漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その9

2020年03月10日 13時14分37秒 | タイ
               

       ( この写真は、新居の正面門から撮影したものです。中央がリビングで左側にベッドルームとバス
         ルームのガラスが見えます・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、駐車スペースの奥にある正面玄関ですが、要介護老人が二人いますので、そのための
         スロープも作ってあります・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )




               

        ( ↑写真、以前紹介した建設中のリビングルームです。贅沢に大きなガラス戸と中庭を設置する
          計画で・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )



               

       ( ↑写真、同じリビングルームの完成した状態です。ベッドにもなる大きなソファや60インチのテレビ
         など、財布をスッカラカンにして内装に奮発しました・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、リビングとメインベッドルームに挟まれた中庭です。庭の植木の多くが知人のホテルオ
          ーナーからプレゼントされたものです。家の建築期間中に随分と氏のホテルを利用させてもら
          いました・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、バスタブの大きさが170㎝で大き過ぎて入らないとトラブったバスルームです。バスは
          出来ても、湯沸し器の性能が悪く熱いお湯が出ないので、ほとんどシャワーしか使っていませ
          ん・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )




               

        ( ↑写真、メインベッドルームです。内装、大きなベッド、大きなガラス戸、一番よく出来た部屋に
          なりました・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )




               

        ( ↑写真、夜の廊下です。左側に私の母の部屋と女中さんの部屋、右側の飾り棚とその左側に
          あるのが中庭になります・・・・・《 2020年、2月、撮影 》 )




               

        ( ↑写真、私の書斎です。6畳ほどの広さですが、椅子やデスクではなく座卓を使用すると意外
          と広く使えます。朝から深夜までゴロゴロと怠惰をたっぷりと充電しています・・・・・《 2020
          年、2月、撮影 》 )





        【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   その9


完成予定の2019年4月1日には、窓もドアもないコンクリートの基礎と柱、それにかろう
じて屋根が出来上がっただけの代物で、十数羽の野鳥が巣を作り、無数のトカゲやムカ
デ、昆虫が我が物顔ではいずり回っている状態でした。

毎日、とにかく安い部材を探し回りました。見てくれは良いのですが、実際は安普請で
いたる所に欠陥があります。

例えば、玄関のドアは安物ですので歪んでいるために隙間があったり、照明器具はすぐ
に切れたり・・・・・・・・ケチっても結局お金がどんどん消えていきました。

それでも、2ヵ月でなんとか人の住める状態になり、6月の半ばに入居したわけです・・・・・
・・・・・・・

敷地の総面積は約1200㎡、建物は平屋で面積は約400㎡、東京なら億単位の金がかかる
と思いますが、ここチェンマイの田舎なら土地代だけで200万円そこそこ、建築費は格
安で800万円( 最初の契約上の金額 )ほど。

5ベッドルーム、リビング( 30㎡ )、ダイニング( 24㎡ )、書斎、サービスルーム、
バス付お風呂、シャワー室、2トイレ、2洗面所・・・・・・・・・・

ここまでたどり着くのに様々な問題がありましたが・・・・・・・・・・・

それらは、前回までにしつこく書かせていただいた通りです。

ただ・・・・・・・・・・・・

とても大きなトラブルが一つあったので・・・・・・・その事だけは追加で書いておきたいと
思います・・・・・・・・・・


家の建築を請け負ったのがD社ですが、D社の依頼で屋根が設置され一応「 棟上げ 」が
完了( 去年の3月 )した直後にD社の社長が現場放棄してしまいます。

この屋根費用( 80万円ほど )も、建築作業員の賃金も未払のままだったので、作業員
は誰も現場に来ず、屋根業者は支払いの督促で私のカミさんへ何度も電話をかけてきま
す。

