので、時間がかかります。結局、薪保管用の一斗缶は口まで満杯になり、さらにホームセンターの特大レジ袋も一杯になってしまいました。これだけの薪を使うには何年かかることでしょう。当分薪割りはしなくてよさそうです。
 本日はここまでで時間切れとなりました。次回はシトロちゃんをどかしてそこへ油圧ジャッキを引き出し、そして作業台を横にずらしてB20の右側に入ることになります。必然的に平日の帰宅後ではちょっと作業できませんので今度の土曜日ということになります。それまでは工作室の片づけ作業を地味に行なうことといたしましょう。

blogram投票ボタン ←B20はハンドポンプの球弁もこう着してました。やれやれ。。。


 
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