やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】31 ~⑺ 古墳時代における日朝関係の描き方 ②好太王碑<その3:完 まとめと考察>~

2016年12月17日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

ⅲ まとめと考察

 

1 碑への言及

 この時代の朝鮮半島における決定的な一次資料なのに、その存在さえ書かないのは異常だ。したがって、4社は×(重要事項の欠落)。

 

2 碑文の解釈 (4文字ほどが風化して、判読困難な部分)

 日本の教科書であるから、育鵬社・自由社のように、《日本の学界の通説を採用する》のは当然のこと。
 ただし、2国の服属は短期間のようなので、書かないという判断もあるだろうが…?

 

3 日本の撤退

 4社が言及しない理由が分からないが、そもそも《倭が朝鮮半島に進出した》ことを書いていないから、書きたくても書けないのだろう。

 学び舎が独特・・・碑文から《高句麗が倭を打ちやぶった》ことを引用するなら、その直前までの《倭への百済・新羅の服属》も書かないと、朝鮮半島へ偏りすぎ、という批判はまぬがれない。→×

 

~次回:古墳時代の渡来人がどこから来たのか?~

<全リンク⇒> <好太王碑 293031(完)>