 「 屋根は設置したんだから、その代金と手間賃を払ってくれ! 」

しかし、建築費としてD社へ一括して支払い済みですから( 屋根の施工契約はD社と屋
根業者で交わしている )私たちが支払ういわれはないのです。

しかし、D社の社長は「 金がない 」「今 は払えない 」の一点張り。そのため、数日後
に頭に血の登った屋根業者が脅しの電話をかけてくる様になりました。

 「 金を払わないなら屋根をはがしに行くからな! 」

大きな屋根の全費用がただ働きなのでは会社がもちません・・・・・・・・家族の生活もかかっ
ているのでしょう、当然の怒りだと思います。

自分たちの用意した資材を使い、人を雇って作業しているのだから自分の物だと思うの
は自然な事だと思うわけです。

ただ・・・・・・・・・・気持ちはよく分かるのですが・・・・・・・・・・それでも、こう返答する以外に
ありません・・・・・・・・・・・・

 「 もし、勝手に屋根をはがしに来たら警察に連絡しますよ! 」

・・・・・・・・・ってな事で納得してもらうしかなく・・・・・・・・・・

まったくとんでもない事になったと頭を抱えたものです・・・・・・・・・しかし、それから1年
が経とうとしています。

今は、そんな事があったのかと思うほど平穏な日々です・・・・・・・・・・

もっとも・・・・・・・・・・

電気配線、照明、建具に床材、バス、トイレ、上下排水管・・・・・等々、これから起こるで
あろうトラブルに目をつぶっていればの話ですが。



               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その10 」 へつづく・・・・


                 ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


                  ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 謹賀新年」へ戻る 】



   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 謹賀新年

2020年01月06日 12時52分05秒 | タイ
               

           ( この写真は、新年早々にチェンマイの自宅裏庭で撮影した夕暮れです。物置小屋、
             犬小屋、貯水槽がシルエットの様に見えます・・・・・《 2020年、1月、撮影 》 )



           【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 

 

                2020年 謹賀新年


私の漫画家アシスタント人生の終わりで、最も過酷な1年が終わりました。

今は新しい家で少しですが、のんびりと過ごせています。

それにしても、タイで暮らすのは想像以上にキビシイものがありました・・・・・・・・

もっと気楽なものだと甘く考えていたのがいけませんでした・・・・・・・・

水は透明に見えても、不純物が多くて飲めないだけではなく、多くの水栓器具を破損させ
ます。

また、ショッピングモールなどで売られるコンセントや充電器類なども、1ヵ月ほどでショ
ートしたりして火を噴く事があるのです。

同じ様にプラスチック製品( ほうきやチリトリなど )は、すぐに折れたり曲ったりしてし
まいます。

日本風の「 ダイソー 」( 200円均一 )目覚まし時計は、1日で10分、3日で3時間遅れる代
物・・・・・・・・

日本料理とは名ばかりの「 なんちゃって日本レストラン 」の固く握られた寿司には絶句・・・
・・・・・・

ハエや蚊、ムカデやトカゲ、野良犬の横行などには悩まされ・・・・・・・・・・・・

乾季には山火事、野焼きの煙が毒ガスの様に漂い・・・・・・・・・・・・

タイ人のカミさんのヒスには怯え・・・・・・・・・・・・

日本の基準で見ると、あらゆる事に「 不満 」や「 憂鬱 」を生じますので、タイ暮らしを
快適にするためにはコツが必要になります。

それは・・・・・・・・・・・・・・

 『 日本を忘れる 』

・・・・・・・って事です。


今年のお正月は、皆さん、お餅やお雑煮などを食べて静かにお過ごしなのでしょうか・・・・・
・・・・・・・・

 『 畜生・・・・・・・羨ましいなァ~~ッ! 』

・・・・・・・みたいな事を考えてはいけないのです。

いやはや、とんでも謹賀新年です。( 苦笑 )



          「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その9 」 へつづく・・・・


          ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )



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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その7

2019年09月07日 12時54分09秒 | タイ
               

       ( この写真は、私とカミさんの新しい家の建築風景です。奥の3人は女性です、タイでは建築作業
        にも多くの女性が参加します。彼女たちの日当は400バーツ(日本円で約1500円、男性なら1800
        円ほどです)・・・・・《 2019年、1月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、リビングルームです。まばらなレンガの色が気になりますが、新しいレンガよりも中古
         品の方が多く使われています・・・・・《 2019年、1月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、同じリビングルームです。1ヵ月経ってセメントで成型すると人の住めそうな感じがし
         てきます・・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )


               

        ( ↑写真、正面玄関の反対側、つまり建物の裏側になります。左手に私の個室、正面が勝手口、洗
         面所、バスルームになります。・・・・・《 2019年、1月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、建物の裏側、上の写真と同じ場所ですが、セメントで成型すると、かなり印象が変わっ
         てきます。ただし、完成予定日が1ヵ月半後にせまっているのに、まだ屋根も床もできていません・
         ・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、建築作業に必要な道具類ですが・・・・・・・日本のそれとは随分と違うのではないでしょうか・
         ・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、ここはリビングルームになる部分ですが、床でセメントをこねています。こうした作業は
        後々、床が凸凹になってしまう原因となりました・・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )


