蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

楽しい大型鉄道模型 一軸の車輪から

2006年06月10日 | Weblog
 ライブスチームというと、どうも大層なイメージが付きまとうものですが、単にゲージと縮尺が大きくなっただけの鉄道模型という観点でとらえると、ちょっと違ったものが見えてきます。

 ゲージを問わず鉄道模型に入門しようとしたとき、なにを考えるでしょうか。C62牽引の特急つばめ12両編成を驀進させるレイアウトを作ろう!と行動する人は(多少いるかもしれませんが)ほとんどいないでしょう。経験のない商売を始めるのにデパートみたいな大店舗を作る人がいないのと同じことです。

 まぁNゲージでならやろうとして出来ないことはないでしょうが、普通まずは小規模な線路と小単位な列車の組み合わせとで始めることでしょう。昔むかしのEBセット(古すぎ?)とかNならミニトレイン(これも古いかも)といったところでしょう。わたし自身もそういうスタートでしたから。

 ところが大型鉄道模型になるとなぜか「ネジ一本」から「手作り」で出来上がった立派な蒸気機関車とか「とても高価な」キットをコツコツと組み立てた人でないと仲間になれないかのような妙なイメージがあるのです。
 これは前にも述べたようにマスコミのステレオタイプな紹介の仕方や、それで「ムフムフ」と悦に入っているわれわれ自身、そして入門車両を用意しないメーカーに平等な責任があるとわたしは思っています。

 実際には、大型鉄道模型といえどもそんな大仰なことはなくて、やっぱり「EBセット」から始めればいいのです。
 写真の車輪は動輪舎さんで売っている102mm径完成車輪です。国鉄型の貨車や客車の車輪を1/8.4にしたものです。これを、まぁ一輪車というわけにはいかないでしょうから2軸購入したとしましょう。これで3万円でおつりが来ますから、あとちょっと足して軸受けを4個と25mm厚ていどの30cm幅×50cm長ぐらいのコンパネを一枚購入して取り付ければもう「トロッコ」もしくは「人車」の完成です。
 サラリーマンの平均的お小遣いは月5万円ぐらいだそうですから、そんなに無茶な予算を組まなくても実現可能でしょう。

 これを5インチの線路の上に乗っけて自分も乗って、ちょいと地面を蹴ればたちまち大型鉄道模型の世界に仲間入りです。
 どうです、簡単でしょう?え、簡単すぎる?そう思ったらそこからが工夫の世界です。自由に夢を膨らませて貨車に仕立てるも良し、動力をつけて機関車にするも良し、です。工夫したり工作したりするのが嫌いだ、という人は、そもそもこういう世界には興味がないでしょうから、大型鉄道模型に興味のある人にとって門は非常に広く開かれているということがお分かりになると思います。

 え?線路と仲間はどこにあるんだ?はい、それは項を改めてお話ししましょう。
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