               

       ( ↑写真、やっと屋根材が設置されたガレージ部分。この後から作業は中断し、数十羽の野鳥が屋
        根裏に巣を作り、卵まで産み、野鳥の集合住宅が出来上がります・・・・・《 2019年、2月、撮影 》 )



       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                  その7


作業員の賃金未払いの問題は前回書かせていただきましたが・・・・・・・・・・

さらに、建築資材費用さえ未払いなために予定していた資材が、送られて来ない状態が発
生しました。

2019年、3月。タイの季節は、雨の降らない乾季から、クソ熱い酷暑期へと入っていきま
す・・・・・・・・・・・

そして、ついに作業員が・・・・・・・一人も現場からいなくなります。

 「 あれ・・・・・今日はお休みなのかな? 」

・・・・・・・・などと思っていると・・・・・・・・・・

作業員は、滞納した賃金を払ってもらうまでは現場に来ない・・・・・・・・さらに、資材も一切
届かない・・・・・・・・・・・・

つまり、資材費用が未払いなために、資材会社がその搬送を中断したのです。

さっそく、問題のD氏( 契約した建築会社Dの社長 )に問い合わせると・・・・・・・・・・

 「 大丈夫ですよ、2,3日うちには全て支払いますから!アハハハハッ! 」

歪んだ基礎の上に、雑に固められたセメントの柱や壁、そして、どうにか屋根までは出来
上がっているのですが、天井ボードも電気配線も建具もない吹き曝しの廃墟の様な有様。

完成予定日の4月1日は、一ヵ月後に迫っているのに・・・・・・・・・・

着手金から基礎工事、棟上げ・・・・・・・・と、節目ごとに建設代金を分割支払いして、そのほ
とんどが支払い済みになっているのに・・・・・・・・・・( 総支払額約800万円 )

誰もいない、資材もない・・・・・・・・・・吹き曝しの廃墟の様なマイホームを見た時に腹が立つ
よりも、ゾッとする様な寒気を感じたものです。

すでにタイの季節は、一年で最も暑い酷暑期に入り、日中の気温は40度を超えるのに、な
ぜか冷たい・・・・・・・天ぷら油の様な汗が流れるのです。

こうした状態が数ヵ月経つと、熱帯の気候の中で室内は鳥や無数の虫の侵食を受けます。

屋根を支える鉄骨と壁の間には沢山の野鳥が巣を作り、コンクリートの床の上は見た事も
ない蛇の様なムカデがのたうっているのです。

まさか、建築途中で長ほうきで天井をつつきながら野鳥を追わねばならいとは・・・・・・・・・

完成予定日が近づくのに・・・・・・・・・・普通なら内装工事が急ピッチで進んでいなくてはなら
ないばずなのに・・・・・・・・・・・・

資材も、作業員もなく・・・・・・・・・進捗状況は、ほとんど変化がありませんでした。( ドア
もガラスもない廃墟のまま )

そして、ついに完成予定日を越えてしまいます・・・・・・・・・・・・こうした場合のために、遅延
罰金があるのですが・・・・・・・・1日の遅延で3000円( 労働者の2日分の日当に相当する )ち
ょっとなのですが・・・・・・・・・・

資材費用や作業員への未払い賃金、さらに、これからかかるであろう経費の金額は500万
円以上・・・・・・・・・・・つまり、遅延罰金などまったく意味がないのです。

問題のD氏は、「 今は金がない 」の一点張りで話になりません。

結局・・・・・・・賠償交渉をする事になりましたが・・・・・・・・・・

カミさんの幼馴染や友人の「 つて 」で町長や町の有力者に相談した結果、町長の自宅で
話し合う事になりました・・・・・・・・・・

町長以外にも、事務手続きなどを補佐してくれる副町長や、D氏の妻も同席しました。

D氏には、借金しかなく現金も預金もまったくないために、建築作業の継続は不可能であ
り、損害金の支払いもまったく出来ない事が分かりました。

また、町の有力者による調査では、彼の会社では複数のアメリカ人や日本人の顧客に対し
て同じ様な状況に立ち入っている事も分かりました。

私の家の場合の実質的損害金額は、300万円以上になるのですが・・・・・・・・・・それを200万
円ほどに圧縮して、さらに、月々( 15万円 )の無利息分割返済という誓約で妥協する事
になりました。

D氏は、少しでも収入があると博打に回してしまい、多くの作業費用を横領していた事に
なるので、すぐに警察に逮捕される身分なのですが・・・・・・・・・・・・

警察に訴えても、私たちに損害金が1円も戻ってくる可能性はないので、わずかですが分
割での返済に同意しました。

もっとも、正直に分割払い出来る人物とも思えないのですが・・・・・・・・・


さて、D氏が現場からいなくなって、作業の監督は誰がするのか?

資材や作業員の手配、作業の諸事、確認は誰がするのか?

専門的、技術的な問題が発生した場合( 建物の至る所で問題発生 )、どう処理するのか?

建築にはド素人の私たちにどうする事も出来ません・・・・・・・・

実は、建築途中の物件を引き継いでくれる業者さんはあまりいません・・・・・・・・・・それも、
欠陥や手抜き工事の後を引き受ける業者は皆無に近いのです。

新たに契約しようと現場を見積もりに来た「普通の業者」さんは・・・・・・・

 「 壁がダメですねこりゃ・・・・・・ 」

 「 天井が出来てませんよ・・・・・・・ 」

 「 床が歪んでます・・・・・・・ 」( 駄洒落にもならない )

 「 こりゃ酷い台所だなぁ・・・・・・・ 」

歪んだ台所の壁を指さしながら、その業者さんたちがニタニタと笑っている姿を見た時の
惨めな事ったらありません・・・・・・・・・・・・・

ざっと簡単に眺めただけで、絶望的な評価・・・・・・・・・・・つまり、見積もり金額は高額なもの
になります。

私は正直言って、同情してほしかった・・・・・・・・

 「 お気の毒に・・・・・・・私たちが格安で補修しましょう! 」

・・・・・・・・・・・・ってな事、言って欲しかった!

 「 こんな欠陥住宅作るなんて、タイ人の恥だ! ここは俺たちに任せて下さい! 」

・・・・・・・・・・・・・ってな事、言って欲しかった!

・・・・・・・しかし、「普通の業者さん」たちは・・・・・・・・・・・・

 『 こんなヤバい物件に関わってるほど暇じゃねェ~よ 』

・・・・・・・ってな、冷たい視線を私に向けるだけで挨拶もそこそこに立ち去っていきます・・・
・・・・・・・・・


結論として、完成までの追加費用の見積もり金額は1千万円!

そんな金はあるわけないので、もはや建築継続が不可能。

しかし、このまま諦められるものではなく・・・・・・・・

とにかく、自力で・・・・・残りの資金をあるだけ注入して、完成へ向かう・・・・・・・しかない!

作業員は全員継続して建築にあたり、その未払給与は全額肩代わりし、資材も不足分は
もちろん、これから先の必要な分まで全てこちらで準備する・・・・・・・・・・・・

口で言うのは簡単ですが、事実上、私とカミさんが建設会社を代行して、その現場監督
や資材調達、資材運搬、作業員人事・・・諸々、やらならなくてはならない・・・・・・・・・・と、
いうわけです!

ペンとインクしか持った事のない腕でシャベルやバケツを持ち、日中40℃の酷暑の中で、
朝8時から夕方まで建築現場を仕切らなくてならないとは・・・・・・・・・・・!

涙が出るほど情けないのを我慢しつつ・・・・・・・・・・

汗だく( 毎日、3回シャワーを浴び、下着を3回取り換える )になりながら・・・・・・・・・・
・・・・・収支決算に残高計算をする事になったのです。


こうして、格安だけれど、問題山積のまま・・・・・・・工事は継続、前進して行くのです!

そして・・・・・・・

預金通帳の残高も・・・・・・・

ゼロに向かって前進して行くのです!



        「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その8 」 へつづく・・・・


        ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その6

2019年07月06日 11時54分59秒 | タイ
               

       ( この写真は、チェンマイの借家のすぐ近くの電線を撮影したものです。ネットの配線がゴチャゴ
         チャともつれ合っていますが、この状態がタイでは普通なのです・・・・・《 2019年、5月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、写真奥の方にセブンイレブンがありますが、その近くの電線もかなり混線しています。
          ・・・・・《 2019年、5月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、タイでは珍しくない光景です。植物が寄生し始めた状態です。・・・・・《 2019年、5月、
          撮影 》 )


               

        ( ↑写真、さらに放置状態が続くとこうなります。私は巨大な緑色の十字架の様になった電柱を見た
          事がありますが、日本でその話をしても信じてはもらえません。・・・・・《 2019年、5月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、改築中のカミさんの実家です。現場に積みあがったレンガですが、なぜか不揃いでボロ
          ボロです・・・・・《 2019年、1月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、風呂場のバスタブが入る部分です。一見して『これで大丈夫なのか?』と不安になる代物
          です・・・・・・案の定、バスタブを入れる時に大きさやパイプの不備など多くの問題が発生しました・・・・・
          《 2019年、1月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、タイの建設現場は、どこでも「新築」なのか古い建物の「解体」なのかまったく分かりません。
         レンガが穴だらけで不揃いなのは中古品が混ざっているのです・・・・・《 2019年、1月、撮影 》 )



       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                 その6


チェンマイの電線の話は、写真とその解説で充分お察しいただけるかと思います。

改めて詳しく書く事もないと思いますが・・・・・・・・

ただ、補足すると・・・・・・・・・電線は、これでも随分と整理( 高圧化 )されてきたのです。
ただ、ネット回線の方がどんどん増えだして、その整理にまったく追い付いていないわ
けです。

もっとも、日本の電線も似たようなところがあるかも知れません。


さて・・・・・・・・

前回お知らせしました様に、カミさんの実家の改築で問題が発生したために、拠点にし
ていたチェンマイ郊外にある借家でゆっくり過ごす事がまったく出来ず、改築現場近く
のホテルや友人宅に居候になったりと・・・・・・・・・・・

まったく落ち着く時間が持てませんでした。

そもそも、新しい家の見取り図を作る時に精一杯豪華な家を作ろうとした事が後々、問
題を大きくした原因になります。

一般に見取り図や完成予想図を描くのは、未経験者には難しいのですが、私の様に長年
住宅を遠近法で描く仕事をしている者にとっては、さして難しいものではありません。

ただ、高度に専門的な知識も必要ですので、厳密な設計図までは手が出ません。

それでも、何枚も平面図や立体図、さらにスチレンボード( 工作用紙 )を使って住宅
模型をいくつも作ったりしました。

タイの住宅建設費の相場も、建設会社の情報も全くなかったので、とりあえず見取り図
や住宅模型を作って、数社に見積もりを出してもらいました。

それから各会社の見積もり金額に照らして設計を変更したり、見積もりの総額で建設会
社の選別を図るつもりでした。

見取り図には和室や山荘風のオープンキッチンダイニング、石壁のタイルや多くの間接
照明、中庭や長いデッキテラスなど・・・・・・・理想的な図面を作り、それを建設会社の人
に見せて見積もりを出してもらい、問題に応じて変更する・・・・・・・・・・という流れでした。

値段が全く分からなかったので、かなりイ~加減な間取りでしたが、値段が高い様なら
すぐに大きさを小さくしたり、部屋数などを減らしたりするつもりでした。

家は平屋建てで、建坪は60~65坪( カミさんの受け継いだ遺産です、日本では広い方
ですが、タイの田舎では時価で200万円ほどです )

建設費で一番高い見積もりを出したのが、タイでは最大手のS社( タイの大手と日本の
積水ハイムの合弁企業 )は、ほぼ日本建築仕様で2400万円以上。

ちなみに、日本で建てたら3500万円( 坪単価約60万円 )位でしょうか・・・・・・・・

タイの一般的な建築会社( 零細、小企業 )だと1400~1600万円。

さて・・・・・・・・・・

私の描いた見取り図を見ながら一番安い価格を提示したのがD社。( 以降D氏 )

その価格はなんと・・・・・・・・・・・1200万円。

 ( 以下の会話は全てタイ語と英語のチャンポンです )

これは、無理だろうな・・・・・・・・と思いつつ質問する私。

 「 本当に日本間が作れますか? 」

 「 大丈夫です 」

 「 床の間の設置や、雪見障子などの入手は難しいのでは? 」

 「 大丈夫でしょう、資材会社を何社も探せばきっと見つかりますよ 」

 「 オープンキッチンは壁も天井も大きな梁も、木造の山荘風に出来ますか? 」

 「 それは素晴らしいですね、大丈夫ですよ! 」

高価な石壁のタイルや間接照明の問題もクリアー出来て、さらに値引きしてくれるとい
う・・・・・・!

 「 1000万円で引き受けましょう! 」

私は、調子に乗ってさらに値引きを求めました。( 一生の買い物です、貧乏生活60年!
サラ金地獄30年! 最後に一発大逆転の汗がにじむ! )

 「 もう少し安くなりませんか!? 」

 「 900万円・・・・・これが限度です 」

あと少し・・・・・・あと少しで日本間やら大きなキッチンやら、間接照明や中庭まで、何で
も理想通りに「 邸宅 」が作れるのだ・・・・・・・!

私は、調子に乗って・・・・・・・・・・!

 「 もう一声! 」

 「 ・・・・・・・・・・ 」

 「 どうか・・・・・・・・もう一声! 」

 「 では、850万円 」

ここで、「 おかしいぞ? 」と・・・・・・・・・・思わなくてはいけないところなのです。

日本の建築相場はともかく、タイの一般的な建築費用( 耐震性0、防音、断熱工事無し、
基礎も土台もイ~加減 )でさえ1500万円前後はするのに、なぜ850万円で出来るのか?

しかし、この程度の予算がカミさんの貯金と私の退職金で払える限界でした・・・・・・・・・
・・・・・そのため、「 格安料金 」に完全に魅了されていたわけです。


その結果・・・・・・・・・・・

始まった建築は、ズルズルに遅く、資材は安物で、作業技術はおそまつ・・・・・・・もっとも、
資材が多少ボロでも「 格安 」なので我慢は出来るのですが・・・・・・・・・

作業が開始されてから3ヵ月ほどで、疑惑の日々が始まります・・・・・・・・・・・

時計が止まった様なノロノロ作業・・・・・・・・・・

水のしたたるシャブコン作り、中古の安い石材やレンガ、サビた鉄骨に規定に満たない
細い鉄筋・・・・・・・・・

基礎的な水平や垂直さえ、水準器を使用しているけど・・・・・・・・・・・正確に使用しているか
は不確実。

 『 だけど、そんな事は我慢できる! 格安なんだ! 仕方がないんだ! 』

・・・・・しかし・・・・・・・・・・

D氏の工事への疑念は、抑えがたいものになります・・・・・・・・・・下請け作業員に給料を払っ
ていない事が判明したのです。

カミさんに作業員の一人が・・・・・・・

 「 2ヵ月以上給料をもらっていないんです 」

・・・・・・・と、愚痴をこぼしたのです。

それと同時期に、資材の搬入が遅れているために、作業員が現場にいてもまったく工事
が進まない日があったりするのです。

進行の遅れや、現場の作業員への未払賃金など・・・・・・・・・・・これは、ちょっとただ事では
ないわけです。

しかし、その事を問い詰めると・・・・・・・・・・・

 「 来週中には、全ての費用を支払いますので大丈夫です! 」

・・・・・・・・・・・と、きっぱり笑顔で答えます。

日本人だったら平謝りに謝って、低頭するものですが・・・・・・・・・・タイでは、都合の悪い
事が起きると、ニコニコ笑顔で( 堂々と胸を張って )冗談でも話す様に・・・・・・・・・・・・

 「 大丈夫ですよ~ッ! アハハハハハハッ! 」

・・・・・・・・・・今から考えると、「 微笑みの国 」なんていっても、その裏側は熱帯の四角い
ジャングルだったというわけです・・・・・・・・・

嘘も苦しみも、「 微笑み 」で包んでしまうのです・・・・・・・・



         「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その7 」 へつづく・・・・


         ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


           ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 臨時休養」へ戻る 】



   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
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          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 臨時休養

2019年05月07日 01時39分55秒 | タイ
               

        ( この写真は、基礎工事が始まる前の地鎮祭の様なものです。施主が敷地内にある小さなお社に神
          主(?)みたいな方を呼んで行います。・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、よく見るとグニャグニャと・・・・・・・たよりない基礎工事のミスです。中央の基礎が左へ10㎝
          ずれていたために右側にコンクリを追加しています・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )




               

        ( ↑写真、これも基礎工事のミスです。中央の鉄筋の基礎が右に10cmズレていたので、左側に10㎝
          コンクリを追加しました・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )



               

        ( ↑写真、ズレた基礎の上に、貧弱な柱が墓標の様に立ち並んでいます。・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )




       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   臨時休養


カミさんの実家の改築(解体、基礎工事、棟上げ、内装・・・・・半年経っても完成できず)で、
問題が発生したため今回の記事はお休みさせていただきます。

上の写真の様に呑気に地鎮祭なんぞやっておりましたが・・・・・・・何のご利益も無いどころか、
建築会社の社長に騙されて(タイでは詐欺やデタラメな工事が横行している)・・・・・・・・とんで
もない事になってしましました。

とにかく安く工事をしてもらう・・・・・・・・・・そんな欲張りなコンセプトが良くなかったのですが・・・
・・・・・・・とにかく、全てが裏目に出てしまいました。

これから始まる地獄の日々を想像さえしないで、地鎮祭に向かっている自分の姿を見ますと・・・
・・・・・・・なんとも、やり切れないといよりも・・・・・・・・可笑しくなってしまいます。

基礎工事が適当(写真の様に好い加減)でも、基礎があるだけましだと・・・・・・・・・・これまた
「のん気」に構えていましたが・・・・・・・・・・これから先に続く地獄の入り口だったとは、まった
く気付いていませんでした。

いずれ、詳しくお伝えできると思いますが・・・・・・・・・・

今現在、のんびりブログを書いている時間もないほど多忙を極めており・・・・・・・・・・

申し訳ありませんが・・・・・・・・・・

ブログの方は、今回休養させていただきます。

ま・・・・・・・・・・ブログ的には「面白くなってきた」とも言えるのかも知れませんが・・・・・・・・・・

まったく、冗談じゃありません!

なけなしの、老後の資金が水泡の如く消えていく・・・・・・・・その惨めさったらありませんのです!

とにかく、今は、少し休ませて下さい。

どうか、よろしくお願いを・・・・・・・・・・・・・・



        「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その6 」 へつづく・・・・


        ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )



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          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )



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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 謹賀新年

2019年01月03日 23時03分55秒 | タイ

         ( この写真は、カミさんの実家の解体工事の写真です。かなり古くなり手狭にもなっているので
           一度解体して建て直す事になりました・・・・・《 2018年、某月、撮影 》 )


          【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                 謹賀新年


    《 漫画業界からタイへ疎開・・・・また新年を迎える・・・・!? 》


新年あけましておめでとうございます。

タイのチェンマイよりお正月のご挨拶を送らせていただきます。

2017年の6月にアシスタントを辞めて、9月にタイへ来てから2度目のお正月を迎える事
になりました。

借家住まいから、すぐに新しい家に住む予定がすっかり遅れてしまい、ズルズルと高い
賃貸暮らしが続いていますが・・・・・やっと、工事が始まりました。

工事については、本編にて書かせていただきたいと思います。


今年も、皆様が健康であります様に・・・・・・・・

どうか、お仕事もお遊びも、無事貫徹されます様に・・・・・・・・・・

ここ、チェンマイの聖なる山、ドイステープ山にて祈念させていただく・・・・・ってな事は
まったくないと思いますが・・・・・・・・

とりあえず・・・・・・・・・・

今年も、お手柔らかにお願い申し上げます!



         「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その5 」 へつづく・・・・

 
         ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )



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漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その4

2018年12月14日 23時28分55秒 | タイ

    【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                  その4


    《 漫画業界からタイへ疎開・・・・安全運転なんてない・・・・!? 》


12月、きっと日本は本格的な冬を迎え、寒さ対策に神経を配る毎日なのだと思います
が・・・・・・・・

タイでは、ベストシーズンの真っ最中です。

最も暑い酷暑期の3~5月、雨期の6~9月を過ぎて、最も爽やかで過ごし易い乾季に
入っています。

この時期は、雨が少なく温度も最高で26~28度ほどですし、早朝や夜などは長袖でな
いと寒いほどに冷え込みます。

特に私が暮らしているチェンマイは、バンコクよりも平均気温が2,3度低いので、夜
などは上着が欲しくなります。

朝と夜は、クーラーなどは必要ない感じですが、ショッピングモールなどはガンガン
冷房をきかせています。冷やす事がサービスだと思っているのです。


今回は、タイの交通事情でも特に気になる麻薬運転や飲酒運転について書いてみたい
と思います。

以下の写真は、12月の某日、タイ最北にあるタートン( カミさんの実家 )からチェン
マイ市街へドライブした時に撮影した写真です。

4時間のドライブで3回の検問と3回の事故に遭遇します。いつもの事ですが、今回は
ブログのために初めて写真撮影しました。( 検問所での撮影はヤバいので、警官はほ
とんど写っていません )

それから・・・・・・・・

なにゆえ移動中の車中からの撮影ですので画質が悪いのですが・・・・・・・・・・その点はご
容赦下さい。


            

   ( ↑写真は、ファーンという町にある最初の検問です。日本なら飲酒や免許証確認などが主ですが、
    ここでは麻薬所持と不法入国が取り締まられます。)



            

   ( ↑山間部へ入る時の第二の検問です。S字カーブが多くなるので緊張しますし、雨が降ってきたの
    でスリップ事故が起きやすいから怖いね・・・・・・などと話していました。)



            

   ( ↑渋滞の先に最初の事故を発見。車列の奥、中央の白い車が事故車両です。車の横には同乗者らし
    き女性が数人立ちつくしています。)



            

   ( ↑写真は、事故車両の後部です。事故の当事者でしょうか、交通整理をしています。カーブの先が事故
    現場ですので危ない場所です。)



            

   ( ↑1時間ほど山道を進むとさらに事故現場に遭遇しました。乗用車とトラックが両方とも崖路の山側に転
    落しています。レスキューの人もいる様ですが、まだ警察も救急車も来ていません。何時間後に来るの
    かもわかりません。今日は事故が多発して大変です。)



            

   ( ↑転落しているトラックです。窓から人が中に入ろうとしていますが、負傷者がまだ中にいるのかもしれ
    ません。)



            

   ( ↑チェンダオにある最後の検問です。実は、この検問所の少し手前でも接触事故を起こして頓挫している
    車に遭遇しています。)



            

   (↑3時間後、やっとチェンマイ市街へ到着したところです。ここら辺からはいつもの渋滞が始まります。)
 


タイでの死亡事故件数は、日本の10倍ありますが、人口が半分ですので・・・・・・その発
生率はとんでもない数字になります。

基本的なマナーがデタラメなのが大きな原因ですが、飲酒運転が横行している点も事
故発生の大きな原因だと思われます。( 飲酒運転はもちろん違法ですが )

だいたい、電車やバスの少ないタイで、大きな居酒屋にある駐車場が満車だったりす
るのは、どう考えたってヤバい話です。

お酒やドンチャン騒ぎが大好きなのは結構な事ですが・・・・・・・・飲酒運転の常態化は恐
ろしいというよりもホラー映画の中にいる様な気分になります。

これは、自分がいくら「 安全運転 」「 模範運転 」しても、対向車線から酔っ払い運
転の馬鹿野郎が突っ込んでくるんですから深刻です。( 私のカミさんが20年以上前に
飲酒運転のバイクと正面衝突して重傷を負った事があります )


1年ほど前だったと思うのですが・・・・・

チェンマイからさらに北、ミャンマーとの国境に近いタートンを車で走っている時で
した。

物凄いエンジン音( たぶんレッドゾーンぶち込み )で原付が追い越していきます。

私は、原付バイクに乗っている女性( 年齢不明 )が「 スピード狂 」に見えただけです
が・・・・・・・

車を運転していたタイ人が・・・・・・・・

 「 あれはヤーバー( 覚せい剤 )やってるんですよ 」

バイクの女は、スピードを上げたまま今度はセンターラインの近くを走ったり、ロー
リングする様にS字走行を始める。

バイクは限界を超えたフルスロットルで彼方に去っていく・・・・・・・・・・

・・・・・・・・というか、なるべく接近しない様に、こちらが速度を落とすのである。

酔っ払い運転や、危険運転というよりも、覚せい剤中毒者の運転は道路全体を自分が
支配している様な・・・・・・・・幼児が車の玩具を狂った様にブーブーいわせている様な・・・・
・・・・・・異様な運転である。

半年に一度はこうした運転者に出会うのがこの町の特異な点であります。はい。

昔は、山間部でケシを栽培する「 ゴールデントライアングル 」なんてのが有名だった
のですが、今ではタイの山間部でケシ作ってる人は、ほとんどいなくて( 国の農地化
政策による )、主に隣接する国( ミャンマーやラオスなど )で栽培、生産( 覚せい
剤 )された物を山を越えて輸送するケースが多いのです。

私は、まだ行ったことが無いのですが・・・・・・・・

タイ、チェンライにはオピウム博物館( 麻薬博物館 )というのがあって、ケシのサン
プルや麻薬の製造法、吸引法など専門的、学術的で貴重な資料などを見る事が出来
るそうです。

博物館の裏手には、昔の陰気な阿片窟が再現され、5000バーツ( 約16000円 )払え
ばケシ成分を少し喫煙出来るそうです・・・・・・・・ってのは嘘です。残念でした!(笑)



       「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 謹賀新年 」 へつづく・・・・


      ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


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「もう終わりで章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )



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